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どすぐろい短歌・詩・小説 Xまとめ2026年4月


 ごきげんよう! 花星沙夜です。
 短歌・詩・小説 Xまとめ2026年4月第2弾です。
 薄暗い、というよりいつもに増してどすグロいです。
 ホラーな詩歌を召し上がれ。
 
 過去の4月まとめはこちら!(今すぐ読まなくても大丈夫だよ!)


 過去のまとめとの重複もあるかもしれませんが、お気になさらず楽しんでいってください!

短歌(+解説、短歌と繋がる140字小説・詩)

仏陀とて妻子と国を捨て涅槃あなたも生まれ変わらずに済む

花星沙夜 単語で短歌/お題「涅槃」

 わたしは小説出身なのですが、釈尊のストーリーはよくできているなと感じます。ここまでやらかした人間が仏となったのだから。妻子と国を捨てたエピなんて超えられんて。


結晶の核が欠ければ歪みゆく層を重ねど整いはせず

花星沙夜 単語で短歌/お題「欠ける」


 精神の核、年輪とかバウムクーヘン(これも年輪か)にも喩えられますよね。子供の頃に受けた傷は修復されない。


悲しいが天国行きのたましいじゃない僕はまだ生きるしかない

花星沙夜 短歌アプリつくよむ/お題「天」

死骸めく精神につく生爪は血色もよく桜貝かな

花星沙夜 短歌アプリつくよむ/お題「貝」

体より先に精神が死んだ。
もう死骸のようなのに、
髪も爪も滑稽に伸び、
動かぬ体に死滅細胞が付いている。
海の果ての砂浜に、桜貝が流れ着く。
それはカラの骸のはずなのに、
血色のよいこの生爪に似ている。
散った桜の花弁と同じ偽の生気だ。
死化粧が近付いてくる。

花星沙夜 X

口惜しや黄泉で貴方を抱くはずが邪魔が入った点滴ぽたり

花星沙夜 短歌アプリ57577/お題「危険」

恨めしや。黄泉で貴方ともう一度。あと一歩のところだったのに。邪魔が入った。口惜しや。なぜ見つかった。失敗した。貴方が其方へ引き込んでくれないから、此方から会いに行ったのに。長く昏睡したのか何もかも渇いている。抱きしめたかった。点滴だけがぽたりと落ちた。

花星沙夜 X

 フォロワーさんから返歌をいただいたので返しました。

よすがきれ覚めても慰藉も無く空よ足止めされど夜すがら独歩

花星沙夜 X

よすが、つまりすがる縁も切れ、命を吹き返し目覚めても何かが癒してくれる訳でもなく、愛する者のいない日々は空っぽです。医者には手を尽くしてもらい死を足止めしていただきましたが、申し訳ないことに、夜すがら、終夜、夜通し、独り死に場所を探し歩き続いています。

花星沙夜 X

親不孝でも友達がいないから友引の日に葬儀ができる

花星沙夜 短歌アプリつくよむ/お題「友」

あなた方は私に友達がいないことを揶揄ったり、ときに案じたりする素振りを見せていましたが、友引の日の葬儀は格安だそうですよ。連れて行く友がいないので、この日でも構わないでしょう。あなた方の言う「役立たずの親不孝者」の、最期の親不孝と最初の孝行をご覧あれ。

花星沙夜 X

生きている君の記憶は独歩して僕の知らないことまで偲ぶ

花星沙夜 短歌アプリつくよむ/お題「歩」

脳を病み身があるのみのなきがらだ死んだたましい君に返すよ

花星沙夜 短歌アプリ57577/お題「お返し」

童心で幼稚園児が描いたボク棒人間は辛うじてヒト

花星沙夜 短歌アプリつくよむ/お題「棒」

一説によると、幼稚園年少児のIQはタコより少し高く、イヌネコと同程度らしい。幼稚園児が童心でボクの絵を描いてくれた。発達が早いのか、頭足人ではなく、棒人間で描かれている。上手だ。救済の絵だ。純粋なこの子の絵の中では、デクの棒のボクも辛うじてヒトなのだ。

花星沙夜 X

白砂糖精製物はダメなのと母に精製されゆくわたし

花星沙夜 単語で短歌/お題「砂糖」

 とても評判のよかった自信作です。


閉め切った部屋で動けず風立たず揺れる埃は休日の霊

花星沙夜 単語で短歌/お題「休日」

本日のおやつは奴の病みポストほんとに死ねば涙の茶会

花星沙夜 単語で短歌/お題「おやつ」

SOSは無視。だってゴシップ要員だし。お茶がおいしいね。
でもいざ他界したらゴシップを楽しんでいたお前らは何故か「友達が死んだ」と泣く。
ゴシップになると薄っすら察しながらも出したSOS。
誰も己を優先してくれないと人は死ぬ。
死の片棒を担いだ事実を受け入れろ。

花星沙夜 X

 ……。
 言うべきでないことを述べるのですが、実はこれは私怨の歌なのです。
 わたしは知人を亡くしています。そのときの周囲の反応には虫唾が走りました。SNSで知人が病んだ投稿をしていたことを知っていながら手を差し伸べなかったくせに。友達を助けられなかったくせに。「わたしが彼に連絡をしなかったように」。
 彼らは知人の死を口実に飲み会を開き、死因についてあーだこーだとゴシップを肴にし、特定の人を糾弾したと後になって知りました。

 馬鹿は嫌いです。


鯨の胃の中にいるから聴こえるね52Hzは低くくぐもる

花星沙夜 短歌アプリつくよむ/お題「胃」

「52Hzの鯨」という有名な鯨の個体がいる。仲間を呼ぶ鯨の鳴き声は通常10〜39Hzと低周波であるにも関わらず、この鯨は何故か52Hzと高周波で鳴き、独り暗い海を泳ぎ続けている。けれど、音はくぐもれば低くなる。孤独に食べられちゃったわたしたちにはちゃんと聴こえるね。

『胃の中の鯨』
花星沙夜 X

生きるため小細工で増す信頼は脆く不細工奥で泣く僕

花星沙夜 短歌アプリつくよむ/お題「細」

気遣い、愛想、賢さ、距離感、リズム。僕が然るべき時期に獲得できなかったものたち。この世界で生きるため、小細工をして人の信頼を得る。ひとたび握られれば崩れる脆く不細工な造築だ。僕の本質は強いられた小細工に埋もれて泣き、歌う。細道を通って奥まで会いに来て。

花星沙夜 X

※やる人いないと思うけどだめ

似た見た目ボタン電池を二百飲めごめんダメだね痛い目みるね

花星沙夜 短歌アプリつくよむ/お題「目」

薬を二百錠飲むより、ボタン電池を二百個飲んだ方が致死率高んじゃない? 見た目も似てるし。内臓がズルズルに火傷して穴が空いて敗血症になって、溶けないから腸閉塞に……ああ、薬みたいに眠れないから長く苦しんで痛い目見るね。ごめん。駄目だね。死んでほしくない。

花星沙夜 X


「似た見た目ボタン電池を二百飲めごめん駄目だね痛い目見るね」
or
「似た見た目ボタン電池を二百の飲むそれができれば苦労しないね」
で迷っていたことまでは覚えているが、どっちにもなっておらずかなりぐらぐらとした頭で詠んだと思われる。

 やる人はいないと思うけれも、絶対しちゃだめだよ。これがいい方法なわけがない。腸閉塞と内臓が焼ける痛みは壮絶だよ〜。


濁流が崩した藻屑せせらぎが研いだ翡翠と同じ座標に

花星沙夜 次世代文学/テーマ「濁流」

 藻屑は死骸。


隙間風なき現代の壁のうち最後の風は今から止まる

花星沙夜 短歌アプリ57577/お題「無風」

毒親に異議申し立てフォームなしNOが膨れて異形のホーム

花星沙夜 短歌アプリつくよむ/お題「異」

エッセイ

はやく創作が仕事となり、一日中仕事をして褒められたい

花星沙夜 X

ハイだったこの1ヶ月、低気圧と睡眠不足でローになりつつあり。睡眠のためになるべく昼間は起きるようにしていたのに、今日はカフェイン摂取後にも関わらず寝落ちしてしまい。ハッシュタグ短歌tankaで検索してひたすら素敵な短歌を浴びたかった。長文はまあまり読めない。美しい活字を読みたい。

花星沙夜 X

 ご覧の通り捻れた文章です。疲れました。

夜に浴びればいいか!
待ってろ!

花星沙夜 X


 あ、大丈夫そうです。

できた!

 シャドバン、環境の変わり目、体調不良でドロドロでございました。

 もし気に入ったどろどろ作品がありましたら、ぜひ教えてください。よろこびます。

 短歌・詩・小説 Xまとめ2026年4月、残りは「偏愛」「季節・モノ」「子を想う人」編の予定です。
 
 みなさま、どうか元気で幸せに、ともに生き延びましょう。次回をお待ちください!

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 作品を作るにあたり、たくさんのお題を使わせていただきましたこと、感謝いたします。

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