【マンガワン騒動】『マンガワン』を潰すことで終わるのは良くない
「 『マンガワン』 を潰せ」 という空気
今回の騒動は多くの人が注目していると感じます
許しがたい出来事が起きた
ひどい事件で未成年の被害者がいる
この騒動を引き起こしたプラットフォームである『マンガワン』アプリ
「『マンガワン』編集部を許すな!」
「諸悪の根源である『マンガワン』を潰せ!」
そんな空気になっていると感じます
その気持ちはわかります
ただちょっと冷静になってほしいと思います
とりあえず情報の整理
『マンガワン騒動』では大きく2つの問題が発覚しました
一つは未成年に性的加害をした『堕天作戦』の漫画家が名前を変えて『常人仮面』の原作者になっていた件
これを『A氏』の件とします
詳しく知りたい方はこのnoteがもっとも事実として整理されていると思います
※事件内容はかなりえげつないのでご注意ください
このnoteを書かれた江野朱美さんは漫画家の方です
2014年から現在までマンガワン(裏サンデー)にて漫画を連載されています
今現在も連載中の方になります
もう一つは『アクタージュ』の原作者が名前を変えて『星霜の心理士』の原作者になっていた件です
これを『B氏』の件とします
こちらについては私もnoteに書きました
A氏とB氏の件
この2つの件をまとめて時系列を作成しました
マンガワン編集長の就任タイミングについても記載してあります
マンガワン騒動の時系列
2014年7月
初代 編集長就任
2015年2月
A氏『堕天作戦』連載開始
時期不明(2017年頃?)
2代目 編集長就任
時期不明(2019年頃?)
3代目 編集長就任
2020年2月4日
A氏『堕天作戦』休載
2020年2月
A氏逮捕
児童ポルノ禁止法違反により罰金30万円の略式命令
2020年3月4日
A氏『堕天作戦』連載再開
2022年7月
A氏に対する民事訴訟
2022年10月1日
マンガワンがA氏『堕天作戦』の配信停止を発表
2022年10月
4代目 編集長就任
2022年12月
A氏原作『常人仮面』連載開始
2022年12月21日
A氏『堕天作戦』Kindleにて個人出版
1巻〜5巻発売
※現在Amazon Kindleで買える『堕天作戦』は小学館版ではなく個人出版
2023年4月21日
A氏『堕天作戦』個人出版 6巻発売
2023年12月15日
A氏『堕天作戦』個人出版 7巻発売
2024年8月29日
B氏のXアカウントにマンガワン編集者が面会を打診
2024年9月6日
B氏とマンガワン編集者が当事の編集長の了承の元に初面会
2025年8月6日
B氏原作『星霜の心理士』連載開始
2025年10月
5代目 編集者就任
2026年2月20日
A氏に対する民事裁判終了
2026年2月28日
A氏の経緯を小学館が公表
2026年3月2日
B氏の経緯を小学館が公表
『マンガワン騒動』は3代目〜4代目編集長時代の出来事
3代目編集長、4代目編集長が騒動に直接関与しているかどうかは不明です
これは第三者委員会の調査結果待ちと言えます
現在の編集長である5代目編集長は『マンガワン騒動』に関わっていない可能性が高いと思われます
5代目編集長はマンガワン編集長就任前はラノベ部門である『ガガガ文庫』の編集長だったとのことです
ラノベ「俺ガイル」(やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。)の担当編集者だったとのことです
ラノベとは畑違いのマンガの編集長になって早々
いきなり『マンガワン騒動』が起きたという状況になります
たしかに『マンガワン騒動』の発表や経緯の説明という『初動対応』については問題もあったと思います
ですが5代目編集長は『マンガワン騒動』を知っている当事者ではありません
『初動対応』のミスについては同情の余地があると私は考えます
これで5代目編集長が責任を取り『マンガワン』が潰れたところで何か意味があるでしょうか?
なにも知らない人は『マンガワン』が潰れるとスッキリすると思います
でもここに『真相』は無いですのです
現在の『マンガワン』を潰したところで
『諸悪の根源』を潰したことにはならないのです
でも大御所漫画家が『マンガワン』から撤退してるじゃないか
高橋留美子先生など大御所の漫画家が『マンガワン』から撤退してる
それゆえに悪いのは『マンガワン』だと漫画家が言ってる根拠になる
…という考えを持つ人もいるかと思います
おそらくマンガアプリを知らない人は「大御所漫画家が小学館を切った」と考える人もいるでしょう
でもそれは違うのです
そもそも高橋留美子先生は『マンガワン』で『連載』していません
過去の作品を『掲載』していただけです
マンガアプリの事情
マンガアプリは紙のマンガ雑誌とは違います
あるマンガを複数のマンガアプリで見ることができるのです
最新のマンガを毎週(毎月、不定期)に『連載』するだけではありません
過去のマンガを『掲載』しています
小学館のマンガアプリは2つあります
『マンガワン』と『サンデーうぇぶり』です

『サンデーうぇぶり』は少年サンデーのWEB版だと思えばだいたい印象が合うと思います
紙の雑誌で『連載』されたマンガがWEBでも見れると思ってくれるといいです
一方『マンガワン』は元々『裏サンデー』と言われるWEBマンガ用のサイトから派生したアプリです
オリジナルのWEBマンガが『連載』されてます
少年サンデーのような紙の雑誌はありません
高橋留美子先生は『マンガワン』から撤退しました
『マンガワン』では読めません

ですがサンデーうぇぶりでは普通に読めます

高橋留美子先生の作品は『マンガワン』からは撤退しました
しかし『サンデーうぇぶり』では読めます
『小学館』から撤退したわけではないのです
マンガアプリに詳しくない人の中は『マンガワンから撤退』と『小学館から撤退』を混同しているのではないかと思います
マンガアプリのシステム
マンガアプリは基本的にアプリ単位に『課金』してコインを買います
コインを使ってマンガの『購読権』を『買う』『借りる』システムになっています
しかしコインはアプリ単位でしか通用しません
『マンガワン』のコインは『サンデーうぇぶり』では使うことができないのです
そのため『マンガワン』で高橋留美子作品を読んでいた人はマンガワンのコインが余っていたとしても『サンデーうぇぶり』で新しくサンデーうぇぶりのコインを買う必要があります
このような事情から『掲載』するマンガが多いマンガアプリのほうがアプリとしての『魅力』が高いと言えます
今多くの漫画家が『マンガワン』の『掲載』を止めています
それによって『マンガワン』の『魅力』が落ちている状況です
このままでは潰れてしまうかもしれません
「『マンガワン』を潰せ」と思う人にとっては『溜飲が下がる』事態になりつつあります
ですが『小学館』本体が落ちているわけではありません
『小学館』のマンガを読みたければ『サンデーうぇぶり』があるからそちらで読めばいいからです
「 『マンガワン』を叩けば『小学館』にダメージが入るはず」と思っている人もいると思いますがはたしてそうでしょうか?
『マンガワン』がなくなって誰がダメージを受けるのか?
『マンガワン』でオリジナル連載をしている『漫画家』がダメージを受けます
そしてその『読者』もダメージを受けます
『マンガワン』が潰れると
本来罰を受けるべき『当事者』ではなく
関係のない『漫画家』と『読者』がダメージを受けるのです
たしかに『小学館』という本体もダメージを受けるでしょう
ですがそれによって『禊が済んだ』という印象を得るはずです
『マンガワン』を『切る』ことによって
『小学館』自体はなにも変わらないかもしれません
なぜなら今の『マンガワン』編集長はラノベ畑の人間だからです
もっとも大きいダメージを受けるのが『当事者』ではないのです
『マンガワン騒動』には直接関係のない『5代目編集長』『漫画家』『読者』を犠牲にすることで終わりになる
それによって『溜飲が下がる』『終わった空気になる』のは違う
と私は思います
『マンガワン』を潰すことで終わるのは良くない
と思うわけです
『マンガワン』に残っている『漫画家』は悪くない
大御所が『マンガワン』から撤退することで『マンガワン』に残っている漫画家が叩かれる風潮が生まれつつあります
それは間違っています
なぜなら当事者ではない『マンガワン』の『漫画家』たちは理不尽な騒動に巻き込まれただけだからです
『マンガワン』の『漫画家』もまた『被害者』なのです
今回の件は『誰が悪い』のかが見えにくい状態です
『当事者』が誰なのかは今後第三者委員会の結論が出るまで私たちにはわからないままでしょう
私たち『普通の人』のやり場のない怒りの矛先が見つからない
そのため『関係ない漫画家』に矛先が向かっているような空気を感じます
1人のマンガオタクとして言わせていただきたい
『マンガワン』に残っている漫画家は悪くありません
私みたいな1オタクが言ったところでなんの意味もないかも知れません
しかしこのことを『漫画家』や『編集者』が言うと「お前が言うな」という声になるに決まってます
『漫画家』の無実は私たちオタクが断言するしかないと私は思います
現状『小学館』や『マンガワン』側が一番に行うべきこと
『マンガワン』にてオリジナルの漫画を描いている『漫画家』と『作品』を保護すること
それにより『作品』を読んでいる『読者』を安心させること
これが第一優先事項だと思います
第三者委員会の調査結果が公表されるのはしばらく先になるでしょう
そのため結果でるまで何もしないというのがよくあるパターンです
ですがそれは『小学館』や『マンガワン』側の都合です
『漫画家』『作品』『読者』の視点で考えてほしいと思います
第三者委員会の調査結果によって仮にこの先『マンガワン』が無くなるかもしれません
その可能性を考慮しつつ今の時点で『漫画家』と『作品』と『読者』を守るという姿勢を見せてほしいと願います
具体的には『漫画家』が望むのであれば『サンデーうぇぶり』への移籍して『漫画家』『作品』を守る
マンガワンのコインの返金や『サンデーうぇぶり』へコインを移行可能とする
そういった対応を発表してほしいと思います
そういった『姿勢』を見せることで『不満』や『不安』の解消につながると考えます
いまは第一に『漫画家』『作品』『読者』を守ってほしい
そう願います
