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#208 男から見る「この男」と付き合うのは、やめておけ

#199で、男から見た優良物件の条件を書いた。

今日は、その正反対を書く。

男が、女性に対して「あいつはやめとけ」と思う男の話だ。

そして先に言っておくと、この判定は、女性の見立てより当たる。

理由は単純だ。

女性は、あなたに向けられた顔だけを見ている。男は、他人に向けられた顔を見ている。

そして、危険な男ほど、女性の前での演技が上手い。演技しなければ選ばれないことを、経験で知っているからだ。

だが、男同士の場では演技をしない。する必要がないからだ。

だから、男社会の評判は、女性向けに整形されていない生の情報になる。

今日は、その生の情報を、8つに分けて開示する。

1 男の前と、女性の前で「別人」になる男

最も基本的で、最も確実な警告サインがこれだ。

男といる時は、口が悪い。人を見下す。下品な話をする。店員に横柄。

なのに、女性が現れた瞬間、別人になる。声のトーンが変わり、丁寧になり、優しくなる。

男はこれを見て、こう思う。

「こいつ、切り替えられるんだな」

重要なのは、優しさが嘘だという話ではない。

切り替えられる、という能力の方が問題なのだ。

意識的に人格を出し入れできる男は、必要がなくなった時に、また切り替える。

そして、その「必要がなくなる時」は、たいてい関係が安定した後に来る。付き合って半年後、同棲後、結婚後。

女性が「豹変した」と言う現象の多くは、豹変ではない。演技の終了である。

見抜きたいなら、彼が「あなたに関係のない相手」に向ける態度を見るしかない。#199で書いた通り、得のある相手に丁寧なのは能力で、得のない相手に丁寧なのは人格だ。

2 武勇伝が、常に「誰かを打ち負かす話」の男

男は誰でも、多少は自慢をする。それ自体は問題ではない。

問題は、自慢の中身だ。

彼の話に出てくる登場人物は、いつも彼に負けていないか。

言い負かした上司。だました取引先。泣かせた元カノ。バカにした後輩。論破した友人。

こういう話を武勇伝として語る男は、人間関係を勝敗で見ている。

そして、勝敗で人を見る男と付き合うと、あなたもいつか、その盤上に乗せられる。

喧嘩は勝ち負けになり、話し合いは論破になり、あなたの意見は「反論」として処理される。

男の世界では、この手の男は静かに距離を置かれる。理由は簡単で、いつか自分も武勇伝の登場人物にされると分かっているからだ。

3 金の使い方が、実力と釣り合っていない男

男は、他の男の金銭感覚を、かなり正確に見ている。

危険なのは、貧乏な男ではない。

実力と支出が釣り合っていない男だ。

収入に対して、車が良すぎる。時計が高すぎる。奢りが派手すぎる。頻繁に高い店に行く。

女性からは、羽振りがよく見える。だが男から見ると、こう見えている。

「あいつ、どこから出してるんだ?」

見栄の支出は、必ずどこかにしわ寄せがいく。貯金がゼロか、借金があるか、誰かに払わせているか、あるいは支出の帳尻を、いずれあなたに合わせようとする。

そして、この種の男には共通点がある。

金の使い方が、他人への演出になっている。

自分の楽しみに使うのではなく、見られるために使う。この構造の男は、あなたも「見せるための持ち物」として扱いやすい。

4 「元カノは全員おかしかった」と言う男

これは、恋愛における最強の警告サインの一つだ。

元カノの話をした時、全員がメンヘラだった。全員が浮気した。全員が重かった。全員が理不尽だった。

一人や二人なら、あり得る。だが全員なら、共通項は一つしかない。

彼自身である。

男は、この手の話を聞いた時、こう考える。

「じゃあ、次はこの子が『おかしい元カノ』にされるんだな」

そして、もっと重要な点がある。

この男は、関係の失敗を、一度も自分の問題として処理していない。#199で書いた通り、自分の失敗を自分の言葉で語れるかは、男社会でも最重要の評価項目だ。

過去の関係を全部他責で処理している男は、あなたとの関係で問題が起きた時も、原因をあなたに置く。

そして別れた後、あなたは彼の中で「おかしかった元カノ」のリストに追加される。

5 同性の親しい友人が、いない男

#199でも触れたが、警告として詳しく書く。

飲み仲間はいる。同僚とも話す。だが、10年続いている友人がいない。本音を話す相手がいない。

女性はこれを「彼は孤独なんだ」「私が支えなきゃ」と読むことがある。

だが男から見ると、別の読み方になる。

長期的な関係を維持するコストを、払ってこなかった男。

友情は、恋愛と違って、ときめきで維持されない。連絡を取る。予定を合わせる。相手の面倒に付き合う。この地味なコストを払える人間だけが、長い関係を持てる。

それを払ってこなかった男が、恋愛でだけ払えると考える理由はない。

そして注意すべきは、その理由の語り方だ。

「昔から付き合いが苦手で」と淡々と言う男と、「周りが薄っぺらいから」と他人を下げて説明する男。後者は、人間関係が続かない理由を、常に相手に置いている。

6 親との関係が、極端な男

これは丁寧に書く必要がある。

家庭の事情は人それぞれで、親と距離を置くことが正解の場合もあるからだ。

問題は、距離そのものではない。極端さと、その説明の仕方である。

危険な形は二つ。

一つは、親に全部を決めさせている男。#123で書いた通り、母親を最終決定者にしている男は、結婚後、あなたとの問題にも第三者の議決権を持ち込む。

もう一つは、家族全員を感情だけで否定している男。「あいつらはクズ」「関わりたくない」で終わり、経緯も理由も語れない男。

前者は、あなたが常に二人以上と戦うことになる。

後者が危険な理由は、もう少し複雑だ。人は、最も近い人間関係の扱い方を、次の近い関係でも再現しやすい。感情だけで家族を切り捨てられる男は、あなたのことも、いつか同じ処理の仕方で切ることがある。

見るべきは、親と仲が良いかではない。自分の家族との関係を、感情ではなく言葉で説明できるかだ。

7 あなたの人間関係を、少しずつ減らそうとする男

これは、最も危険で、最も気づきにくい型だ。

最初は、愛情の形をしている。

「俺だけ見ててほしい」「あの友達、君に良くないと思う」「そんなに飲み会行く必要ある?」

一つ一つは、独占欲の可愛い表現に見える。

だが、時間をかけて起きているのは、あなたの人間関係の縮小だ。

友達との予定が減る。家族と会う頻度が減る。職場での付き合いを断るようになる。趣味を辞める。

そして気づいた時には、あなたの世界に彼しかいなくなっている。

この状態が完成した後に、扱いが変わることがある。逃げ場がないと分かった相手への態度は、しばしば変わる。

男の世界でも、このタイプは警戒される。「あいつ、彼女を囲うタイプだから」——この評価が付く男は、たいてい過去に同じことをしている。

#130で「彼氏ができると友達が消える女性」について書いたが、自分から消える場合と、消させられている場合は、まったく別の問題だ。

判定は簡単である。彼と付き合ってから、あなたの人間関係は増えたか、減ったか。

健全な関係は、世界を広げる。危険な関係は、世界を狭める。

8 怒り方に、一貫性がない男

最後は、最も重い警告だ。

普段は温厚。だが、たまに、明らかに不釣り合いな怒り方をする。

そして、翌日には何事もなかったように優しくなる。あるいは、過剰に謝る。

このパターンには、名前がついている。

予測不能性である。

いつ怒るか分からない相手といると、人は無意識に相手の機嫌を監視し始める。#145で書いた「天気予報士」の状態だ。

そして、優しさと怒りが不規則に交互に来る関係は、人を最も強く縛る。予測できない報酬は、予測できる報酬より依存を強めるからだ。

「普段は優しいんです」——この言葉が出た時点で、注意信号だと思っていい。

普段が優しいことは、不釣り合いな怒りを相殺しない。相殺できると思わせること自体が、この構造の危険な部分である。

そして、もし怒りが物や人に向かう形で表れたことが一度でもあるなら、それは性格の問題ではなく、安全の問題だ。その場合、この記事の他の項目は全部無視して、身の安全を優先してほしい。信頼できる人や、専門の相談窓口に、状況を話せる場所を確保しておくこと。

男の評判が、なぜ当たるのか

最後に、なぜ男社会の評判が信用できるのかを書いておく。

男は、他の男を評価する時、恋愛を見ていない。

信用を見ている。

金を貸せるか。困った時に助けてくれるか。裏切らないか。約束を守るか。自分がいない場所で、悪く言わないか。

この評価は、条件やスペックとは無関係だ。年収が高くても信用のない男はいるし、地味でも絶大な信用を持つ男もいる。

そして、恋愛や結婚で本当に必要なのは、後者である。

だから、判断に迷った時、最も精度の高い方法は、実はとても単純だ。

彼の男友達が、彼をどう扱っているかを見る。

長く続く友人がいて、その友人たちが彼を大事にしているなら、たいてい大丈夫だ。

逆に、周囲の男が距離を取っている、あるいは友人が定期的に入れ替わっているなら——女性の前でどれだけ完璧でも、一度立ち止まった方がいい。

最後に

危険な男は、危険な顔で近づいてこない。

むしろ、優しく、情熱的で、あなたを特別扱いしてくる。そうしなければ選ばれないことを、知っているからだ。

だから、見るべきは「あなたへの態度」ではない。

あなた以外への態度と、あなたの世界がどうなったかである。

彼と付き合ってから、あなたの人間関係は増えたか、減ったか。 彼といる時のあなたは、自分を好きでいられるか。 彼の周りに、長く彼を知る人はいるか。

この3つは、どんな甘い言葉よりも、正確にその男を語る。

そして、もし今、心当たりのある項目があったなら。

あなたの直感は、たぶん、もう答えを出している。

その直感を、彼への好意で上書きしないでほしい。

辛口ペンギンでした。

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