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短歌|豊饒の海

春の雪

夏の奔馬よ

駆け行きて

暁の寺

天人五衰



あとがき

三島由紀夫の最後の連作小説

豊饒の海四部作

その題名を交えて

短歌にしたためました

輪廻転生と諸行無常

色即是空と空即是色

魂の繋がり

そして

巡り巡りて

始まりの場所に待つ

輪廻の果ての虚無の終幕を描いた物語

是非

豊穣なる世界に触れてみてください


三島由紀夫が終戦の日に観た

夏の日の日光

穏やかな風の吹く木陰がそよぐ
夏の日の日光

戦争は終わった

けれどいつもと変わらぬ姿を見せる
夏の日の庭

そこに垣間見た虚無と行方の知れぬ魂の彷徨

神社や寺院で信仰の修行をし

剣道や柔道や空手等の武道に励み

ボディビルで鋼の肉体を構築し

自衛隊に体験入隊を繰り返し行い

楯の会を結成し

果たし得ていない約束を胸に秘め

檄文を残し

市ヶ谷に果て

己の信念に殉じた三島由紀夫の

豊穣なる輪廻の世界に触れてみてください

虚構の仮面を身に付け

肉体を鍛え精神を超越し

三島由紀夫を演じ続けた

平岡公威の紡いだ物語たちに

今一度想いを馳せてみてください

日本とは

文化とは

世界とは

美学とは何か

色とりどりの小説とエッセイに

それを紐解くヒントを沢山散りばめてくれている

三島由紀夫の世界を

是非堪能してください

三島由紀夫が描いてきた豊穣なる海は

今も色褪せる事なく

輝きを放ち続けています

時を超え

夏の輝きの如く永遠に

以上

阿呆で能天気で楽天家で愚鈍な凡夫の

世迷い言でございました


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