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アニメ|チ。の感想①

気になっていた作品ではあったが、今まで見るのを先延ばしにしていた。
理由:もう歴史上で解決済みの思想についてのアレコレに、あまり興味が湧かず、必要に迫られない限り見聞きしない性質の為。
例:戦国武将の武勇伝を描いたあらゆる作品。小説・大河ドラマ・映画その他すべて、好んでは見ない。



アニメ「チ。」公式HP

https://anime-chi.jp/

見る気になった理由:サカナクション・山口一郎さんの歌詞・主題歌が素晴らしく、そこが入口になった。

・・・すさまじい。命を賭しても得る程の貪欲さを背中合わせにした人の業=【知】識の獲得。様々な人間模様が織りなす物語でした。
1周見ただけでは把握しきれない、真実の探求への渇望の連鎖。命を繋ぎ合わせながら継承される、時代に愛されず、憎まれもした真実=【地】動説。

実は昨年の夏ごろ、2話くらいまで見て、宗教に関する偏狭さ(からの拷問)が苦手な事もあって、悪趣味さも感じてしまい、視聴を途中でやめていた。

サカナクション・山口氏が主題歌を担ったいきさつのショート動画。

奇しくも、魚豊さん自らが指名した事で、山口さんが長く患っていた精神的な不調から脱するきっかけとなる名曲が生まれたというドラマも、このアニメ作品にはある。


1周目、ひとまずの感想

地動説が人の間で受け継がれていくという物語上の大きな背骨を持ちながら、些細な人間関係の機微への拘りを見せる部分が多く、「こうすれば読者に、このキャラが深みを持った人物として伝わるだろう」という想像力が異様に働く、小さな繋がりの数々を、大きな物語に落とし込むのに長けた創作者。その年齢が20代半ばであることに驚愕する。
劇中の善悪、正誤がいくつ反転しただろうか。
・・・いや反転ではないのか?ある特定の思想を持つ彼ら自体は何も変わらないのに、時代の空気や政治の変化によって、「固執する者」が置き去りにされ、逆転現象が起きている。
その立場に立たされた者は、不変だと思っていたのに、いつの間にか「周囲が天動」し、ぐるりと自分が回転させられ、価値観が変化している恐怖と言った方が、より正確かも知れない。
何かを信じ込むという人間の業が、善悪を作り出し、弾圧や拷問さえ生む過酷さは、嫌と言うほど詰まった作品でもあった。

最期まで生ぬるい救いはない。そのため視聴後にスカッとするカタルシスも無い。
こんな感想を書くと、良い作品ではないような印象を与えるかも知れないけど、決してそうでは無くて。ただし手放しで褒めて、大プッシュしたい作品でも無い事は確か。
心に溜まったなんらかの魅力を伝えたい・・・だけど相応しい言葉に出来ない。
レビューを書くとなると、自分の中での感情が、最終話視聴後に回転し続ける作品。

しかし1周目のこんな飛び飛びの視聴でも、確実に響くだろうなという視聴者層は想像が付く。
〈この探求に意味があるのか?金がもらえるのか?いや、お金では無くて私は純粋に知りたいのだ。。。〉という逡巡を、嫌と言うほど何百周も脳内で考え巡らせて生きているだろう職業=「研究者」たち。彼らには、きっとたまらない作品ではないかな?

・・・10話くらいまで、仕事の「ながら見」をして記憶が薄い部分があるので、これから2周目を観ます。

そして、非・研究者の自分に引き寄せた感想も書くと思います。たぶん。



>意地悪な感想
2026年1月12日現在、アマゾンでの「最終8巻」のレビュー数が、5つ星のうち4.7 (4,447)

ほんとに?

日本の読者、この作品に☆4.7を付ける知性の持ち主だらけなん?
流行ってるから~で読んで、なんとなく☆を付けてない?
内容の重さを、わかった振りをしていないか?

もしも本当の本当にこの作品で描かれた者達の苦しさ、因業なども理解したうえで、84%(3750人)が☆5の高評価をつけているなら、この国はもっともっと良くなるだろう、と。
(はて。果たしてそうなってるのか?)


>翌日の追記

…そうか。先日書いたこちらのnote。
スザンヌ・シマード著「マザーツリー」で得た知識と、政治の話を同様〈知識の継承〉の視点で書いたものが、アニメ「チ。」の個人的感想として最も重要だと感じたポイントと同じだったので、新たに書くのをためらった(感想を書けなかった)理由なんだと、1日かけて気付きました。
以下リンク先のnoteを、アニメ「チ。」の感想とします。

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