ポケモンキッズと旅する 第201回 トゲキッス|和歌山県海南市
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第二百一回、トゲキッスと海南です。

紀伊水道に面した琴ノ浦の海辺に広がる温山荘園は、大正から昭和初期にかけて、大阪の実業家である新田長次郎によって別邸として築かれました。

主屋、茶室、浜座敷といった建築群と一体となり、現在は静かな風格を湛える庭園として知られています。

個人庭園としては関西でも有数の規模となる広大な敷地を持ち、そのゆったりとした広がりが、穏やかな時の流れを提供しています。

温山荘園の最大の特色は、海から水を引き込み、潮の満ち引きによって水位が変化するという「潮入式」の様式を採用している点です。

満潮時には水面が上がることで水中の岩が水面ぎりぎりに浮かび、また干潮時には逆に岩肌が姿を見せます。

この時間とともに表情を変える風景が、潮入式庭園ならではの醍醐味です。

潮入式は他には浜離宮恩賜庭園(⇒第63回)など、わずかな例しか見られない珍しい様式です。
その潮入式を取り入れた池泉回遊式、つまり潮の満ち引きで水位が変化する池の周囲を歩き回ることで視点が変わり、景色の移ろいを見て回る形式の庭園です。

庭の一角にある茶室は、茅葺屋根の外観が印象的な建築物です。

園内には他に、灯籠や石橋など、意匠を凝らした石造物も点在しており、それらを歩いて見て回ることで、鑑賞の節目となるリズムを形作っています。

さらに、トンネルを抜けて海辺に近づくと、琴ノ浦の穏やかな入り江が目の前に広がります。
原寸大や未公開の写真は写真投稿サイトFlickrにございます。
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