見出し画像

17年前の家づくり 仕様編 外壁選びで軽視されがちな基本機能とは

はじめに

かにです。
私は17年前の家づくりで、分離発注という
変態的な家づくりにたどり着きました。
17年前の家づくり その4:なぜ私は価格の見えない家づくりをやめたのか

この記事では、
17年前に「ガルバリウム鋼板の外壁を選んだ話」を通して、
当時の判断軸と今の評価について語ります。

商品説明やメリット、デメリットを
詳しく知りたい方は
他の専門家の情報を確認することを
おすすめします。


ここでは
 1.なぜ(その仕様)選んだのか?
 2.当時の懸念
 3.17年後の評価
 4.(当時の)コスト感
について私の視点で語っていきます。

みなさんならどう考えるか、
 ・同じ選択をするのか、
 ・他の選択をするのか、
イメージしながら
読んでもらえると嬉しいです。

これまでのおさらい

・20代後半(当時)
・世帯年収400~600万円
・ローコストハウスメーカーは
 間取りに満足できず
・大手ハウスメーカーは
 金額提示なしで契約を迫られる
・分離発注と出会う
・2人目に出会ったふんわり設計士で決定
・間取りが決定
・予算はローコストハウスメーカーと
 大手ハウスメーカーの中間
 (ローコストより)

今回のお題は外壁材です


私の選択:ガルバリウム鋼板 角波板 濃紺

結論から言うと、
私はガルバリウム鋼板を
選んだことを今でも正解だったと思っています。


17年経った今でも再塗装していません。
外壁の不具合もありません。

ただし、1つだけ想定外がありました。
濃紺だった外壁が、赤紫に変色していたのです。


なぜ私は当時ガルバリウム鋼板を選び、
なぜ17年経った今でも「正解だった」と思うのか。
その話をしていきます。

1. なぜ(その仕様)選んだのか?

私は
「将来のメンテナンスコストも含めた
トータルコストが抑えられる素材」
を考えてガルバリウム鋼板を選びました。

2009年頃の現実的な選択肢

よく見るハウスメーカーでは
 ・サイディング、
 ・タイル、
 ・塗り壁、
 ・へーベルボード(ACL)
くらいしか選択肢がありませんでした。

ハウスメーカーを選ぶと外壁が決まる
当時も今もあまり変わっていないように感じます。

私は
 ・サイディング=普通、
 ・タイル=高い、
 ・塗り壁=高い、
 ・へーベルボード=へーベルハウス=高級ハウスメーカー
という勝手な価値観をもっていました。

平民はサイディング一択

分離発注にたどり着くまではそう思っていました。
・・・しかし、
私は分離発注を選んだんです。
見積りさえ取れればなんでもできるんです!

何でも選べる分離発注

ふんわり設計士の用意してくれた外壁材リストには
 ・サイディング
 ・ガルバリウム鋼板
 ・ジョリパッド
 ・そとん壁
 ・タイル
が並んでいました。

今でも使われている材料が多いですね。
改めて見返すとふんわり設計士の引き出しの多さに驚きます。

突然ですが、母からの急な電話

に対応した経験が私の外壁選びの一助となりました。
人生、そんなものです。
家づくりを考え始めると、
不思議と家に関する出来事が周りで起きます。

ハウスメーカー巡りをしていたころまで
時間を戻します。

母「実家の外壁再塗装をするんだけど…
  この業者にお願いしていいかなぁ?」
正直、戸惑いました。

なぜなら、実家は私が高校生の時に
ローコスト系のハウスメーカーで新築しています。
サイディングの外壁でした。
まだ15年しか経っていません。

・・・
おっ15年か。
※再塗装の時期としてはちょっと遅いくらいです。

「15年ってあっと言う間なんだな」

と実感しました。
だって、当時の私は20代後半です。
高校生の時に建った家って「割と新しい」ですよ。
その家が再塗装なんです。
歳をとればとるほど、時間が早く流れます。


実家の再塗装のために
工法の勉強、相見積もり、塗料の選定を
行いました。
その工程で外壁の基本を学びました。
・外壁の基本機能は躯体を水から守ること(防水)
・塗膜のなくなったサイディングは水を吸ってしまうこと
・コーキングは剥がして打ち直さないとすぐに劣化してしまうこと
・どんなサイディングでも塗膜が劣化し、
 10~15年程度で再塗装が必要になること

都合の悪い話には触れないハウスメーカー

カタログ収集も含めると
30社以上のハウスメーカーを調べていました。

でも、再塗装について語っているハウスメーカーは皆無でした。
カタログの隅の小さい文字にすら書いていません。
もちろん、営業マンは一切語りません。

「嘘は言っていない。」

その通りです。
都合の良くない事は聞かれなければ答えない。
どの業界でもある話なので、
建築業界だけを悪く言うつもりはありません。
今も変わらない事実だと思います。


その時初めて気付きました。
私が比較していたのは新築時の価格だけでした。
でも本当に比較しなければならないのは15年後でした。

ふんわり設計士の提案

「サイディングは再塗装のたびに
 足場を組まないといけないので
 その都度、費用ががかります。
 おすすめしませんよ。」

第一声がこれです。
これですよ。これ。
どんな仕様でも選択できる分離発注には
ポジショントークがありません。

2.当時の懸念

ふんわり設計士の最初の発言だけでは
私の懸念は払拭されませんでした。

第一にお金がない

平民の私には外壁に課金する余裕なんてありませんでした。
・再塗装しなくても防水機能が維持できる
・平民でも手が届く価格
の外壁材があれば最高です。

が・・・

そんな都合のいい話がありました。

ふんわり設計士
「サイディングとほぼ同じ価格で
 ガルバリウム鋼板をえらべますよ」
「ガルバリウム鋼板は再塗装しなくても
 鋼鈑そのものが水を吸わないので、
 防水機能は失われませんよ」

耳を疑いました。
まさにストライクです。

さらに
「窓まわりのシーリングも納まりを工夫して
 露出を最小限にすることで耐久年数を延ばせますよ」

ふんわりと、でも、確実にたたみかけてきました。
今まで会ったどんな手練れの営業マンよりも
説得力があります。


信じられないかもしれませんが、
今よりもマイナーな材料でした。
なので、
 ・希少性を高付加価値として売る
 ・リスクを恐れて採用しない
建築会社がほとんどでした。

そんな材料が、安く目の前に転がっていました。
これは分離発注だから
たどり着くことが事実でした。

錆びるんじゃない?

ガルバリウム鋼板は
亜鉛メッキの膜が鉄より先に錆びる事で
心材の鉄が錆びるのを防いでくれます。
これがトタンとの大きな違いです。

凹んだら戻せるの?

私は角波板のサンプルを取り寄せて触って確認しました。
 ・軽くノックした程度では凹みません。
 ・ドッジボールが当たった程度ではぎりぎり凹みません。
 ・野球ボールを子供が全力で投げると凹みます。
という感じです。

釘が目立つのが嫌い、釘から錆びたりしない?

釘が見えなくなるように施工する方法があります。
私の場合、何も言わなくてもこの方法で施工してくれました。
少なくとも住んでいた9年間で、
不具合は一切ありませんでした。

2026年の現在でさえ、スーパー工務店と呼ばれる工務店の
施工でも釘が目立つものも少なくありません。
完成見学会で複数回見ています。
釘が隠れたほうが見た目もすっきりします。

断熱材が貼ってある
ガルバリウム鋼板ってどう?

ほとんど意味がありません。
少なくとも費用に見合う効果がありません。

これは断熱構成の話です。
通気工法を採用している多くの建築会社において、
通気層の外側の断熱性を向上させることよりも
通気量を確保する方が効果が高いという事です。

というやり取りを経て、
ガルバリウム鋼板 角波板 濃紺」を
選びました。

3. 17年後の評価

9年間、ガルバリウム鋼板の家に住みました。
少なくとも、この間に
 ・外壁の不具合が発生したことはありませんでした。
 ・他の素材にしたかったと後悔したことはありませんでした。
 ・色落ちも感じませんでした。

ぱっと見たところ、
新築のころと変わらないように見える外観は、
売却時のマイナス材料にならなかったと思っています。

たった1つの想定外

があります。
それは
17年後に濃紺のガルバリウム鋼板が青紫に色が変わっていた
ことです。

たまたま近所を通ったので、
少しだけ回り道をして
車越しに見ました。 見ました…。

「濃紺だったのに赤紫になってる…?」

「あれ?こんな色だったっけ?」


目を疑いました。
その日は良く晴れた日でした。
天気のせいではありません。
色のついていないフロントガラス越しです。

鮮やかな濃紺だった外壁は、
くすんだ赤紫に変わっていました。

錆びているわけではありません。
防水性能にも問題はないと思います。

でも、17年前に私が好きだった「濃紺」は、
もうそこにはありませんでした。
しかも、日の当たる面だけ…。

なんで?
帰宅後、すぐに調べました。

一般的に紺色は、
 ・シアン(青)
 ・マゼンタ(赤紫)
 ・黒
を混ぜてつくられるそうです。

色組成までは分からないのであくまで推測ですが、
 ・シアン(青)が先に劣化して、
  残ったマゼンタ(赤紫)が強く見えることがある
これのようです。

最近のガルバリウム鋼板の塗装は耐候性が高くなっているそうです。
ですが、時間の問題。
いつかは劣化します。
色選びの参考にしてもらえると幸いです。

今なら、グレーやベージュのアースカラーを選びます。
黒はかっこいいですが、
 ・表面温度が高くなる
 ・汚れが目立つ
 ・劣化した時のくすみ具合が顕著
という弱点があるので、
私なら積極的に選びません。

実は、2026年の2軒目の家では別の外壁材を選択しています。
それは、また別の理由からです。

しかし、
防水機能を塗膜に頼らない外壁材を選ぶ
という評価軸は17年前から変わっていません。

4. (当時の)コスト感

時代差があるのでずばりの金額表現は避けます。

ニチハ製の14mm窯業系サイディング
ローコスト、大手の下ぐらいの会社の標準レベルでした。
(今は16mmを標準としている会社が多いです。)
これを100とします。

というコスト感でした。

ガルバ、安すぎ! 

サイディングと同額で
ガルバリウム鋼板外壁を導入できてしまいました。

コロナ以前に、鋼鈑の値段が上がっています。
今はさらに上がっています。
なので
この時代だから実現できた裏技でした。

そとん壁の方が異常に安い!

今見ると、こちらの方がインパクトがあります。
工賃込みです。
あり得ません。
当時はそとん壁もブランド化する前でした。
借金増やしても選びたい素材です。
当時の私はまだまだ無知でした・・・。

でも、
ガルバリウム鋼板を採用したことは
今でも後悔していませんよ。
色以外は。

まとめ

・外壁の基本機能は防水であることを学んだ
・塗膜で防水する素材を選ばなかった
・結果、メンテナンスコストの削減に成功した

17年経った今でも、
当時の家は再塗装していません。


家の顔にもなる外壁材。
正解は一つではありません。
もし当時の私と同じ条件で家を建てるなら、
あなたはどんな材料と色を選びますか?

次回は内装材

って言っていましたね・・・。
順番を間違えました。
すみません。

次回こそ、内装材について語ります。


いいなと思ったら応援しよう!