家事は赤点、在宅ワークは120点。病で役者を諦めたママが、30人の動画編集チームを率いるディレクターになるまでの「生存戦略」
「動画編集って、パソコンに向かって静かに作業する仕事でしょ?」
もしそう思っているなら、大間違いです。
少なくとも私にとって、家事と育児、そして動画編集を両立させる在宅ワークの毎日は、完全に命がけの「アクションシーン」そのものです。
泥だらけになりながら画面の中で暴れていた元アクション女優の私が、病気でその舞台を強制終了させられた数年前。
暗闇の中で天井を見つめていた私が次に出会ったのが、動画編集という四角い画面の舞台でした。
でも、待っていたのは「名もなき家事という敵」との戦いと、1本3,000円の低単価の沼。
今日は、そんな私がどうやって「独りの限界」を突破し、30人のママチームを率いるディレクターにまで化けたのか。
YouTubeのノウハウの裏側にある、生々しい「事業構築のロードマップ」を全公開します。
華やかな舞台からの転落。病気、挫折、そして「どん底」からのスタート
少しだけ、私の泥臭い過去の話をさせてください。
実は私、こう見えて昔は「アクション女優」をやっていました。
毎日、体育館の端から端まで走って、転んで、殴り殴られのレッスンの日々。
かたや画面の中でキレッキレの動きをして、自分の表現を届けることに命を燃やしていたんです。
当時は「一生、この表現の世界で生きていくんだ」と本気で信じて疑いませんでした。
けれど、現実にその舞台を奪われる日がやってきます。
突然の、婦人系の病気でした。
医者から言われた言葉に、耳を疑いました。 「すぐに手術をしてください」「将来、子どもが産めなくなるかもしれません」
目の前が真っ白になりました。
いや、真っ黒かな。もうその辺の記憶は、ショックすぎてよく覚えていません。
体が資本のアクションの世界です。
思うように動けなくなった私は、大好きだった役者の道を強制終了させられました。
無事に手術を終えはしたけれど、「子どもができなくなるかもしれない」という医者の言葉が、ずっと私の心臓を突き刺したままでした。
私は若い頃、将来なるなら「役者」か「保育士」かと迷っていたくらい子どもが大好きで、「いつかは結婚して子どもが欲しい!」ってずっと思っていたんです。
役者としてアクションを身につけ、ここから頑張ろう!って思った矢先の出来事でした。いつ病気が再発して子どもができなくなるか分からない……。
悩んだ末、私は「子どもを優先する道」を選びました。
その後、奇跡的に子どもが生まれてくれた時は、本当に「神様からの恵み!!」って思うくらい嬉しかったです。
……のも束の間。 待っていたのは、パートナーとの別居。そして、コロナ禍。
まさにその頃の私は、「どん底」そのものでした。
術後は体の猛烈な痛さでもがき苦しんだけど、正直、それ以上に心がえぐられるように辛かった。
そんな私が、必死の思いで手を伸ばしたのが「在宅ワーク」、そして「動画編集」という働き方だったんです。
「もう一度、画面の中で表現に関わる仕事がしたい。いや、何より自分の力で稼いで自立したい!」
その一心で、清水の舞台から飛び降りる覚悟でPCを買い、必死にスキルを詰め込みました。
小学2年と4年の怪獣、育児ラッシュ、そして「完璧主義」の罠
「在宅ワークなら、子育てしながら家でも稼げる!死ぬほどがんばろう!」
……なんて思ったのも束の間、待っていたのは別の意味での過酷な「戦場」でした。
我が家には小学2年生と4年生という、毎日が業火のように騒がしい怪獣たちがいます。
学校の準備、宿題のチェック、習い事の送迎、そして容赦なく積み上がる「名前もなき家事」の山。
そんな中で、仕事がない不安から、動画編集の案件を「なんでもやります!」と低単価で引き受けまくってしまったから、さあ大変です。
昼間は育児と家事に追われ、夜は晩ご飯を作って、食べさせて、お風呂を準備して……と、息を吸う暇もない怒涛のラッシュ。
子どもを寝かしつけた後に、ようやくPCを開く。
でも頭はすでにボロボロ。
最悪な時は、寝かしつけ中にそのまま寝落ちしてしまい、気づけば絶望の朝、なんてことも日常茶飯事でした。
「家事も完璧にやりたい、育児も手を抜きたくない、仕事も100点の編集を出したい!」
そうやって「完璧主義」の罠にハマっていた私は、あっという間にパンクしました。
家事は回らない、部屋は散らかる、納期は迫る。
「私、ママとしてもクリエイターとしても中途半端じゃん……」と、激しい自己嫌悪の底に沈んでいきました。
1本3,000円の案件に、自分の尊厳まで買い叩かれているような気がして、「もう辞めようかな」と思ったことは一度や二度じゃありません。
そんな中でも、睡眠時間を削りに削って、死に物狂いでがんばっていました。 そうしていると、ちょっとずつ、ちょっとずつ仕事が増えてきたんです。
でも、今振り返ると、それは決して「いい増え方」ではありませんでした。
お財布には少しだけ余裕ができた。
でも、私の精神のすり減り方には、まったく比例していなかったんです。
「このままではダメだ……!」と、心から思いました。
私が在宅ワークを選んだ一番の理由は「子どもたちのそばにいながら仕事をするため」だったはず。
なのに、いざ子どもたちと接する時の私は、いつも余裕がなくてイライラして、ちょっとしたことで怒鳴り散らしている。
「この生活を変えないと、このままじゃヤバイ!」
激流に溺れそうになりながら、私は気づいたんです。
「全部100点なんて、物理的に無理。ママが生き残るには、戦い方(戦略)を変えるしかない」と。
そこから私が実践した、ただの便利屋ワーカーで終わらないための「3つの生存戦略」がこれです。
第1条:スキルも家事も100点を捨てる「アグレッシブな選択」
低単価の沼から抜け出せない時って、つい「もっとスキルが身についてから」とか、プライベートでは「ちゃんと家事をこなせるようになってから」って、守りの言い訳を探してしまいがちです。
でも、はっきり言います。
仕事も家事も、完璧な準備ができる日なんて、一生来ません。
「ヤバイ」と確信してからの、私の行動は迅速でした。
毎日ちゃんと作っていた夕飯は、週の半分を「お惣菜・冷凍食品サマサマ」にシフト。 洗濯物は「2日に1回でOK」「干しっぱなしもたまにはOK」と割り切り、掃除機なんて週に1回かければ御の字。
いわゆる「名前もなき家事」たちは、見なかったことにして、意識的に、戦略的に、全力スルーすることに決めたんです。
最初はね、やっぱり「母親なのに手抜きして……」っていう罪悪感が心がチクチクしましたよ。
でも、「家事は赤点でも死なない。でも、ここで私が自分の足で稼ぐ力をつけなきゃ、家族の未来が行き詰まる。
そして何より、私が笑っていないと子どもたちも笑顔にならない」と、本気で思ったんです。
家事を頑張りすぎるのをやめて、生まれた時間と心の余裕。
それを私は、動画編集という「攻めの選択(アグレッシブ・セレクション)」に全ツッコミしました。
走りながら必死に学ぶ。
まずは目の前の「家事の100点」をドカンと捨てる。このアグレッシブな選択こそが、現状を爆速で変えるための最大のブースターになります。
第2条:一人の限界を早々に認める「チーム化前提の設計」
家事の手抜きで時間を捻出したとはいえ、ママの使える時間には物理的な限界があります。
子どもがいれば、急な発熱だってあるし、学校の行事や部活の試合で丸一日動けない日だってあります。
動画編集を始めた初期の頃、私は気づいてしまいました。
「あ、これ、かぁちゃんが〜夜なべ〜をして〜♪って必死に一人で編集してたら、1ヶ月で過労死するか、確実に家庭が崩壊するな」と(笑)。
自分の時間と体力の限界が、最初から見えていたんです。
だったら、孤独な「作業者」として限界まで消耗するのではなく、最初から「仲間(チーム)を巻き込んで、仕組みで回すにはどうしたらいいか」を考えよう。
そう舵を切りました。
自分がプレイヤーとして24時間働くという思考を捨て、仕組みの設計士になる。
一人の私生活がピンチの時は、チーム全体でカバーしてクライアントに「圧倒的な安心感」を提供する。
このチーム化を前提とした設計こそが、家事や育児と、大きなビジネスを両立させるための絶対条件です。
第3条:技術(AIやソフト)ではなく、目的(Why)に投資する
「最新のAIツールを使いこなさなきゃ」「新しい編集ソフトのスキルを学ばなきゃ」と、世の中のトレンドに振り回されて焦っていませんか?
もちろん、AIはきちんと知っていて損はないと思います!(ほんとはね、最近どこを見てもAI、AIって言葉ばかりで、私もうんざり中……ってのは内緒です。笑)
しかし、技術を追うのはキリがありません。
私が本当に大切にしてきたのは、技術ではなく「なぜ、私は動画を作るのか」という目的(Why)です。
私の目的は、同じように悩むママ起業家さんの想いを、映像のプロとして世の中に届けること。
技術はそれを叶えるためのただの道具です。 この「人間中心のブレない目的」があったからこそ、AIの進化に怯えることもなかったし、「KANAさんと一緒に働きたい!」と、同じ志を持つ30人の最高の仲間が自然と集まってくれました。
AIがどれだけ進歩しても、画面の向こうにいる「人間の感情」を動かすのは、いつだって人間の泥臭い熱量です。技術ではなく、その動画で「誰を幸せにしたいのか」という目的に投資すること。これこそが、AI時代を生き抜く究極の生存戦略です。
独りで戦わなくていい。家事は赤点でも、画面の中では最強でいよう
今、私のチームには、かつての私と同じように、家事や育児の激流の中で「それでも自分の力で稼ぎたい!」と挑戦している30人の素晴らしいママ編集者たちがいます。
私が導き出した生存戦略、それは「家事は赤点でも、仕事はプロとして120点で向き合う。
そして、独りで抱え込まずに仕組みで勝つ」ということです。
全部を完璧にやろうとして、自分を責めないでください。
今日も「名前もなき家事」は戦略的にスルーしてしまいましょう。
その代わり、PCを開いて画面の前に座ったその瞬間は、あなたも「最強のクリエイター」です。
私と一緒に、この激流の時代を、失敗も暗闇も恐れず、したたかに、泥臭く、最高に楽しく生き残りましょう!
以上、KANAでした。
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