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日本語になった中国語を調べる~中学生の国語

 ウーロン茶を中国語では「ウーロンチャー」という。んっ、「ウーロンチャー」という聞きなれた言葉が中国語の中にポッと出てくる。どういうことか。
 実は「茶」の「チャ」という読みはくん読みではなくおん読みなのだ。教科書や辞書にひらがなで書いてあるくん読みではなく、カタカナで書いてあるおん読みだ。
 音読みというのは中国語の発音をもとにした読み方。訓読みは、日本にもとからある言葉に漢字をあてはめた読み方、和語わごである。音読みは中国語なのだ。
 茶というものは、日本にもとからあった言葉ではなく、中国から伝わった言葉だ。言葉だけでなく、そもそもお茶の木自体が日本にはなかった。漢方として中国から伝わった木なのだ。そう、お茶は飲み物というより、薬として日本に伝わったものだ。
 そして、今では茶道さどうなどで、日本独特の文化とされる。
 おっとっと、「茶」が「チャ」ではなく「サ」と読まれているじゃないか。これはどういうことだ。
 これは王朝がころころ入れ替わった巨大な中国においては、同じ言葉でも時代によって民族によって発音が変わったりしている。だから、同じ漢字を使った言葉でも、日本に伝わった時代によって、違った読み方で伝わっているからだ。

 さて、茶以外に中国から伝わった植物に菊がある。こちらは観賞用として伝わったのだろうが、大きな花をつける菊は中国原産だ。だから「菊」の読み方も「キク」と、カタカナで書く音読みになる。
 同じように音読みだけの言葉をさがすと「肉」(ニク)がある。肉は中国から伝わったというより、日本人も昔から食べていたのだろうが、日本語では肉のことを「しし」という。イノシシの「しし」だ。この「しし」という言葉は、漢字の「肉」とは結び付かず、肉は「ニク」として広がったのだろう。
 他に音読みだけの漢字をさがすと「王」(オウ)がある。日本には天皇がおり、首長もいただろうが、王という考えがなかったのだろう。
 「気」という漢字も「キ」の読み方しかない。今やマンガの「ワンピース」で、「」があふれているが、気という考えも東洋医学とともに中国から伝わった考え方だろう。そこから気持ちや気分や、日本人の心を表現する言葉となっている。
 我々が当たり前に使っている日本語も、よく調べてみれば中国語というものがけっこうある。まあ、「てんぷら」や雨合羽あまがっぱの「かっぱ」がポルトガル語だということもある。いろんな外国の言葉が日本語の中に入りこみ、日本語として当たり前に使われている。

 言葉について調べると、こんなにおもしろいことがたくさんある。ちょっとした知識を教えながら、漢字の学習を楽しいものにしたいなあ。


こちらも参考に、



「中学生の国語」シリーズは、こちらの後半部分に、


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