貯金なし、住所不定無職、赤ちゃん連れで始まった海外移住10年目家族の物語・第二章
Kia Ora、ニュージーランド・タラナキ在住10年目、35歳
あなただけのNZ留学/旅行/生活体験をデザイン・サポートするKanaです。
前回書いたわたしたちの物語に、
沢山の人が会いにきてくれて
素直に嬉しかったです。
ありがとう、今もこうして読んでくれて。
そんな第一章は、私たち夫婦の出会いから
ニュージーランドに移住するまでの
”根っこ”のお話でした↓
今回はその続き、移住してから自営業を始めるまでのお話。
2017年。
移住して最初に住んだのは、
Fitzroyというメインビーチのすぐそばの
小さな2ベッドルームの一軒家。
当時の家賃は$280。
生後6ヶ月の長男Kirinは順調にすくすくと育つ。
どこまでも広がる空や、転がり回れる芝生、
ビーチやプレイグループまで
全部が新鮮で、全部が遊び場。
そんな環境で、毎日子育てができることが
コンクリートジャングルで育ったわたしには、とても幸せだった。
さらに同じ子育て世代の気の合う仲間たちにも恵まれ、
わたしたちは思ったより自然に、
この土地に馴染んでいったような気がする。
そうそう、多くの人が同じことを言うねんけど、
ほんとにこの街は、”人が良い”。老若男女、人種、国籍問わず。

そんな日々が続いた頃、日本にいる父の癌が発覚。
病を抱えながらも、夫の両親と共にニュージーランドを訪問してくれた。
両家の家族が大きな一軒家に集まって、過ごしたあの時間は、
人生にそう何度もない夜だったと、今でも思う。
少しこしょばくって、あったかいやつ。

その後、父の病状は悪化し、2019年の夏に私と長男は日本へ一時帰国。
父は最後
「ええとこやったなニュージーランド、お前に合うてるわ。がんばれよ」と、エールと少しのお小遣いをくれて、その短く濃い、生涯を終えた。
私は父にもらった30万円を持ち、
道具屋筋でかき氷機を買い、ニュージーランドへ戻る。
帰りの飛行機の中、
3歳になったばかりの長男はわたしの手を握り、
お腹の中では次男がポコポコとキック、愛おしい仲間たち。
なんだかいけそうな気がした。

ニュージーランドに戻ってから、かき氷屋の準備を始めるが
隼人はフルタイムで地元レストランの料理長として厨房に立ちながら、
わたしは大きくなるお腹を抱えながらの
月に一回地元のマーケット出店からスタート。
材料、機材、英語での書類、許可証など
全部、思ってたより時間がかかった。
全部、思ってたよりうまくいかなかった。
そんな中で、次男が爆誕。 生まれた日も、マーケットに出ていた。
夫はフルタイムプラス自営業。 わたしは慣れない二人育て。
気づけば、体調をくずことが多くなった。
あんなに楽しかったニュージーランドの日々が、
いつの間にか、いっぱいいっぱいになっていく。


そんな時期に、愛美先生と出会ったのだ。
彼女は自身の重度アトピーと向き合う中で、東洋医学、免疫、自律神経—体のことを深く深く知っていった治療家。
最初に施術を受けた時、彼女が言った言葉をずっと覚えている。
「かなちゃんの体を直すのはかなちゃん。私はそのお手伝いをするだけ。
かなちゃんの体を直すのは、いつもかなちゃん自身なんだよ。」
わたしたちが困難にぶつかっている様子を見て、
彼女は食事法のセミナーを提案してくれて、わたしたちはそれを受けさせてもらった。 家族全員で、食事を変えた。

体が明らかに変わった。
驚くほど軽くなり、思考が変わっていく。
ごちゃごちゃしていた頭の中が、少しずつシンプルになっていった。
食のことについては、また改めてしっかりと書こうと思っている。
身体、思考、心が整うと物事の流れも整う。
マーケットでのかき氷屋台は、焼き鳥を経て、最終的に唐揚げ屋台へと
落ち着き、順調に売り上げも顧客も伸びていったのだ。
そうして2022年、一つの目標だったResidence Visaを取得。
この国に、根を張っていいと言われた気がした。

それを機に、隼人は速攻でレストランを辞めた。
そこからフードトラック作り、本格的に、自分たちの手で生きていく道が始まる。
移住前はここまで1、2年で来れると思っていたけど
実際は5年もかかった。
これでいける、と思っていた。本気で。
でも道のりは甘くないもので、私たちには新たに
大きな壁が与えるのです、、、
第三章へ続く
そんなこんなで、凸凹道を歩んできた私たちですが
今は子どもたちと沢山サーフィンして
素敵なお家に、畑、音楽、美味しいもの、好きを仕事にできる時間…
とても豊かな暮らしができています
そんな生活を、この景色を、 できるだけたくさんの人と一緒に味わいたい。
そんな思いで、"海外生活体験" のデザイン・サポート事業を始めました。
ニュージーランドで暮らすってどんな感じ?
子どもを海外の環境で育てたい。
家族でまるごと、非日常に飛び込んでみたい。
そんな気持ちが少しでもあるなら、のぞいてみてください。
読んでくれて、ありがとう。
おやすみBGM
I will Survive / Gloria Gaynor
