短歌|高瀬舟
高瀬舟
水面揺蕩う
朧気よ
宵闇照らす
叢雲の月
あとがき
森鴎外の名作
『高瀬舟』
この物語の映す情景と心象風景を
僕なりに短歌にしたためました
森鴎外はこの小説を書き終えた後
どんな心境であったのでしょう
自ら解題も書かれてはおりますが
あくまで小説の解説であり
自身の心境にはあまり触れてはいない
人の尊厳とは
罪とはなんぞや
心とはなんぞやを
深く見つめて描いている
見え隠れする叢雲の月の如く
表層と深層のあわいに浮かぶ朧気
空模様のように測り知れぬ人の心の奥深さを描くため
心血を注いで書かれたのでしょう
医師でもあった鴎外の人の心理に迫った物語に
是非触れてみてください








