患者さんには見えない。医局事務のリアルな1日
「医局事務って何をしているの?」
病院で働いていると、よく聞かれる質問です。
患者さんだけでなく、職員からも同じように聞かれることがあります。
医局事務は、医師が診療に集中できるよう、さまざまな事務業務を担っていますが、その多くは目に触れにくい仕事です。
今回は、医局事務で働く私の1日をご紹介します。
少しでも仕事内容を知っていただければ嬉しいです。
出勤・メールチェック(7:50~)
出勤すると、まず確認するのはメールです。
医師からの相談、出張申請、学会関係の案内、研修医関連の連絡など、多い日は数十件のメールが届いています。
また、医局内の飲み物の補充や、8時35分から行われる朝会の準備もこの時間に行います。
業務開始(8:45~)
朝会終了後、本格的に業務開始です。
メールへの返信や各種申請手続きのほか、翌月の医師体制表の作成を進めます。
医師の休暇や出張、学会参加などを確認しながら調整を行うため、細かな確認作業が欠かせません。
また、製薬会社や関係機関からの問い合わせ対応を行うこともあります。
午前中は問い合わせ対応が中心
医局にはさまざまな問い合わせが寄せられます。
・医師の勤務予定に関する問い合わせ
・学会や研修に関する相談
・医学生や研修医の実習調整
・各部署からの確認事項
予定していた仕事を進めようと思っても、問い合わせ対応や医師体制の調整で午前中が終わることも珍しくありません。
その都度優先順位を考えながら業務を進めています。
昼休み(12:30~13:30)
お昼休みに入ります。
この時間になると、午前の診療を終えた先生方が医局へ戻ってきます。
そのため、先生方への確認事項をお伝えしたり、相談を受けたりすることも少なくありません。
比較的ゆっくり昼食を取れる日が多いですが、医局事務にとっては完全に業務から離れる時間ではなく、お昼休み中も必要に応じて対応を行います。
医師とのコミュニケーションを取る貴重な時間でもあり、午後の業務に向けた情報共有の場にもなっています。
会議資料作成・打ち合わせ(13:30~)
午後は会議資料の作成や打ち合わせが入ることが多くなります。
医局会議や各種委員会の資料作成、議事録作成なども医局事務の大切な仕事です。
会議が円滑に進むよう、事前準備を行います。
広報などの医局事務以外の業務(15:00~)
私は医局事務業務のほかに、病院の広報業務も担当しています。
ホームページの更新やチラシ作成、高校生医療体験の準備・記事作成などを行っています。
最近ではChatGPTやCanvaなどのAIツールも活用しながら、業務効率化やアイデア出しを行っています。
先生方が医局に戻ってくる(17:00~)
診療を終えた先生方が、医局へちらほら戻ってくる時間です。
この時間は、お昼に確認できなかった事項を先生方へ確認したり、各科から寄せられた問い合わせ内容について相談したりします。
また、医師体制に欠員が生じている場合は、代替勤務の調整や交渉を行うこともあります。
事務的なやり取りだけではなく、先生方と世間話をしながらコミュニケーションを取ることも大切な仕事の一つです。
何気ない会話の中から、先生方の体調や悩み、困りごとに気付くこともあります。
医局事務は書類やスケジュールを管理する仕事と思われがちですが、人と人との関係づくりも非常に重要な役割だと感じています。
残務処理(18:00~)
日中は問い合わせや急な対応が多いため、思うように進められなかった業務をこの時間に行います。
医師体制表の作成や会議資料の準備、各種申請業務など、集中して取り組む必要がある仕事を進めます。
また、私の場合は病院広報も担当しているため、ホームページの更新やチラシ作成、記事作成など、自分が特にやりがいを感じている仕事もこの時間に行うことが多いです。
退勤(19:00~)
業務に区切りをつけ、翌日に引き継げる状態まで整理します。
やろうと思えば仕事はまだありますが、最低でもこの時間には業務を終え、残りは翌日に回すよう心掛けています。
最後に机の上を整理し、翌日の業務を確認して退勤します。
最後に
医局事務は患者さんと直接関わる機会は多くありません。
しかし、医師が診療に集中できる環境を整えることで、間接的に医療を支える仕事です。
目立つ仕事ではありませんが、病院運営には欠かせない存在だと思っています。
また、医師体制の調整や急な対応なども多く、残業が発生することも少なくありません。決して楽な仕事ではありませんが、その分やりがいも大きい仕事です。
先生方との日々の会話や、仕事を終えた後の飲み会などを通じて関係を深める機会も多くあります。医局事務は事務職でありながら、多くの人と関わりながら働けることも魅力の一つです。
ちなみに、今回ご紹介したのは比較的平穏な1日の例です。
実際には、急な休診や当直医の欠員など、医師体制に関するトラブルが発生することもあります。そのような場合には、休日であっても連絡や調整対応を行うことがあります。
大変なこともありますが、その分、病院を支えている実感を持てる仕事でもあります。
この記事を通じて、少しでも医局事務という仕事を知っていただけたら嬉しいです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
このnoteでは、医局事務の仕事や病院運営の裏側、病院広報やAI活用について発信しています。
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