見出し画像

日本で生まれた漢字について~中学生の国語

 詐欺メールがたくさん送られてくる時代だが、その多くは中国から送られるものがある。「重要通知,请注意查收!」というメールを見ると、なにやら見たこともない漢字がある。これは中国と日本で、漢字の形が違うものがあるからだ。そんなメールは絶対に開いてはならない。
 それとは逆に、中国人が見て、全然わからない漢字が日本にある。それは日本人が作った漢字。

 漢字は中国から伝わってきたが、その漢字を使って日本人は新しい漢字を作った。そうしてできた漢字を国字こくじという。
 たくさんの漢字が作られたが、常用漢字には10字が載っている。
枠 塀 働 畑 匂 栃 峠 腺 搾 込
の10字だ。
 これらは中国の漢字にはない。
 中国人にはわからない漢字だといったが、漢字というものは文字に意味がある表意ひょうい文字なので、中国人もだいたいの意味がわかるかもわからない。

 さて、その国字だが、漢字の意味と意味を合わせた会意かいい文字として作られたものがある。
はたけは、水のない田ということで火+田で作られた。
とうげは、山の上り下りの文字から作られた。常用漢字にはないが、昔の武士が身に着けていたかみしもも国字。上下かみしもという読み方に衣服を表すコロモヘンをくっつけた、これは形声文字になるのか。
 形声けいせい文字は、意味を表す部分と発音の部分をあわせた文字で、
わくはキヘンの木、ヘイはツチヘンの土が意味を表す。窓枠は昔は木で作られていた。塀は土塀だった。
はたらは、動くという漢字にニンベンが、人のことだと意味を示す。
センはニクヅキの月(肉)で体の一部だと意味し、扁桃腺へんとうせん乳腺にゅうせんという言葉に使われる。訓読みは「すじ」。
しぼは、テヘンで人の手を意味する。搾るは訓読みの「しぼる」だけでなく、搾乳さくにゅうの「サク」という音読みもある。
 国字は、日本語の言葉にはあるが、それに当てはまる中国語の漢字がないので作られたので訓読みが中心だが、音読みの漢字もある。労働ろうどうの「ドウ」も音読みになる。
におは、ツツミガマエにほうをヒにしたもの。匚は箱のこと。「つややかで美しい、おもむきがある」という意味もある。
は、シンニョウに入るを加えたもの。シンニョウは「足」からできたものなので、足を使って入ることを示す。
とちは、栃木の栃だが、栃の実の栃でもある。栃の木の実。トチノキの実はトチ餅になったりする。

 ほらほら、漢字の勉強もおもしろい。



「中学生の国語」シリーズは、こちらの後半部分に、


いいなと思ったら応援しよう!