医局事務の私が実際に使っているAI活用法
前回の記事では、医局事務・医局秘書の仕事内容について紹介しました。
今回は、その中でも私が実際の業務でどのようにAIを活用しているのかをご紹介したいと思います。
① 文章作成・メール作成
最も活用しているのが文章作成です。
まずは自分で文章を作成し、その内容をAIに添削・修正してもらっています。
誤字脱字の確認や表現の言い回し、より伝わりやすい文章への修正などを依頼することで、文章の質を高めながら作成時間の短縮にもつながっています。
特に医師への連絡や外部機関への依頼文など、丁寧さや正確性が求められる文章では、最終確認の補助としてAIが役立っています。
② 日当直シフトの作成
医局事務の業務の中でも、特に頭を悩ませるのが日当直シフトの作成です。
単純に割り当てるだけではなく、一人の先生に負担が偏らないように調整したり、当直回数のバランスを考えたりする必要があります。
最近ではAIを活用してシフト案を作成することもありますが、実際には希望休が重なったり、対応できる医師が限られたりすると、AIだけでは解決できない場面も少なくありません。
また、シフト作成にはAIだけでは見えない部分もあります。
機械的にAIでシフトを組むことはできますが、実際の現場ではそれだけではうまくいかないこともあります。
先生方それぞれの性格や私生活の状況、これまでの負担状況などを考慮しながら調整することも多く、人と人との関係性や配慮が求められます。
こうした情報は、日頃のコミュニケーションの中で得られることも少なくありません。
「最近忙しそうだから少し負担を軽くしよう」「この日は家庭の都合がありそうだ」といった細かな配慮は、数字や条件だけでは判断できない部分です。
そのため、AIはシフト作成の補助として非常に便利なツールですが、最終的な調整や判断には人の役割が欠かせないと感じています。
③ ホームページや広報業務
私は医局事務業務のほかに、病院ホームページの運営や広報活動、医療体験の受け入れなど、広報や医師確保・後継者対策に関わる業務も担当しています。
その中で、ホームページの記事作成や広報誌の制作にもAIを活用しています。
例えば、記事の構成案を考えてもらったり、見出しやキャッチコピーを提案してもらったりすることで、広報業務を効率的に進めることができます。
また、「高校生に興味を持ってもらうにはどうしたらよいか」「医学生に病院の魅力を伝えるにはどのような表現がよいか」といった相談をすることもあります。
広報活動では相手に伝わる表現を考えることが重要ですが、AIは新しい視点やアイデアを与えてくれる頼もしい相談相手になっています。
④会議資料や企画のアイデア出し
会議資料の作成やイベント企画を考える際にもAIを活用しています。
研修医募集や医学生向けイベント、医療体験企画などを考える中で、
「もっと興味を持ってもらうにはどうしたらよいか」
「他施設ではどのような取り組みをしているのか」
といった視点からアイデアを出してもらうことがあります。
また、会議資料の構成案を考えてもらったり、説明文を分かりやすく整理してもらったりすることで、資料作成の時間短縮にもつながっています。
自分一人で考えていると視野が狭くなりがちですが、AIを活用することで新しい視点や発想に触れられるのも大きなメリットだと感じています。
AIは万能ではない。でも強力なパートナー
実際にAIを業務で活用して感じるのは、AIは決して万能ではないということです。
文章の添削やアイデア出し、シフト作成の補助など、多くの場面で力を発揮してくれます。しかし、最終的な判断や人との調整、相手への配慮といった部分は、人が担う必要があります。
特に医局事務の仕事は、人と人とのつながりの中で成り立っています。
だからこそ、AIに任せられる業務は任せながら、人にしかできない仕事へより多くの時間を使うことが大切だと感じています。
AIは「答えを出してくれる存在」ではなく、「より良い仕事をするためのパートナー」なのかもしれません…
