【S5|自然と文化】沁みるデザイン、重ねるデザイン #1
味は、頭で理解するものではない。
身体で感じるものだ。
同じ「美味しい」でも、その内側にある構造はまったく違う。
あるものは、静かに沁みてくる。
時間とともに、内側へ広がる。
あるものは、重なってくる。
層として積み上がり、強さをつくる。
この違いは、好みの問題ではない。
受け取り方の構造の違いだ。
沁みる味は、気づいたときには、すでにそこにある。
強く主張しない。
だが、確実に残る。
重ねる味は、一口ごとに輪郭がはっきりする。
要素が積み上がり、
印象を形づくる。
どちらが優れている、という話ではない。
ただ、構造が違う。
そしてその違いは、
身体の中にそのまま残る。
この違いは、文化の違いとして語られることもある。
沁みるものは、沁みるままに。
重ねるものは、重ねるままに。
人は、それを身体で覚えていく。
デザインも同じだ。
伝えるのではなく、沁みてくるもの。
構築され、積み上がっていくもの。
その違いは、最初に身体が知っている。
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※こうした「沁みる/重ねる」といった構造の違いは、実際の仕事の中で整理されていないことが多くあります。そうした構造の見直しからご一緒することもできます。
→ 言葉になる前のものを、構造として捉え直す
▼ この連載のキッカケを外伝にしました
▼ こちらでも味とデザインについて書いています
▼ 積み重なった匂いの話です
