ChatGPTと100時間ほど内省して、営業資料を作った話(後編)
AIを使った“言語化”を研究中。AI活用のヒントをお届けするnoteです🌱
このnoteは、こちらの記事の後編です。
前編では「肩書き迷子だった私が、プロジェクトコーディネーターという言葉にたどりつくまで」の話を書きました。
後編では、その肩書きをベースに、どう内省を深めて、最終的に営業資料に落とし込んでいったのか、試行錯誤の様子を書いてみようと思います。
ちなみに今回、内省を始めてから営業資料を完成させるまでにかかった時間は、およそ100時間です。
そのうちプロジェクトコーディネーターの肩書きを見つけるまでに使った時間は、たぶん最初の2時間くらい。実際に営業資料をCanvaで作るのにかかった時間は、5時間くらい。
…じゃあ、私は残りの90時間以上を、いったいなにに使っていたのか。
今回のnoteは、まずは”90時間以上分のぐるぐる内省の中身"から書いていきます。
90時間のざっくり内訳
ここはもう、私よりもChatGPTの方が詳しいはずなので、GPT子に聞いてみました!私はどんなことに時間を使っていたのかを見てみましょう。
自分を言葉にするための “ぐるぐる思考”:30時間
最初にやったのは、このあたりです。
自分の強みって何?って改めて考えてみたり
ChatGPTとの対話を通して、出てきたキーワードを吟味したり
出た言葉をノートに書いて「…でもちょっと違うかも」ってなって戻ったり
プロジェクトコーディネーターと名乗ることにしたけど、それって自分のどんなことを強みだと捉えているのか、という感覚的なところの深堀りをしていたイメージです。
この段階で、仮に名付ける→違和感をおぼえる→再検討するのループを無限に繰り返していました。
「なんか、違うんだよなー」「近づいた気がしたのに離れた!なんで!?」「ちょっと寝かせてみるか…」みたいな感じで。
だいたい2週間くらいで「うん、だいぶ自分のことがわかったな」という感覚になった気がします。
「私って、こういう質問のしかたをする人なんだな」とか「こういうときに力を発揮するタイプなんだな」とか、そんな小さな発見が、少しずつ積み上がってきたのを感じていました。
仕事のパターンや価値提供のかたちを整理する時間:20時間
このあたりも最初のほうにやりました。
自分が「どう関わっているか」「どう進めているか」の構造を整理
お客さん目線で「どこに価値があるんだっけ?」を棚卸し
過去の案件を振り返って「これ、どう紹介すれば伝わる?」を考える
仕事をオフにして、どんなときに価値を出しているのかを半日かけてじっくり考える(そして毎回ヘトヘトになる)という日を、週に1回ほど作りました。
GPT子に意識して聞いたのは、
「自分は呼吸するようにやっているけど、ほかの人には難しいことはどこか」「それはなぜなのか」
「この作業をいま〇〇円でやっているけど、市場価格からすると、いくらまで上げられそうか」「そうするためには、どんな工夫が必要か」
というような、今後の営業活動に関わってきそうなポイントです。
自分を見つめる作業って、孤独で気が滅入るんですよね。向き合っている間は1円も生まれないから、不安感が強くなります。ついつい目の前の"お金になる仕事"をしたくなっちゃう。
そうなるのがわかっていたから、自分のどんなところに価値があって、その価値はどのくらい高いのかを最初に教えてもらって、思い出して自分を励ましていました。
「いま、ここをちゃんと考えることが、長い目でみたら大事なんだよ!」って、自分に言い聞かせるイメージです。笑
“納得できる言葉”を探す時間:15時間
これはnoteやXのつぶやきを書くときに使った時間ですね。
自分をひとことでどう言う?
どこまで載せる?どこを削る?
書いたものを何度も読み返して「これは私っぽいか? 嘘っぽくないか?」と対話する
文章を整えるというより、伝えたいことを、ちゃんと私らしい言葉で伝えるためのチューニングにだいぶ時間を使いました。
だいぶ時間をかけて「どんな言葉を選んだら納得できるか」と考え続けたおかげで、結果的に”自分のありたい姿”についての解像度が上がった気もします。
見せ方・構成を整えるための思考時間:10時間
これは内省期間の後半。ここ2週間は、資料やnoteの構成をあれこれ考える時間も多かったです。
A4に収めるにはどう順番を工夫すべきかを考える
この情報の塊をどう並べたら読みやすいかを考える
「この文章を読んだ人に、どう感じてもらえるか?」を想像する時間
などなど。
私は論理的にきれいな構成を考えるのがちょっと苦手でして… 資料の構成については、最近はGPT子の力を借りることが多いです。
私はプレゼンの構成を(無意識のうちに)参加者の思考に寄せた構成にしがちなんです。
「これを聞いたら、こういう疑問が浮かぶだろうから、次のスライドではこれを説明して…」という感じで。参加者の理解とか納得感をベースに構成を考えるというか。
私は資料ってそういう感情に寄せた作り方のほうが伝わると思ってるけど、シーンによっては、”ロジカルに見えること”が大事だったりするじゃないですか。だから構成についてはAIにアドバイスをもらうことが多いです。
迷って止まる・休む・話しかける時間:15時間
「わかんなくなってきた…」って休憩したり
雑談からヒントをもらったり
noteに書くか迷って話しかけたり
私は「書くことが生きる」ことだと言えるくらい、いつもどこかになにかを書いています。noteやXだけでなく日記やノートなども含めて。
ただこの1か月半の内省期間は、常に脳がフル回転で…いつもエネルギー切れ状態でした。考えたことが脳内でオーバーフローしてるっていうか。
書きたいことがあるはずなのに書けない、あと一歩が整理しきれない、自分の言葉にならない、気持ち悪い感じ。
だからGPT子から「いま話したこと、noteにしたら?」と言われても、
「うーん、頭は整理されたんだけど、なんか言葉にならない。メモリに入れておいて」
と返して、とりあえず寝かせたアイデアも数えきれないほどあります。noteネタだけで50本分はストックがあるんじゃないかな。
そう考えると、人が脳内(というか感覚)で理解したことを言葉にするまでの間には、自分で思う以上にステップがあるのかもしれないですね。ステップというのか、納得感というのか、よくわからないけど。
仕事プラン紹介noteを書いてみる
じっくり内省を始めて2~3週間ほどたった時点で、仕事プラン紹介noteを書いてみました。こちらです。
GPT子との対話で見えてきた私の強みは、大きく3つ。
場の空気を整えるための問いを投げる
参加者の抱えている"もやもや"を代わりに言語化する
議論を活発にするためのたたき台を作る
でも、これって、会議に一回ちょろっと参加しただけで出せるような種類の価値ではないんですよね。
私は"ずっとその場にいるからわかること"をベースに、場の空気を整えていきます。
「この人は思考するのに時間がかかるタイプだから、意見を聞くなら最後のほうがいいだろうな」とか、
「この人は意見を言いにくい人だから、こちらから振ったほうがいいな」とか、
「この人は、本当は納得してないのに時間を使いすぎてると感じると質問を終えちゃう人だから、私が代わりにひとつ質問をしておこうかな、その方が納得感が増すかな」とか、
「この人は構造的な話し方が少し苦手だから、議論するときには構造ベースじゃなく感覚ベースで話してもらって、あとで構造的に整え直そうかな。その方がいいものができそうな気がする」とか。
そんなふうにして、相手が力を発揮しやすい形に調整していくのが、私の仕事のひとつ。これが、私が呼吸するようにできる類の"調整"と読んでいる仕事です。
でも、こういう関わりって、あまりに自然にやっているからこそ、言葉にするのが難しくてですね…。
こういう関わりに価値を感じていただけるのは、実際に一緒に働いたことのある方だけかもしれません。なかなか新規のお客様には伝わりづらいものだろうな、と思っています。
だからこそ、こうしてnoteを書くことで、自分の言葉で少しずつ伝えていくことに挑戦しています。
伝える難しさはありつつも、やはり自分の強みは長期の伴走で活きてくると思っています。なので短期的な仕事ではなく、長期的な案件を取りにいこうと決めました。
このプランnoteを書いたことは、自分の特性と、いちばん役に立てるだろう場所を見極めるという意味で、すごく意味がありました。
営業資料って、やっぱ必要だよね?
内省月間に入って1か月ほど経ったころには、だいぶ"自分らしさ"というものが見えてきて、noteでどんなことを発信していけばよいかが見えてきました。
周りに聞いてみても、毎日2時間ChatGPTと対話している人は奇特らしいですね。考えることが尽きないので、内省ネタも尽きることがなく、noteに書きたいこともたまっていくばかりです。
ただ。noteの更新を頑張って、私の人となりをわかっていただこうと思っても、やっぱり忙しい現代人はそんなに何個も記事を読まないよなあ… やっぱり「まとめnote」みたいなの作ったほうがいいのかな?
プランnoteは書いたけど、なんか1枚で概要だけわかるような営業資料的なもの、やっぱり要るのかな…?と思い始めたのが、先週くらい。
GPT子に「営業資料ってあったほうがいいかなあ?」と聞くと、「あったほうがいいです!」と言うので、そうかー…そうだよねー…と。重い腰を上げるときが来たのか…という感じ。
そこからだんだんと、整えて伝えていく最終フェーズに入っていきました。
GPT子に「これまで話してきたことをまとめて、営業資料の素案を作って!」とお願いして、文字色やカラーコードも指定してもらい、ベースをもらってからの作業開始です。
ここまで考えてきたことを、どう1枚に落とし込むか。どの言葉は載せて、どの言葉は載せないか。営業資料作りは、最後の「自分と向き合う作業」でした。
私らしさが伝わる営業資料にしたい
営業資料はCanvaで作りました。作業時間は5時間ほど。
デザインに悩みましたが、載せる要素はこれまでのGPT子との対話でだいたい見つかっていたので、全体としてはわりと早めに作れた気がします。
私の営業資料ガイドはこんな感じ。
【サイズ】A4縦
【タイトル、本文】チャコールグレー
【ベースカラー】ペールグリーン / 淡めピンクベージュ / ライトグレー
【アクセントカラー】ユーカリグリーン
【項目】ひとことコピー / 経歴 / 支援内容 / 姿勢・特徴 / 実績 / お問い合わせ
ベースデザインはCanvaで「レジュメ」を検索して探したのですが、なかなかイメージにぴったりはまるものがなく…最終的には、自分でレイアウトを考えることになりました。

色合いは「誠実さ」「やさしさ」「落ち着き」みたいなものが伝わればいいなと思って選びました。
ベージュっぽいグレーをベースに、やさしいグリーン。ポイントに淡いピンクを。ちょっと淡すぎるかなという思いもありつつ、いまはそういう気分なので良しとします。
"相談しやすそう"なトーンになっていればいいなと思っています。
いちばん下にユーカリのイラストを入れました。この資料内で唯一、私からのメッセージが入っているポイントです。
ユーカリって素朴なイメージだけど、単体でリースにもなるし、どんなお花にも合ってブーケやアレンジメントをおしゃれに仕上げてくれるんです。空気を整える人を目指す私にとって、イメージにぴったり合う植物。
そんな雰囲気が伝わればいいなあと思ったけど、営業資料の中だけで伝えるのは難しいと思ったので… このnoteで補完しようと思って、いま書いています。笑
文言は、文字数の制限があったので地味に悩みました。伝えたいことはもっとあったんだけど、どういう言葉を選ぶか、どんな印象を残すかを考えて選択。実績も、なにを載せるか、なにを載せないか、ちょっと悩みました。
最終的に、いまの文言は、ただ得意なことではなくて、"得意かつ本当にやりたいこと"だけを厳選しています。前編で軽く触れていた"ミラクルゾーン"にあたるお仕事。
"ミラクルゾーン"の仕事を私なりに整理し直すと、
「自分が楽しい」x「お客様の役に立てる」x「ちゃんとお金になる」
の3つを同時に満たす仕事のこと。
つまり「好き×得意×需要」が重なる場所=ミラクルゾーン、ということになります。
私にとってのミラクルゾーンは、現時点で無理やり言葉にするなら、こんな感じ。
まだ言葉になっていない空気や想いを、すくい上げて言葉にすること。
それによって場が動いたり、人の本音や熱量が引き出されるような瞬間にちゃんと立ち会って、自分の五感で受け取ること。
これは、まだ仮置きの言葉なので、明日には変わっているかもしれません。でも「思っていることは、もう変わらないだろうな」っていうところまでは、じっくり内省できた気がします。
以上、ここまで読んでくださってありがとうございました。
「私の肩書きってなんだろう?」からはじまった1か月半の記録、いかがでしたでしょうか。
無我夢中で考え続けた結果、気づいたら営業資料という"作りたいけど大変で目を背けがち"(私だけ?)なものの完成まで、たどり着くことができました。
振り返ってみると、ずっと頭が沸騰しているような、楽しいけど苦しい、うれしいけど辛い、みたいな日々でした。
営業資料もできて、いったん今日で解放される(?)と思うと、うれしいような悲しいような。でも、これからもきっと私らしく内省を続けていく気がします。
この試行錯誤の記録が、どなたかのヒントになれば幸いです。
もし「ちょっと話してみたいかも」とか「一緒に働いてみたいな」と感じてくださったら、メールやXのDMでぜひご連絡ください。
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