「この施策、Goしちゃっていいですか?」
向こうから近づいてくる人の影。
「急ですみません。〇〇さんからこんな話が来ました。もしやるなら今日中に回答しないといけないみたいです。それほど高くないですし、目標の〇〇にもつながると思うので、Goしちゃっていいですか?」
本当によくある気がします。「今日中なんで、いいですか?」って。そんな時、「もっと早く教えてよ。。。」と思いつつ、ぐるぐると考えます。
「直感的にはNoだ。でも何でNoなんだ?」
「これをやっておいたら先にはつながりそうだ。確か予算も少しあったはず。悪い話ではないよな。でも、なんか引っかかる。」
急な話でも、少し高くても、Goすることはあります。逆に、安くても止める時があります。「いいよ」と言ってしまえば終わるので、この場の私は楽になります。
考えているうちに、ひとつ気づきました。
「なぜ、あなたはこれをGoしたんですか?」
これを聞かれたら、私は答えに詰まります。
「目的には合致している。予算内でやりくりできる。いつかやったほうがいいと思っていた」ここまでは話せます。
ただ、
「何でいまこれをやるんだっけ?」
ここだけが言葉になりません。

「あれ?」
この話って何となく、来週試合を控えた部員5人の野球チームが、「ユニフォームを新調しませんか?今日ならお安くしますよ」と言われているのに近いんだよな。これでGoしたら、確かに説明できない。
ユニフォームを新調することが悪いわけではありません。むしろ、いつかは必要です。でも、このチームにとっては今じゃない。
例えば、来週までに部員が揃う目処が立っている。練習も十分できている。必要な準備も終わっている。予算もある。そんな状況なら、ユニフォームを新調する判断もあるでしょう。
「違いは何なのか?」
私が知りたかったのは、「今、自分たちはどんな状態なのか」という情報でした。
「試合に向けて、そもそも試合は成立する状態なのか。そのために最低限やるべき準備は終わっているのか。まだ手を付けられていないことは何なのか」それが分からないままでは、ユニフォームを新調しても良いかは判断できません。
仕事でも同じだと私は思います。
「予算内です」「目標にもつながります」これは間違っていません。でも、それだけでは足りません。
「今、自分たちは目標に対して何ができていて、何ができていないのか。」
この現在地が分からなければ、
「なぜGoなのか」
を自信を持って説明できないように思うからです。
こんなことをぐるぐると考えていたら、なるほどな、と自分で思いました。
