AIを使って初めての即売会ポスター作りに挑戦!
2024年12月1日に文学フリマ東京39が開催されます。
今回はそれに向けてポスターを作った悪戦苦闘の記録です。
ポスターどう作る?
大まかな構図を決める
ポスター1枚を作るのにもプロがいる世界ですから、デザインの勉強などをしたことがない私にはそこそこ敷居が高いものです。ここは自己流とかは極力抑えて、とにかく失敗しないことが肝心です。
私は素直にAIに尋ねました。
同人誌即売会で売れるポスターを作りたいです。売れる構図を教えてください。配色は白黒です。
AI相手に何も取り繕うことがない率直な質問です。
この質問への答えとしては、構図を作る上での一般的な観点が複数挙げられました。あまり売れる売れないといった観点は捨象されていた気がします。
結構長かったので流し見しつつ、もう少し具体的に尋ねました。
人間の視線の動きを踏まえた構図を教えてください。紙は縦向きです。
今度の質問には具体的な返答がきました。人間の視線はZ字型かF字型で動きますという一般論に始まり、トップヘビー構図、対角線誘導構図、中央集中構図、垂直ライン構図という4種類の構図の概要を教えてくれました。
そして大雑把なレイアウトの例を図で示してくれました。縦向き4段構成で、上からキャッチコピー(大きな文字)、メインビジュアル、サークル名・タイトル(中サイズ)、イベント詳細情報(小サイズ)といった具合です。後でもっと具体的な数値比を尋ねられそうです。
そう思いつつ、AIが文脈を忘れないうちにもう一つ質問です。
4つのおすすめの構図のうちで、一目で購買意欲を掻き立てて売上に直結するというデータの裏付けが取れているものは何ですか?
自分で考える気が一切ないです。意思決定の放棄ここに極まれり。4つそれぞれについて評価とその根拠を説明してくれましたが、お察しの通り私は無視して最後の結論だけを読みました。トップヘビー構図が良いようです。
一般論から個別具体的な検討に
依然として考えることは放棄しながらも、そろそろ一般論から自分のサークルのアウトプットに焦点を向けていきたいところです。この大まかな一般解に、こちらの具体的な特徴を代入していきます。
私とAIで文脈が一致してきたので、このフェーズに入ったということなのでしょう。対話型インターフェースにおける生産的なコミュニケーションの典型的な過程なのかもしれません。
トップヘビー構図でサークル名や雑誌を伝えるレイアウトはどんな感じですか?
サークル名と雑誌名は共通で「ホーレン」です。
表紙に使用した横長のイラスト、裏表紙に使用した正方形に近いイラストが使用可能です。しかし売り上げに貢献しなければ掲載必須ではありません。
雑誌内のコンテンツと著者名のリストはあった方がいいかなと思っていますが、これも売上に邪魔なら不要です。
もはや詩人や芸術家の欠片もない下手な商売人根性に満ち溢れていますね。
今度の回答では3つのレイアウト例を示してくれました。ビジュアルを活かす例、コンテンツを重視する例、イラストを使わない例の3つです。
やはり一つ一つに丁寧な説明を付けてくれました。私もそろそろ少しは読むようになってきました。……が、まだまだ流し読みの域は出ていません。
とりあえず、やっぱりこだわりを捨てがたい、表紙に使ったイラストを使用したレイアウトを所望しました。提示されたレイアウトに細かい注文を付け足し、AIと文脈をすり合わせた上で次の質問です。
各パートの縦の長さに占める比を提案してください。
結果としては、上から
・タイトル部分 15%
・メインビジュアル 40%
・コンテンツリスト&著者名 25%
・イベント情報&サブビジュアル 20%
でした。ここまで分かれば素人でも迷いなく手が動くというものです。
手を動かすための質問
更に意思決定を省略していきます。
A3かB4どちらで作る方がいいと思いますか?
フォントサイズはいくつくらいで、明朝系フォントとゴシック系フォントどちらが最適でしょうか?
意外とここで迷うところです。これも素直に聞きました。
最後の質問
最後まで頭を使いません。
タイトルについて、十分に注意を引いて、ポスターの下側へと視線を集められるのは、「ホーレン」と「HOREN」のどちらですか?
掲示場所は人通りは多いものの、類似の掲示物が多いです。
文フリの会場をイメージしつつ、あくまで広告一般の知識を叩きに行きました。AIの回答では、視認性重視ならゴシック系統、文学感や高級感を重視するなら明朝系統のフォントがいいようです。両者のメリットとデメリットももっと細かに提示されましたが、ちょっと判断に困りました。
ここに至って遂に、温め続けてきた私の意思決定行動選択リソースが満を持して登場しました。
結局両方を試してみて納得のできる方を選ぶことにします。
「HOREN」の方を明朝体系統でやると、少し物々しい、パンクチュアルなチープさがありました。他方で「ホーレン」の方をゴシック系で書くと野暮ったい方のチープさです。
ゴシック系統「HOREN」か、明朝系統「ホーレン」の二択です。私はどちらを選んだのでしょうか……?
とりあえず完成!
あれこれこねくり回して下のようになりました!

トータルで3時間くらいでしょうか。とりあえず失敗はしていないと言える気がします。18世紀くらいの文学を念頭に置いているサークルですので、モノクロであることによって、古い時代を思わせる素朴さをにじませられているような気がします。
完成して、めでたしめでた………
ブース番号がもっと目立った方がいいというリアル知人の意見を聞きつつも、全体的に調和が取れているので、通りがかりのお客様の目を引くという目的は達成できているだろうと思います。
半ば得意げに、意気揚揚と、早速サークルの皆様に共有してみました。
そしてボツになりました!
サークルメンバーの一人が、完成度の高いブースの写真を共有してくれました。……なるほど、私のポスターは情報量が中途半端です。なんとなく目は引きますが、足まで止まるかというと、ちょっと惜しい気がしてきます。シビアな意見に救われたと言ってもいいと思います。
共有されたブースを参考に、A3ポスターとしては、雑誌の表紙にブース番号【せ-18】を加えたシンプルなものに決まりました。文フリ東京の会場は情報量が異常ですから、逆にシンプルな方が脳も休まって足も止まるかもしれません。表紙については下の記事からご覧ください。
サークルメンバーの意見のおかげで、ポスターに関しては代表として適格な意思決定ができたと思います。
それはそうと、このままでは私のポスターの努力は水の泡に帰してしまいます。
チラシも作りました
そこでチラシに転用してみました。

賛否はありましたが、お客様が大量に持ち帰るであろうチラシの束の中で勝つために、上半分の視覚インパクトで勝負をかける構図にしました。
そのような感じでブース&広報の準備を進めました。
肝心の雑誌のコンセプトや宣伝については、下の記事を御覧ください!
文学フリマ東京39ではブース【せ-18】ホーレンをよろしくお願いします!
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