ノート作りを、企画の仕事にどう活かしているかの話
30冊のノートを使って内省しながら、アイデアを考え、言葉にする仕事をしています。
ひとつ前のnoteでは、よく聞かれる「なぜノートを1冊にまとめないのか?」への答えを書きました。理由はとてもシンプルで、思い出すのがラクだからです。
このnoteでは「細かく分けて作っているノートを、どう仕事に活かしているか」を書いてみます。
ノートは、仕事のために書かない
まず前提として、ノートを書くときは仕事を意識していません。
「記録しておきたい」「まとめたい」という気持ちが強く、書きたいから書いているというのがいちばん近いです。
でも「いつか仕事につなげるとしたらエッセンスはここかな〜」とは思いながら書いています。それくらいのテンション。
たとえば、こんなふうに言語化しておく
去年に娘としまじろうコンサートに行ったときの記憶には、こんなふうに5つのラベルを付けて脳内保存しています。

このうち、仕事につながりそうな「②リアルの場の感動ラベル(イベント企画目線)」について、どう扱っているかというと、
なにが、どう仕事につながりそうだと感じたのか
を言葉にしておくようにしています。時間があるときに仕事アイデアノートに書き残します。
視点としては、たとえば、
コンサートの最中に、
・どの瞬間に会場が一体になったと感じたか
・それはなぜか?
・仕事で活かすなら、エッセンスはなにか
みたいな感じのこと。
もちろん、最初から「会場をひとつにする秘訣を知りたい!」と意気込んで行っているわけではありません。そもそもプライベートでのおでかけなので、楽しめればそれでいいや!のノリで参加しています。
でも、その場で心が動いたことや感動したことがあれば記録しておいて、振り返りながら「なぜそうだったのか」とか「転用できそうなことはあるか」を考えるようにしています。ノートを書くときが、その振り返りの時間なんです。
具体的には、こんな気づきをまとめておきます。
・子どもに問いかけをして「皆に教えてもらう時間」を作ると声が出やすいんだな。声を出してもらうきっかけ作りって大事そうだな
・コンサートが始まる前に「こうやって手を振って、しまじろう達を応援してね」と案内しておくと、動作がまとまるから一体感がうまれやすいんだな。動きを迷わせないのが大事なのかも
などなど。
これは普通に見ると「コンサートに参加した感想」なのですが、企画目線で見ると「会場を一体にするためのTODOリスト」とか「子ども達の気持ちを盛り上げるための工夫リスト」になります。
こういう気づきって、バカにできません。大きなイベントの企画に限らず、日頃の会議でも、子ども達との普段の関わりのなかでも活かせるから。
と書きつつ、たぶん皆さん無意識のうちにやっている部分も多いと思います。
私の場合、少し特殊な部分があるとしたら、関心事ごとにノートを作って、ちまちまと書きためていることかもしれません。

(まだまだ増え続けている)
私は「ユーザー体験ノート」というものを作っていて、「ユーザーとして感動したこと」を書きためています。

体験は、あとから仕事に転用できる
書く内容は、コンサートのような大きなイベントでの体験に限りません。
来店プレゼントをもらってうれしかったとしたら、なぜうれしかったのか。通販で届いた箱を開けて感動したとしたら、なぜ感動したのかを書いておきます。
経験上、うれしかったり感動したことは、ほかの仕事でも転用できることが多いので、忘れないように書きためておくのです。
たとえば、お店の待ち時間で「福笑いのシールセット」をもらったとしたら…その場では、子どもの暇つぶし用のちょっとしたおまけ、という扱いかもしれません。
でもあとから振り返ってみると、小さな待ち時間で日本の伝統に触れるきっかけにもなっているんですよね。私は、こういう視点を覚えておきたいタイプなんです。
イベントの待ち時間で時間を持たせようというときに「どうせなら、日本の文化に触れられることを仕込む」というアイデアとして使えます。
いろんな会社に、すご腕の企画担当さん・マーケ担当さんがいるはずで、日々の生活で触れるサービスは、そういう人達の努力の結晶のはず。
身の回りの生活で触れることのなかに、自分の仕事に活かせるヒントがたくさんあると思っているからこそ、気づいたときにはメモを取ろうとしている。私は、そんな感じです。
ちなみにコンサートでいえば、最中だけでなく、参加する前の体験についても記憶しておきます。
・受付がスムーズだなと感じたら、なぜスムーズだったのかを考える
・「そんな企画があったなんて知らなかった!損したな」と感じたら、どの時点でなにをアナウンスすれば周知できそうか、を考える
・「イベントの最後にサンプル商品を配るの、いいな」と思ったら真似する
などなど。こんなところを脳内で分類して記憶しておきます。
実際に仕事で活きるかどうかはわかりません。でも必要になったときに、いつでも使えるように、せっせとためておくんです。
何年か時間が経って、別の企画を考えているときに、ふと「あのときの体験が参考になりそうだな」と思って、ノートのページをめくる。そんな感じです。
仕事にならないまま「気づきのかけら」みたいな状態で放置されているノートもたくさんあります。むしろ、ほとんどは仕事になりません。
でも、なにかにつながりそう!と感じたことは、いったん保存しておく。感動したことも、観察したことの気づきも、ユーザーとしてモヤモヤしたことも、なにかの栄養になると思っています。
あとから、必要なものだけ使う。
私は、そういうやり方で企画の立ち上げや、言語化の仕事をしています。
ここまで書きながら、たぶん企画をしている多くの人は似たようなことをやっているんだろうなという気もしてきて、ちょっとドキドキしてきました。笑
でも、私なりの世界の見方や体験の切り取り方、保存の仕方が、どなたかの参考になればうれしいです。
ここまでお読みくださり、ありがとうございました。
次は、このノートから実際にどう企画を作ったかを書いてみようかなと思います。
毎日note、98日目でした。
▼ noteを一冊にまとめない理由はこちらに
30冊のノートを使って内省しながら、アイデアを考え、言葉にする仕事をしています。
”文章を書くこと”で気持ちが整うタイプ。小さな工夫や気づきを、日々ちまちまと書いています。
気に入っていただけたら、ひっそりフォローしてもらえると嬉しいです。
▼「大人の学びノートの作り方」マガジン
▼ 自己紹介はこちら
