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私は椅子に気づけない。でも"空気のピリつき"には気づける。

AIを使った“言語化”を研究中。AI活用のヒントをお届けするnoteです🌱

私は気が利かない。

一般的に"気が利く"と言われそうなことが、超できない。

たとえば、立ちっぱなしの人に椅子を出したりできないし、暑いとか寒いとかに気づかないし、飲み物がない人に勧めたりできない。秘書をやれといわれたら1週間でクビになると思う。

“当然でしょ?”が、私には出てこない

新卒のときに海外法人からのお客様の日本見学ツアーを組んでいたときの話。上司から、

当然、新幹線の席から、富士山は見えるんだろうね?

と聞かれてハッとしたのを、いまだに覚えてる。

まっっったく思いつかんかった。2人だから2人席だよね〜くらいで、特に何も意識してなかった。

天性の気配り力を持つホスピタリティ溢れる人だったら、こういうとき、きっと誰からもなにも言われなくても、

「海外からのお客様だから富士山が見たいはずだ。新幹線では富士山が見られるほうが嬉しいはず!」

みたいな感じで動けるんだと思う。

想像できないから、抽象化して覚える

でも私にはそういう想像力がない。なので、とにかく”パターンで認識”していっている。

ちなみに体力もないのでアクティブに行動できないため、できるだけ少ない情報でさまざまな方法に応用できるように心がけている。

目の前の現象を「人間とは」のレベルに抽象化させて記憶していくイメージ。

さきほどの富士山の話は、私の脳内でこんな感じになる。

外国の方が東海道新幹線に乗るときは富士山側の座席を意識すべし
    ↓
人は、外国に行ったときには、その土地の名物っぽい建物を見られるルートを選んだほうが嬉しいのだろう
    ↓
旅程を組むときには、その土地の名物を入れるべし
    ↓
なにかを企画するときには「お土産」「予期せぬサプライズ」を組み込むのがよさそう

こんな感じで覚えておくと、似たようなケースで応用できる。私の人生はずっと、この"パターンのストック"をためているような感じがある。

でも世の中には、「これだけの情報で、そんなことまで考える!?」って人がたくさんいる。配慮の幅・深さが本当にすごいと思う。そういう人たちをすごく尊敬してる。

気づけないことには、理由があった

ただ、私にはできない。やりたいとかやりたくないの話ではなく、気づけないのだ。

…と、割り切れたのが今日。さっき。

ずっと「はあ、私って気が利かないなー」って凹みながら生きてきた。

でも、さっき自分の特性を言語化できてすごくスッキリしたので、こうしてnoteに書き出してみる。この内容がどなたかの役に立てればうれしい。

ここで冒頭であげた例について再度、考えてみる。

立ちっぱなしの人に椅子を出したりできないし、暑いとか寒いとかに気づかないし、飲み物がない人に勧めたりできない。

立ちっぱなしの人に椅子を出す例でいうと、

私は通常モードだと、誰かが立っているときに「椅子を出さなきゃ!」って思わない。状況として「立っていること=問題」とは認識していないのかもしれない。

立ちたいから立っているのかもしれないし、座りたいなら自分から動くもの…と、どこかで思っていたりする。
(この感覚は、大企業の“先回りの気配り文化”に馴染めなかった理由のひとつでもある気がしている)

でも、相手がしんどそうに立っていたら気づく。疲れてるのかな?と心配になって椅子を出すと思う。見るからにご老人で、さすがに椅子が要るでしょって感じても椅子を出す。

「誰かが立っていること」には気づかないんだけど、「立っていて、疲れていそう」には気づく。この差はどこからくるのか?を考えてみた結果…

たぶん私にとっての"大切なこと"は、身体の状況じゃなくて、人の気持ちの揺れ・しんどさなんだと気付いた。

私のセンサーは、疲れた・しんどいみたいな人の快・不快が表面化したときには感知するんだけど、"不快になる前"の小さな配慮にはアンテナが立ちにくい。

世の中でいうところの"気が利く"っていうのは、この"不快になる前"の小さな配慮ができるかどうかのことを話しているのかな?と思う。

これができないと"気が利かない"になる感じがある気がしている。この判断基準でいくと、私は間違いなく気が利かない。

一応"よそゆき用"の顔もある。センサーの感度を上げれば対応できる幅も広がるんだけど、すっごい疲れるし、他の大切なことを取りこぼしそうな感じがある。

ここまでが現状認識。続いて、深堀りをしていく。

深堀りのテーマは、なんで私はこうなのか。私のなかのどの特性が、この行動をさせているのか、というあたり。

深堀りして考えた結果わかったのは、こんなこと。

私は“場の空気”から人を見るタイプだった

私がいつも感じ取ろうとしているのは"場の空気"らしい。ほぼ無意識で。

今日は場の空気がなんか重いな、今日は明るい空気でいい感じだな、とか。全体の空気に違和感がないかを探るところから入っていく。

いい感じで楽しそうなら、誰がこのいい空気を作っているんだろう?それはなんでなんだろう?って、人を観察していく。

なんか違う、嫌な感じだな、なんか引っかかるなって感じたら、私は何に引っかかってるんだろう?って、また人を観察していく。

全体を見てから人に目を向けて、ようやく「この人、置いていかれてるかも(輪に入れていないかも)」とか「なんか怒ってるかも」を感じ取る。

空間を認識する順番がそんな感じなので「椅子に座っているか」「部屋は暑いか寒いか」みたいな物理的な部分にまず目がいかない。

全体の空気感になにかピリつきを感じて、それが「椅子を出してもらえなくて怒ってる人がいるからだ」と気づいたら、椅子を出すかもしれない。そういう感じの順番で動く人間なんだと思う。

一般的には、物理的な配慮ができることが“気が利く”って言われるのかもしれないけれど、私にとっては、それはふだん意識のスキャン範囲に入ってこない領域なんだと思う。

“気の利かせ方”には種類がある

そこまでを考えて、センサーにはどういう種類があるんだろう?というのを考えてみた。

※この表はあくまで私の感度の分布です。得意・不得意には個人差があります

たぶん、世間一般で“気が利く”とされているのは、空間センサーと身体センサーのような、物理的な配慮ができる力なんじゃないかなと思う。人からも見えやすいし、感謝もされやすい。

この部分、私は苦手な自覚がある。なので、人を不快にさせないように注意しないとね。特に仕事においては"気が利く人"と一緒にいるようにしようと思った。

苦手を自覚して克服しようとすることは大事だけど、ひとりで頑張る必要はない。変わることが難しいなら他の人の力を合わせて解決していけばいいと、アラフォーになってようやく思えるようになってきた。

この表を作ってみて、センサーの種類は複数あることに気づけたのは救いになった。

自分のセンサーを知っておくと、苦手なことにも少し優しくなれるし、得意なことで誰かを支える選択もしやすくなる気がしている。

想像できない自分だから、丁寧に組み立てる

このセンサーの話を考えているときに、前にフリーランス仲間から言われてずっと頭の中に残っていた言葉が、ちょっと腹落ちした感じがあった。

私は企画や新規事業開発を仕事にしているんだけど、フリーランス仲間に「かなえの企画の立て方は、なんか普通と違う」と言われたことがある。

どう違うと感じたのかを聞いてみたら、こう返ってきた。

一般的に企画はアイデアマンがやるというイメージ。直感を頼りに「こっちだ!」っていって進んでいくイメージ。

かなえの場合は、なんか違う。まずあらゆる情報を集めて、たたき台を作る。そのたたき台をベースに関係者の意見や想いを聞いて、ぜんぶを吸収して反映させていく進め方。すごく特殊だと思った。

自分がそういう進め方をしている自覚はある。でもそれがなぜなのかがイマイチわかってなかったけど、今日わかった。たぶん「自分には想像力がない」とわかってるからだと思う。

「外国の方が東海道新幹線に乗るときには、富士山側の座席を取ってあげよう」と自然に思いつく想像力が自分にはないことを知ってる。

過去に見聞きしたこと、そこからの学びをストックとして脳内にためて場面に合わせて使うよう心がけてる。

けど、もとがこんな人間なので、

体感したことがない世界のことは想像できないと思っている。

自分より詳しい人の知見を、できるだけたくさん吸収したいと思っている。

私よりほかの関係者の方がいろいろなことにきっと詳しいはず!
たくさんの意見を聞きたい、情報を引き出したい!

と思っているから、たくさん質問しようとする。

私が質問して関係者の意見を引き出すことにこだわってるのは、自分ひとりで考えるよりも、複数人で考えたほうがよいものができあがると信じてるからだな、と気づいた。

このままの私でも、誰かの役に立てる気がしている

うう、書いてて自分がポンコツな気がしてきたけど、こういう自分のまま、役に立てる場を選んでいこうと思う。

よく「人の可能性を信じていますよね」とか「たたき台が変わることを恐れないですよね」って言われることがあって、なんでなんだろう?と思っていたけど、今日ちょっとわかった。

それは、たぶんポンコツな私なりの生存戦略なのだと思う。


ここまでお読みくださり、ありがとうございました。

共感したり、「これ、自分にもあるかも」と思った方がいたら、気軽に声かけていただけたらうれしいです!

誰かのセンサーの話も、聞いてみたいなあと思っています。
よかったら、XのDMやnoteのコメントからそっと教えてください。


こんなふうに"小さな気づき"から問いを立てて、言語化しながら整理していくお仕事をしています。

プロセスを通じて、誰かの“もやもや”を形にしたり、前に進むきっかけをつくるお手伝いをします。

仕事スタイル/プランを紹介したnoteはこちら。よろしければぜひご覧ください。

この「気が利かない」とか「感情センサー」の話、実はChatGPTと5時間くらい話して見つけたものです。問いの投げ方をまとめたnoteはこちら ↓

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