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【S4|未来感の編集】見えているのに、見えていないもの #4

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第4回|不完全さというデザイン

完成していないから、関係が生まれる


完璧なものに、入り込む余地はない。

整いすぎたものは、それだけで閉じてしまう。

どこにも隙がなく、
どこにも余白がない。

だから、正しくても、どこか遠い。

少しだけ、欠けている。
少しだけ、揺れている。

その状態に、人は自然と近づく。

なぜだろう。

そこに、入り込める余白があるからだ。

完成されたものは、「これが答えだ」と言い切ってしまう。

だが、言い切られた瞬間に、

それはもう、関係を拒む形になる。

一方で、

少しだけ未完成なものは、何かを委ねてくる。

ここから先は、
あなたが感じてほしい。

そう言われているような、静かな開き方をしている。

人は、その余白に、自分の感覚を重ねる。

理解するのではない。
参加する。

だから、不完全なもののほうが、記憶に残る。

完成度の高さではなく、
関係の深さが残るからだ。

デザインも、同じだと思っている。

すべてを説明しない。
すべてを決めきらない。
すべてを閉じない。

少しだけ、余白を残す。

その余白に、誰かが入り込む。

そのとき、デザインははじめて、

「使われるもの」から、
「関係になるもの」へと変わる。

AIは、正確に整えることができる。

迷いなく、
隙なく、
完成させることができる。

だが、そこに余白がなければ、

人は入り込めない。

正しさは、伝わる。
けれど、関係は生まれない。

だから私は、不完全さを残す。

それは、精度を下げるためではない。

関係をひらくための、設計だ。

次の回では、
「信頼」という、さらに見えないものを扱う。

それは、なぜ生まれ、
なぜ崩れるのか。

そして、なぜAIには難しいのか。

続きを書く。

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私が運営する「D4G Works」では、デザインを通じて社会や生命の営みをより良くする実践を進めています。
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▼ 余白について考えました(連作)


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