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【料理】黒酢酢豚とトウモロコシのポタージュでタイムアタック!|エプロンを忘れたシェフの末路


これは、昨日の話。
朝から買い物へ行き、帰ってくるなり台所に立ち尽くしている。


今日はやることが山積みだ。
早速、『森のレストラン』のために(昨日の記事)桃をむいている。



すぐ傍らでは、次回の音楽マガジンへ投稿するための塩サバがジューシーに焼き上がっていく。
二つの世界を同時に動かしながら、14時前になんとか、ひとつの記事を投稿。ふぅ、と一息ついたのも束の間。


今度は猛烈に『酢豚』が作りたくなってしまった。なぜなら、今日はこれから、大切な友達が家に来ることになったから。せっかくなら、最高なおもてなしをしたい。台所魂に、完全に火がついた。



だが、ここからの台所は容赦のないタイムアタックの戦場と化す。
メニューをパチパチ考える。パプリカたっぷりの酢豚、とうもろこしのポタージュ、杏仁豆腐・メロンボール乗せにしよう。

固まるまで時間のかかる杏仁豆腐(杏仁の素を使用)はササッと作ってグラスに注ぎ冷やしておく。
次に、買ってきたトウモロコシの実を急いで削る。なのに、こういう時に限って、黄色い粒が四方八方に跳ねまくって飛び散る。


芯も一緒に茹でてから、実と茹で汁、豆乳を入れてハンドブレンダーで撹拌して裏漉しする。



カウンターの端っこで漉し器を使っていたら、勢い余って、トウモロコシの破片がTシャツに飛び散り、私の膝に見事に着地した。ナイスアシスト!…なわけがない。だが、それを拭っている暇さえ今の私にはないのだ。


酢豚は豚ロース塊肉をカットし、卵ベースの調味料で下味をつけておく。そして、黒酢と中国醤油を合わせた甘酢あんも用意。
さあ、野菜を素揚げだ。続いて、豚肉を低温でじっくり8分間揚げていくっ!


野菜は2回に分けないと揚げ切れなかった!
豚肉は400g🐖


じわじわとキッチンに満ちていく熱気。
お肉の様子を見守る傍らで、デザートのメロンを丸くくり抜く。メロンボーラーを正しくメロンに使用したのはこれが初めてだけど、とにかく果汁がすごい。
今度は、メロンの甘い汁が顔に飛び散る。油と、コーンと、メロンの汁。時間が刻一刻と迫るなか、フライパンを揺すってツヤツヤの甘酢あんをお肉に絡める。


あっ、床に落ちていたコーンを踏んでしまった❗️

ムニュッと地味に嫌な感触だ。


玉ねぎも入れたんだけど…ほぼ消えちゃった!



うん、どこからどう見ても、ぬくもりのある食卓だ。だが、時計の針はもう限界を指している。友達がインターホンを鳴らす、その直前…‼️

鏡に映る私は、お洒落なホストでもなければ、メルヘンなレストランの店主でもなかった。


全身が、もの凄くベトベトでギトギトしている。

「やばい、来る……!」


とにかく洗面所へ駆け込んで、大急ぎで顔を洗う。ベトベトの服を脱ぎ捨てて新しい服に着替えなきゃ。その時になって、私はあまりにも致命的な事実に気がついた。


――エプロンを、していない。


コーンを飛ばし、酢豚の具材を揚げ、メロンをくり抜いていたあの激戦の間、私は完全な無防備だったのだ。そりゃあデニムまでベトベトになるわけである。今頃気づいても、もう遅い。


ピンポーン、とチャイムが鳴る。

「はーい、お待たせ!」

何事もなかったかのようなサラリとした笑顔で、ドアを開ける。
服の奥にあるギトギトの達成感と、私のマヌケさだけは、どうかバレませんように。


「久しぶり〜!最高な酢豚ができたの。
ゆっくりしていってね」


卵を纏わせて低温で揚げた塊肉はとっても柔らかい。
お代わりも沢山あるよ〜!



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