フィリピンの福祉を知る|障がい者支援の現場
こんにちは!カネチです。
セブ島で活動する海外協力隊・元教員が、
フィリピンの教育現場、特別支援、現地生活、
旅のリアルを発信しています。
教育・国際協力・セブ 島に関心がある方へ、
現地での経験 から見えた学びと気づきを届ける noteです。
今回はフィリピンに派遣されている障がい児者支援の職種のメンバーと一緒にフィリピンの福祉施設を五か所訪問してきました。

設備の整った福祉施設がフィリピンにもあったよ。
フィリピンの福祉を知る・施設見学で感じたこと
施設見学では、フィリピンの福祉を取り巻く環境をさまざまな角度から知ることができました。
普段は学校現場で子どもたちと関わることが多いですが、今回は福祉施設や学校を訪れ、そこで働く方々のお話を聞くことで、「支援がどのような仕組みで成り立っているのか」を知る貴重な機会になりました。
就労・福祉に興味がある人にはおすすめの記事になっています。

正式にレターを出して行っているので、
ふらっとは立ち寄れません。注意⚠️
国が運営する職業訓練施設「NVRC」
最初に訪れたのは、障害のある方の就労を支援する国立職業リハビリテーションセンター(NVRC: National Vocational Rehabilitation Center)です。

気になる人は拡大してみて下さい。
施設では、ビューティーケアやマッサージ、縫製、調理、ITスキル、掃除、ベッドメイキングの仕方など、さまざまな職業訓練が行われていました。
入所時には利用者のアセスメントが行われます。現在は45名の職員に対して通所者は86名。施設の収容人数の上限は100名だそうです。人数比率からも支援の手厚さが読み取れます。
(※ついでに制度の登録利用者は現在258名。実習やモニタリング期間など、通所していない方も含みます)




ベッドメイキングの練習、リビングや会議室なども
あり掃除演習なども行われます。




一人ひとりの特性に合わせてコースが選ばれ、社会福祉士だけでなく心理士、看護師など多職種が連携して支援しているそうです。(様々なプロが在籍しながら利用者を多角的な視点でみて支援してるのって、すごくいいね!)


そのバンドがないと講座をうけれない仕組み。
常備薬がある場合もここで飲んでいるか確認される

フィリピンでは医療費は高い。
講師の方は手話も取得しているので聴覚障がい者の方や視覚障がい者の方の受け入れも行っています。


フィリピンで初めてみた。

ゴーグルサッカー
特に印象に残ったのは、在籍時だけでなく卒業後のサポートまで手厚いことでした。
通学者には交通費のために毎日300ペソの支給、無料でランチの提供、通学が難しい人には寮を提供しています。
それだけでなく毎朝の健康チェック、歯科治療の提供、車いすが必要な方には無償で配布するだけでなく、縫製コースの卒業生にはミシンや布を購入するための資金を支給し、自分で仕事を始められるよう支援していると聞きました。
「就職させる」だけではなく、「その後、自立して生活できること」まで考えられた支援に、とても驚きました。
社会的な背景として、フィリピンでは大学を卒業していても若者の就職が難しい状況があります。今回の施設でも就職支援だけでなく自分でスモールビジネスをはじめることを見据えてのサポートがあることにフィリピンぽさを感じました。
このような国が運営する就労支援センターは国内に4か所拠点があり、セブにもAVRCがあるようです。(少ないね…!)
とても整って良い支援施設だと感じたので副センター長の方に「国はこのような支援施設を増やそうとしているのか」と隊員が尋ねると、「フィリピン政府は他にも解決しなければいけない問題があるから…」との回答にせつなくなりました。

職員みんな参加しているのも楽しそうだったな〜
寄付で支えられている特別支援の必要な子どもたちのための学校「Stepping Stone」

次に訪れたのは、私立学校のStepping Stoneです。幼稚園から就労クラスまで幅広い年齢の生徒が在籍しています。
校内にはエアコン付きの教室をはじめ、音楽室、調理室、体育ルーム、図書室、プール、言語聴覚士との訓練室などが整備されていて、とてもきれいな学校でした。

色合いもオシャレな感じで好き。




情緒を落ち着けるための部屋
鏡、仕切りがいいね!


もったいない。

しかし英語の本のみ。

壁のクッションは大学生がボランティアで貼ったそう。

鏡もあり、ちゃんとした部屋だ・・!

あまり使われてないのかな?

ワークショップをすることもあるそう。
校長先生がやり手な方でこれらの施設は、それぞれ寄付によって整備されたものだそうです。
教室の前にプレートを置くことで誰が寄付をしたのかが一目瞭然で分かるようになっています。このプレートのおかげで寄付もしてもらいやすいのだそうです。
(教室をひとつ分リノベーションで寄付しませんか?みたいな)

寄付文化が根付いていることを感じる一方で、「せっかくの設備が十分に活用されていないのでは」と感じる場面もありました。
例えば図書館の本はあるけれど、本はすべて英語でフィリピノ語ものはありません。
施設をつくることと、それを継続して活用していくことは別の難しさがあるのだと考えさせられました。
ついでにこちらの施設では言語聴覚士と音楽担当のJICAのボランティアを募集しているようです。
興味がある方はぜひ、協力隊に応募されてみてはいかがでしょうか?
~次へ続く~
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