見出し画像

【S6|外伝】緊急公開:東京世界陸上を観て思う:ホモサピエンスというデザイン

100mのスタートラインに立つアフリカの選手を見ながら、ふと私は思った。
「もしこの顔が日本人だったとしても、吉祥寺ですれ違って違和感ないな」と。

いま東京で開催されている世界陸上。
国も文化も違うアスリートたちが一堂に会し、同じルールの下でしのぎを削る。
その姿を見ていると、これまで「違う」と思い込んでいたものが、実は「同じ」かもしれないと気づかされる。

DNAはほとんど同じなのに

近年のゲノム解析によれば、人種間でのDNAの違いは驚くほど少ないという。
それでも私たちは「白人」「黒人」「黄色人種」といった枠組みで互いを区別してきた。
実際に顔を見れば「全然違う」と思う。だが、世界陸上のアスリートを日本人に置き換えてみると──。

「こういう顔、日本人にいるよな」と感じる選手ばかりだったのだ。
特にアフリカの選手たちは、日本人の誰かの顔に自然と重なった。

違うと思えば違い、同じと思えば同じ

人間は文化や言語、地域や先入観によって「違い」を拡大解釈する。
だが逆に「同じ」と思って見れば、不思議なほど同じに見えてくる。

この発見は、私が連載した 『白黒の謎 – 生物に宿るデザインコード』 でも繰り返し語ったテーマに通じる。
本質的な構造よりも、私たちの解釈や見方が「違い」を作っているのだ。

2-Toneの感覚と重なる

80年代イギリスの2-Toneムーブメントが示した “同じリズムで踊れば壁は消える” 感覚に近いのかもしれない。
人種や文化を超えて共鳴する瞬間は、音楽やスポーツの場面に確かに現れる。

私たちが「異なる」と思い込んできた境界線は、実はとても脆いものなのだ。

デザインが示す地球の意思

人種を超えた共通性を見つけるとき、私は「地球そのものの意思」を垣間見ている気がする。
それは 『デザインは、地球の意思を聴くことから始まる』 で探ってきたテーマとも響き合う。

違いを強調するのではなく、同じリズムを感じ取ること。
そこに、デザインが人類に託された大きな役割があるのではないだろうか。

📌 関連連載はこちら

この記事に何か共感や違和感を感じた方がいたら、
その気持ちをチップで返してもらえると嬉しいです。
こうして「人間というデザイン」を一緒に見つめ直していけたらと思います。

デザインは、地球の意思を聴くことから始まる #1
白黒の謎 – 生物に宿るデザインコード #1


いいなと思ったら応援しよう!