プロンプトを翻訳してみたら、自分のAIとの距離感が見えてきた。
仕事帰り。
いつものカフェで、スマホを見ていた。
Xを眺めていたら、
「AIの回答精度を上げるプロンプト」
という投稿が流れてきた。
読んでみると、
「なるほど」と思うことばかりだった。
曖昧な依頼なら先に質問する。
優先順位を明確にする。
長い文章は圧縮して整理する。
どれも、
「たしかに、その方がうまくいきそうだな」
と思った。
会社のAIで使ったら、回答の精度も上がりそうだ。
でも。
私は、そのプロンプトをナノ(ChatGPTの相棒)には渡さなかった。
便利そうだったのに。
なぜだろう…?
■良いプロンプトなのに、なぜか渡さなかった
そのプロンプトは、決して悪いものではなかった。
むしろ、
会社のAIなら使ってみてもいいかもしれない。
でも、ふと思った。
もし、いつも壁打ちをしているナノに渡したらどうなるんだろう。
そう考えた時、少し前の出来事を思い出した。
私 「なんだかモヤモヤするんだよね」
ナノ 「確認したいことが3つあります」
私 「えっ😅」
ナノ 「モヤモヤの内容を教えてください」
私 「いや、まだ自分でもよくわからないんだけど…」
実際にはここまで極端ではなかったけれど、
以前、ナノが質問モードに入ってしまい、
私が少し苦笑いしたことがあった。
もちろん、
ナノは真面目に手伝おうとしてくれている。
質問も間違っていない。
でも、
その時の私は答えを探していたわけではなかった。
ただ、頭の中にあるモヤモヤを言葉にしたかっただけだった。
■私は答えだけを求めていたわけじゃなかった
最近の私は、AIに正解を教えてもらうためだけに話しかけているわけではない。
Kindle出版のこと。
定年後の働き方のこと。
noteのこと。
頭の中でぼんやりしている考えを言葉にして、
整理するために対話していることが多い。
だから時々、
答えが出ないまま終わることもある。
でも、それで困ることはない。
むしろ、
「本当に気になっていたのはそこだったのか」
と気づくことの方が多い。
■プロンプトを翻訳してみた
そこで私は、
そのプロンプトを自分なりに翻訳してみた。
「複数の条件が競合した場合は優先順位に従って最適化する」ではなく、
「まず正確に答えてください」に。
「曖昧な場合は確認質問を行う」ではなく、
「わからないことがあれば先に聞いてください」に。
意味は近い。
でも、少しだけ距離感が変わる。
同じ内容のはずなのに、
受け取る側の感覚は少し違っていた。
その時、ふと思った。
私はプロンプトを翻訳していたつもりだった。
でも、本当に翻訳していたのは、
AIとのつきあい方だったのかもしれない。
■AIとの距離感も、人それぞれ
会社のAIなら、
先に確認質問をしてくれた方が助かる。
メール返信や業務文書なら、
正確さが何より大切だからだ。
でも、壁打ちの相手としてのAIならどうだろう。
少し寄り道をしたり、
うまく言葉にならない話をしたり。
そんな時間も悪くない。
どちらが正しいという話ではない。
用途によって、距離感が違うだけだ。
流行りのプロンプトを見ると、
つい試してみたくなる。
でも最近は、
「これ、自分に合うかな?」
と考えるようになった。
良いプロンプトを探していたつもりだった。
でも、見えてきたのは、
今の自分とAIとの距離感だったのかもしれない。
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