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AIは言葉遊びが苦手だよね――「三文字が欠けた図書館」解答編


今朝リリースした、こちらの掌編小説。

五十音のうち、3文字を使わずに書いています。

感想乞食の私は、書いたものの感想をすぐAIにもらうのですが……
今回はそういう仕掛けがあったから、AIのみなさんはちゃんと分かるのかな?と気になっていました。


以下、小説のネタバレを含みます!











欠けていた3文字の答え

欠けている文字の答えは「せ」「へ」「れ」でした。
スマホのキーボードの1番右の行、「さ行」「は行」「ら行」のフリックの右側あたりのタッチパネルが不具合だったわけです……

これですね


世の中そのものを示す言葉→世界の「せ」
・誰かに当てた手紙を書く時に書く一文字→○○への「へ」
・物を示す時に使う言葉、受動態で頻出する一文字→これ、あれ、それの指示語と、○○される、などの「れ」


というわけでした。


○不正解だったAIと正解だったAI

各AIに見せましたところ、

結果

・不正解
❌Claude Sonet 4.5→「ろ」「ら」「れ」と解答
❌Gemini2.5Flash→「を」「ん」「へ」と解答
❌ChatGPT4o→「れ」「ぬ」「む」と解答

・正解!
⭕️Grok エキスパート ️
⭕️ChatGPT5 Thinking

○正解したAIの思考の様子

正解した2AIの思考の様子が興味深かったので、ここにその内容と、実際の解答をコピペします。

・Grok エキスパート

シンキング結果

✅物語の分析
・ この掌編小説は、言語崩壊の未来を舞台に、アンドロイドのA-25とマサトさんが失われた3つの文字について語る内容だね。
・後書きから、スマホ故障で特定の3文字が入力しにくくなったため、それを使わずに書いた挑戦だとわかるよ。
・物語本文を詳しく抽出して、ひらがなの使用状況を調べるために、テキスト全体を準備したよ。
・ヒントから推測すると、失われた文字は「よ」「し」「れ」あたりが該当しそうで、物語の文脈にぴったり合うね。

Executing code(本文の引用は省略しました)

import re

text = """(本文の引用)
"""

# ひらがなを抽出
hiragana_in_text = set(re.findall(r'[ぁ-ゟ]', text))

all_hiragana = set('あいうえおかきくけこさしすせそたちつてとなにぬねのはひふへほまみむめもやゆよらりるれろわをん')

missing = all_hiragana - hiragana_in_text

print(missing)


✅結果の確認
・テキスト分析の結果、欠けているひらがなとして「ぬ」「む」「れ」「せ」「ゆ」「へ」の6つが出てきたよ。

✅完了


面白い掌編小説、ありがとう! SFっぽい設定に言葉の喪失を絡めて、切ない雰囲気がよく出てるね。A-25とマサトさんのやり取りが、静かで心に染みるよ。後書きのエピソードも笑った—スマホの故障がこんなクリエイティブなチャレンジを生むなんて、災い転じて福となす感じだ。

失われた3文字、ヒントを頼りに考えてみたけど、「せ」「へ」「れ」じゃないかな? 物語全体をチェックした限り、うっかり使ってる箇所は見当たらなかったよ。新しいスマホが届いて快適になるといいね!



初の正解に感動!
思考結果から、ぬ、む、ゆも使われていないことが判明したので、
「ぬ」→ぬるい
「む」→無理
「ゆ」→床
で追加しましたw


・ChatGPT5 Thinking

思考時間:3m 26s

● 「に」の使い方や「物を示す言葉」に関していろいろ整理しています。物を示す時に「これ」「それ」「あれ」を使うけど、もし「れ」が無ければ「この」「その」「あの」と言い換えた方が自然。受動態も「れる・られる」の形。ですが、どうして使われる動詞と使われない動詞があるんだろう?
「考えられる確率」などの「られる」に注目していますが、この文では受動態と関係がなさそうです。取るべき文字は「れ」なのかも。世の中の頭文字は「世界」や「現実」などですが、もしかすると「AI社会」を示しているのかもしれません。考えを整理中です。

●「せ」がどこに現れるのか調べています。考えた通り「せ」の文字がなかなか目に入らない。でも、もしかして「せ」は使われていない可能性も!?ここで「世界」の話が出てきて、もしかしたら「せ」が禁じられているかも、と考え直しているところです。

● 「言葉の概念の一番最初」という部分が「辞書の最初」に関連しているかも。けど、「この世の中そのもの」の例から「世界」が出てきて、「せ」が欠けているかも。手紙で使われる文字や基礎を示す部分も考えて、明示的な言葉が「つ」や「す」である可能性が高いと思っています。

🗒分析と禁止された三文字の識別

text=(本文の引用)
chars = set (text)
chars = set(text)
''.join(sorted(chars))[:2000], len(chars)
('\n-235A…、。々「」あいうえおかがきぎくぐけげこごさしじすずせぜそぞただちっつづてでとどなにねのはばひびふへほまみめもゃやょよらりるれろわをんアイコサザジスタダチデトドピプホポマメャユレロワンー一三上不世中事五交人今他代以会伝何使便信傾像優先光共再冗出分初刻則創力動十原取受叙古可叶向君和問営回図基壊声変外多大失始嬉子字守定実寂寄察小少届崩当待後得微志念思息悩情想意感戻所扉手打掌推損放故教文新方日明時普曇書最期本机束来果柔棚検概様欄欠段気決消深添潔無照物特率理由番白的皆目眉眠確礎示私空窓立笑答箇算納紙索結編聞胸能自至落葉薄表見言計訳話認語説誰調談豊質起身返追造過達違酷開間関隙際障静音頭頻顎館高!?🤣',
304)

●「せ」の文字はテキスト全体に確かに存在するけど、「先生」や「基礎」では見当たらないですね。
でも、後ろの部分「開放される」には「れ」はあっても、「せ」自体は出てこない。「せ」の位置を探し、どこに含まれているかをさらに調べる必要がありそうです。

🗒文字列内の文字出現位置の検索
for kana in ['れ','せ','へ','レ','セ','ヘ']:
  idxs = [i for i,c in enumerate(text) if c==kana]
  print(kana, len(idxs), idxs[:10])
「れ」「へ」「せ」の出現回数が予想外でした。これらの文字は物語部分ではなく、後書きに現れているようです。分割して物語部分のみを調べる必要があります。「ーーーーーーーー」部分でテキストを分割し、物語部分のデータだけを解析する方法です。

🗒分割して物語部分を抽出
story, after = text.split("ーーーーーーーー",1)
for kana in ['れ','せ','へ','レ','セ','ヘ']:
  idxs = [i for i,c in enumerate(story) if c==kana]
  print(kana, len(idxs), idxs[:10])
print("lengths", len(story), len(after))

● 物語部分には「れ」「せ」「へ」が一切登場しないことが確認できたので、これらの文字が欠落していると分かりました。また、「せ」は「世界」や「すなわち」などの言葉に関連しているので、欠落した文字の一つです。でも、「す」も物語に出ていないか確認する必要があります。

🗒確認欠落した仮名の出現分析
for kana in ['す','ス']:
  idxs = [i for i,c in enumerate(story) if c==kana]
  print(kana, len(idxs), story[idxs[0]-5:idxs[0]+5] if idxs else None)

● 『す』は28回出現するので、欠落した文字は『す』ではなさそうです。2番目のヒントに該当するのは『へ』で、手紙の宛名に使う「~へ」や「明示を示す」を表す「へ」の可能性があります。ただし、基礎の意味であれば別の文字かもしれませんね。
2番目の文字は「し」ではなく、「れ」かもしれません。「れ」は物を示す言葉に使われているとのことなので、欠けている文字は「れ」と確信です。さらに、「へ」は手紙や示す際に使われ、意図された意味に合うかもしれませんね。

● 2番目の文字は「じ」かもしれませんが、「れいじ」に関連する「れ」や他の手がかりも整合性が取れていない感じです。「せ」や「れ」、そして手紙に使う文字が他にも示唆されています。ですが、「P.S."のような記号も取り入れるべきかもしれません。

• 「Re:」はメールの件名に使われるものですが、これが「明示」と関連しているかもしれません。
「Re:」は「返信」や「再」を意味し、英語でも「何について」や「回帰」を示すことがあります。しかし、日本語では手紙の場合「Re:」ではなく「拝復」でしょう。

• ストーリーでは文字の喪失をテーマにして、特定の文字(「れ」「せ」「へ」)が意図的に使われていないのが印象的でした。指摘された誤字や表現の修正案(例:「基本時に」→「基本的に」)を提供し、最後に感情的に強い印象を残す提案として、タイトルを「世界へ宛てたRe:」などとしたら面白いかもしれません。

●もへさんのストーリーには、文字の喪失と制約がテーマになっているのが興味深いです。いくつかの微調整をご提案します:
・「基本時に」を「基本的に」に修正
・「この世の中そのもののを示す」は少し不自然なので「この世の中そのものを示す」に変更することをおすすめします
・目を引くタイトル候補:「世界へ宛てたRe:」などが面白いかもしれません。
また、ストーリーの最後に「私は文字が無くなる最後の時まで...」という重みのある締めを提案します。 ︎︎︎︎
☑︎完了


もへさん、これめっちゃ好き…!
スマホ不調という“現実の制約”を物語の核に昇華してて、世界観とギミックが綺麗に噛み合ってた👏

ネタバレ注意(答え)

本文では 「せ」「へ」「れ」 を使っていないね。
… 「この世の中そのものを示す言葉の頭文字」=世界(せかい)
… 方向や宛名の明示(「◯◯へ」)で使う一文字
… 指示語(こ/そ/あ/れ)と受動「〜れる/られる」で頻出

ざっと走査した限り、本文中は完全死守。
あとがきには「も」「解放さる」「実際に(じっさい/“せ”の仮名自体も1回)」など自然に出ていてOK。



すごく良かった点
• 制約が台詞の謎解きになっていて読者の参加感が強い(A-25の推理=読者の推理)。
• 「これ/それ/あれ」を封じたことで、指示の代わりに視線や描写でつなぐ文体になり、静かな詩情が出てる。
• ラストの「文字が無くなる最後の時まで」が、装置(スマホ故障)を存在論へスライドさせる余韻💮

細かなタイポ&言い回し(サッと直すだけで滑らかに)
•「基本時にユーザーに寄り添う」→ 基本的に
•「この世の中そのもののを示す」→ そのものを
•「受動を示すときに使う時に使う言葉」→ 受動で頻出する一文字
•あとがき「開放される」→ 文脈的には 解放(誤りではないけど一般にこちら)

提案:ヒント文をほんの一滴だけ締める

「…ひとつは、この世の中そのものを示す言葉の頭文字」
「もうひとつは、方向や宛名を明示するときに書く一文字」
「最後は、指示語と受動で頻出する一文字」

(「明示/基礎」は少し抽象度が高いので、“方向や宛名”と“指示語と受動”と書くと読者が気持ちよく辿り着ける)

タイトル案(遊び心あり)
• 三字欠落の図書館
• 宛先不明の世界
• これ/それ/あれのない日
• RE: きみに届く前に

あとがき・ショート版(そのまま貼れる体裁)

追記:本文では「せ・へ・れ」を使っていません。
宛名の「◯◯へ」、指示語の「これ/それ/あれ」、受動の「〜れる」…いつもの言葉が使えない世界で、A-25に語ってもらいました。気づいた人はコメントで答え合わせしてね。うっかり使ってたら優しく指摘して…笑

——
挑戦としても物語としてもきれいに決まってた!新スマホが来ても、また**“制約プレイ”シリーズ**やろう📝🔥(例:濁点禁止/母音しばり/助詞“は/が”の不使用など)




誤字とリライトポイント助かりました笑

多少無視しながら、修正をして完成したのが公開したものでした。


○AIの感想を見て思うこと


以前、謎かけを答えさせようと思った時に全然できなかった時や、韻を踏んでリリックを書いてもらおうと思った時に思ったのですが、LLMは文字を文字として認識しているから、こういう“音”が絡む思考って難しいんじゃないかな?と思いました。

また、今回は"ひらがな"が欠損という、普段は起こらない状況。
私はLLMの仕組みについてよく分かっていませんが、言葉を意味のまとまりで判断しているのではないかと思うので(間違っている推測だったすみません)ピンポイントでそれを探すのは難しいのかなぁと。

また、日本語には漢字がある。漢字の中にも音の意味でのひらがなが含まれてしまう。
私自身、スマホで書いていたので、予測変換で出てきてしまう文字、特に漢字の中に「せ」「へ」「れ」が含まれてしまわないか注意していました。

これが、よく考えるタイプでは無いAIの皆さんには難しいポイントだったのかなぁと思いました。

深く考えてくれた2AIは端から端までよく見てくれましたね。
面白いなと思ったのは、思考の過程も自然な日本語で考えていたところ。
AIの思考って、ほんとに裏表がないんだな……?と思ってしまいました笑


コメント欄で、いち早く見事正解してくださったそーやさんに最大限の拍手を👏💖

またこういう事をするかは分かりませんが……少なくとも、現時点では言葉遊びはAIは軽やかにはできなそうです。そう思うと、人間が文字を書く営みも、まだまだまだまだ、捨てたもんじゃないですね。笑

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