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映画感想文『ブルーボーイ事件』
🎥感想🎥
オリンピックに沸く一方で、上野の貧民街取締など”表に出したくないもの”の取り締まりを厳しくした歴史があることはその当時を描いた小説などで知っていた。だが、性別適合手術を受けた女性にまでその取締が及びこんな裁判があったことはこの映画が公開されるまで知らなかった。
身体の特徴を女性的に変えても、心は女でも”皆がイメージする””「女”」では無いとされてしまう。そんな当事者でにしか分からない葛藤と、それを嘲笑する人々の姿を観るのが辛かった。サチさん達ブルーボーイ達の心の強さと狩野弁護士の誠実さが救いだった。中村中さん演じるオネエサンもカッコイイ。
判決の後に検事さんが言う「逮捕のリスクを背負ってまで手術をやる医者がいるかよ」というセリフ…いるんだよ。この後の時代に医師としての信念に基づいて手術をする方が出てくる。「This is I」も観直そう。扱う題材的にも、「This is I」と併せて観るべき映画だなと思う・・・
人には幸福を追求する権利がある。ラストのサチさんの表情はとても幸せそうだったし、彼がちゃんと傍にいてくれてホッとした。見つけた「それぞれの幸福」をサチさん達が手放さずに生きていってくれることを願う。
手前味噌だけど「This is I」の感想文も再掲。「ブルーボーイ事件」を観た人はこちらの作品もぜひ観てほしい。
