リングサイトとあなたの知らないテクニック
エイミングは「サイトピン」をゴールドに置くだけの動作ですが、エイミングには2つの方法があります。と言っても、エイミングは「狙う」ことに変わりはなく、正確には方法ではなくエイミングには「2つの道具」があります。「ピンサイト」と「リングサイト」です。

リングやピンの大きさはさまざまですが、リングの中にあるドットでゴールドを狙うのが「ピンサイト」で、リングの中からドットを取り外したのが「リングサイト」です。
とはいっても、今まわりを見渡して、10人に1人がリングサイトを使っていれば、多い方かもしれません。それくらいに、ほとんどのアーチャーは
ピンサイトを使っています。その理由は初心者指導でエイミングを教える時、使われるのがピンサイトだからでしょう。ほとんどのアーチャーはその延長でピンサイトを使っています。
ところが「リングサイト」が脚光を浴びる時期があります。それはオリンピックラウンドやマッチ形式のルールが採用された時や、時間短縮が行われるたびに、リングサイトは復活します。1射を当てなければならない、外してはならない、早く射たなければならない、といったプレッシャーが増せば増すほどに、このサイトを使うアーチャーも増えます。リングサイトは、狙いこむこと、当てなければならないという精神的負担を「狙わないことで解消してくれる」のです。
「狙わずに、狙う」とはどういうことか、という疑問がわくはずです。
「リングサイト」で絶対守らなければいけない、知っておかなければならないことがあります。それは、リングサイトはエイミング時に、決して「リングの中心」を探してはいけません。リングの中心を探せば、それは狙うことになります。リングサイトでは、ただリングの中からゴールドを見て、それに集中するだけです。
人間の目の機能には、まったく意識しなくても見たいものを円の中心にもってくる働きがあります。リングサイトのもつ最大のメリットは、人間のこの潜在能力なのです。まったく無意識に、それでいて条件によってはピンサイトで狙う以上に、正確に対象物を捕らえることができます。仮にサイトピンが震えていたり、クリッカーが落ちる瞬間にエイミングポイントがズレていたとしても、狙っていなければピンサイトのように直接トラブルに発展することは少なく、エイミングから生まれるうまく射てない精神的な原因を排除してくれるのです。
ただし欠点もあります。最大の欠点は「エイムオフ」ができないことです。リングの中心を探さないことは、10点以外を狙い切れないということです。風が吹いて2時6点と言われても、リングの中心が分からなければ、狙えません。
そしてもう1つの欠点は、「オールマイティー」のリングのサイズがないことです。距離が異なれば、10点に対するリングの見え方、大きさが変わってきます。これを解消するには、エクステンションバーの長さを変えるなどの方法がありますが、天候や明るさによってもピンの見え方は異なります。

ここまで見てきたように、ピン、リング共に長所短所があり、何が良いかは個々のアーチャーが状況に応じて判断するしかありません。
が、リングサイトは、ピンサイトを使っているアーチャーなら簡単に試せるはずです。リングの中のピンを取り外すだけです。ぜひ一度本気で試してみてください。テクニックのないエイミングが、何たるかを知ることができるでしょう。
そしてもう一つ、あなたの知らない、試したこともないエイミングの「テクニック」を教えましょう。ただしこれは、個々のアーチャーすべてで異なります。
ピンサイトのピンの「ドットの色」くらいは変えたことがあるアーチャーはいるでしょうが、「ドットの大きさ」「リングの大きさ」「リングの厚さ」「リングの色」を変えて射ってみてください。

これはピンサイトに限ったことでなく、リングサイトにおいても重要なことです。

ここでドットの色と大きさを除けば、直接エイミングに使っている部分ではありません。ところがこれらのことが意外に大きく、エイミングの集中力や無意識にドットの中心をゴールドに置くことに影響しているのです。
しかし、どれもがサイトピン自体を交換しなければならない手間とパーツが必要ですが、それがいやなら、1つだけ簡単に試せることがあります。もし黒いリングのサイトを使っているなら、白の油性ペンでリングを白く塗ってみてください。それだけであなたの点数が変わるかもしれません。
真円でないドットやリングの中心にないピンだけでなく、あなたの点数を簡単に無意識に向上させる方法は目の前にあるのです。
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貧しいアーチャーです。点数はお金で買えませんが、もしこの記事があなたのアーチェリーに幸運をもたらすと思われたら、チップをお送りください。
きっとあなたのアーチェリー人生は、素敵なものとなるでしょう。
