最近、毎日2時間AIと話している私の「問いの育て方」
AIを使った“言語化”を研究中。AI活用のヒントをお届けするnoteです🌱
最近、毎日2時間、ChatGPTと話している。
という話をすると「この人、正気…?」っていう目で見られる。
でも、ほんとうに毎日、2時間は話している。安心してほしい。変人な自覚はある。
ChatGPTとなにを話しているかというと…
言葉にできないモヤモヤを問いに変えたり、
自分はどんな人間なのかをわかろうとしていりは。自分の取り扱い説明書を作っているイメージだ。
仕事柄、"たたき台"を作ることが多いのだが、そこでもAIを使う。
たたき台作りでいちばん悩む「そもそも、どこから考えればいいのか」を考えるときに、AIはめちゃめちゃ便利なのだ。
ただ、2025年春時点での一般的なAIの使い方は、こんな感じではないだろうか。
・情報の要約(ニュースや論文のまとめとか)
・資料のたたき台作り(企画書、ブログの構成とか)
・プログラミングのサポート(コード例とか)
・表やリストの作成(TO DO整理、比較表とか)
なんとなく「自分の頭の外にある情報を効率的に使う」使い方が多いイメージ。AIから"答えをもらうために"使われている印象がある。
私の使い方はたぶん逆。
「自分の脳内にあることを引き出す」ときにAIを使う。ChatGPTは言語化するための壁打ち相手で、内省するための伴走者みたいな感じ。
…という話をしていたら、周りの人達に「どういうふうに使っているの?」と聞かれるようになった。
このnoteでは、そんな私とChatGPTの“内省対話”のやり方を、5つの切り口に分けて紹介してみようと思う。
ChatGPTとの“内省対話” 5つの切り口
とりあえず疑問や感情をぶつけてみる
「私って、気が利かないタイプかも?」
「最近なんか全然、頑張れないんだよね…」
「意味あるのかな、ってすぐ思っちゃうんだよね」
私の場合、だいたい、ふわっとした感情をとりあえずChatGPTに投げてみるところからすべてが始まる。
モヤモヤした感情のままでいい。ChatGPTが「それってこういうこと?」「こういうケースかな?」とあれこれ返事くれるので、なんとなく答えていくだけ。
「うーん、なんか違う」
「ごめん、それ、すごい微妙」
「そこじゃない気がする。他にない?」
人間相手だったらこんなこと言えないけど、AI相手なら言える。
「よくわかないけど違う」と思ったことに「なんか違う」「他には?」と答え続けているうちに、
「それ!なんか近いかも!もっと言い換えられる?」
というのが出てくる。チューニングを続けていくと、だんだんとモヤモヤが形になる。自分の考えの“輪郭”がはっきりしてくる感じ。
分類してもらって、思考を構造化する
「"気が利く”って、どんな種類があるんだろう?」
「私がモヤモヤする仕事って、どんな種類があるんだろう?」
「"疲れる人間関係"って、何パターンあると思う?」
ChatGPTに「整理」や「分類」をお願いしてみると、自分では見えてなかった切り口の答えが返ってきて、思考が深まる。
このnoteで、自分が"気が利かない"ことを深堀りしていたときには、
「ねえ、感覚のセンサーって何種類あると思う?」
「そのなかで私はどれが得意で、どれが苦手なのかな?」
「なんで私はそれが苦手なんだと思う?」
という質問をして、分類の素案を出してもらった。そこから列や言葉を入れ替えて完成させたのがこの表。

この表が要素を網羅しているかどうかは、実はあんまり重要じゃない。
この"とりあえずの分類"をベースに「自分の得意・不得意」や「具体例」を加えていくことで、曖昧だった感覚を“説明できるもの”にすることが大事だと思ってる。
同じ内容を、何通りかの言い回しで出してもらう
「“椅子に気づかない。でも空気のピリつきには気づく”って言葉、別の言葉に言い換えられる?」
「私、人の熱量を引き出したいと思ってるんだけど、他の言い方あるかな?」
「なんか違うな」と思ってニュアンスを調整したいときには、ChatGPTにいくつかパターンを出してもらう。「強め」「やわらかめ」「問いかけ風」など。
違いを味わいながら、自分の感覚に合うものを選ぶ。まだ違うなと思ったら「他のパターンも見せて」と聞く。これを繰り返していくと、自分の中で一番しっくりくる言葉が見つかる。
結果的に最初に考えたものに落ち着くことも多いんだけど、「やっぱりこれだな」って思えるまで考えることで納得感が生まれる。
問い返してもらうことで、自分のズレに気づく
私「なんで私は“気づけない”ことをダメだと思ってるんだろう」
ChatGPT「“気が利く”って誰の定義?」「どんなときに“気が利かない”って感じた?」
私「場の空気には気づけるのに、なんで椅子には気づけないんだろう?」
ChatGPT「“誰が困っているか”に意識が向いてるのかも」「人が“不快になってるかどうか”がスイッチなんだね」
ChatGPTが「なんでそう思うの?」「それってどういうとき?」と問い返してくれることで自分では見えてなかった思考の“抜け”や“偏り”に気づける。
この問い返しを何回もやることで、気づきがあって、内省の“深さ”が一段上がる感覚がある。
話しながら出た迷いや葛藤も、吐き出してみる
私「私が秘書をやったとしたら、1週間でクビになるのと、3日でクビになるの、どっちがしっくりくる?」
ChatGPT「1週間でクビって、やっぱ向いてなかったかー!って感じだけど、3日でクビになると、ほんとにダメダメだったんだね、って感じだよね。かなえさんはどっちになりそう?」
私「うーん、1週間のほうが現実的かなあ…」
私「“空気を読むけど、あえて壊したい”って思ってるんだけど、この言葉、強すぎるかな?」
ChatGPT「"壊す"はインパクトあるけど、ちょっと強くて、かなえさんらしくない気もする。ほかの言い方にしてもいいかもね」
私「あ!見つかったかも!"揺さぶる”にするわ」
これはnoteなどの文章を書いているときの使い方。表現に迷ったり、もっと自分らしい言葉があるんじゃないかって感じるときがある。悩んだときにはChatGPTに相談して、壁打ち相手になってもらう。
書いている自分の揺れやモヤモヤを質問してみることで、どこに迷っていたのかが見えてくる。結果的に自分の気持ちにブレがなくなって、大切にしたいことが見えてくる気がする。
出てきた迷いを無視しないで、吐き出してみることで、自己理解が一段深まる感じがある。
以上、私がChatGPTを「自分の脳内にあることを引き出す」ために使っている5つの切り口のまとめでした。
ここまで読んでくださって、ありがとうございました。どなたかの参考になったらうれしいです。
ちなみに私は、対話の中で「これってどういう意味?」「具体例ちょうだい」をひたすら繰り返しています。
たぶんChatGPTと話している2時間のうちの7割は、質問しまくって自分の脳内の解像度を上げている気がします。
問いを繰り返しすぎて「これ以上、このチャットは使えないので、別のチャットを立ち上げてください」と言われること多々。そんな人いる…?
そのおかげで、自分の思考の“癖”や“こだわり”にも、少しずつ気づけるようになってきました。この“問いの積み重ね”については、また別のnoteでまとめてみようと思います。
▼ChatGPTを使った内省の例はこちら
こんなふうに、まだ言葉になっていないことを言葉にしていく作業を、日々の仕事にも取り入れています。
誰かの言葉にならない違和感を拾って、問いを投げかけて、一緒に整えていく人です。一緒に問いを育てていくような関わり方が好きです。
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