BL小説3つのお題チャレンジ!【noteでBL第13弾】その2
おはようございます(もう昼)!
良く寝た!
寝る前にお伝えしていたとおり、「その2」を投稿します😆
お題は変わらずこちらのクレイジーな3つ!
「秋の味覚」
「本当にあった怖い話」
「パンツはき忘れた」
詳しくはこちらの記事から🔽
そんでもって「その1」はこちらから🔽
そしていつもの登場人物紹介。
■市媛 信夫(いちひめ しのぶ)
大学生。
背が高くて体格も良くて顔も悪くないけど年齢=恋人いない歴な男の子。
性格は真面目でお人好し。
久我のことが好き。
酒は強くも弱くもないが、今回は酔っぱらった。
■久我 輝(くが あきら)
大学院に通う傍ら非常勤講師をしている。
初心な信夫をからかって遊んでいる悪いお兄さん。
来るもの拒まず去る者追わずで貞操観念が緩い。
酒には弱いはずだが、今回は酔わなかったようだ。
■三条 揚羽(さんじょう あげは)
千影の友人(と、千影は思ってない)で久我の飲み友達。
人をからかって遊ぶのが好きなので、久我とは気が合う。
いつも和装。
全く本編に関係ないが、仕事は画家。
文字数は4523文字。こっちは余裕がある(そうでもない)。
では、パンツ履き忘れた信夫の話、どうぞ!!!
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2か月ぶりで読者の皆さんは俺のことを忘れているかもしれない。
まずは自己紹介だ。
市媛信夫、大学生。
いきなりだが、今の俺はまぁまぁ切羽詰まった状態だ。
現在パンツを履き忘れた状態で電車に乗っている。
休日の朝ということで電車の中は人が少ない。席も空いている。
だが、座れないんだ。
パンツ履いてないから。
何の変哲もない布1枚が今はとても恋しい。
俺のアレがジーンズの中で所在なさげにしているのがわかる。
もうちょっと落ち着いて家を出れば良かった。
何故こんなことになったのか。
俺は電車から見える景色を眺めながら記憶を辿る。
……実は昨日の晩の記憶があまりない。
久我先生の家に行って、酔ったところまでは覚えている。
そして朝起きたら俺は全裸で寝ていたのだ。
ソファーの上で薄手のブランケットをかけた状態での起床である。
え?
ヤバくない?
家の主は起きた時点では既に部屋におらず、机の上に鍵と「帰る時は鍵閉めてポストに入れておいて」という書置きが残されていた。
え?
これもヤバくない?
セキュリティ緩すぎない?
幸い、洋服は畳んで置かれていた。
パンツが見当たらなかったが、一刻も早くこの場所から出なければいけないという焦りから探さずに家を出てしまった。
今となっては後悔している。
ちゃんとパンツ探せば良かった。
そんなことより昨日の晩だ。
全裸って何で?
俺、何かしちゃった?
昨日は久我先生から「日本酒をもらったから家で飲もう」と誘われたのだ。
度数が高い割には飲みやすく、勧められるままに飲んだことは覚えている。
あと、ポテトサラダにリンゴ入っててテンション上がった。
久我先生が作る料理は何でもおいしい。
で、何で全裸??
そういえば暑いって言ってTシャツ脱いだかも。
Tシャツとジーンズはまだ良いとして、何でパンツまで脱いだ?
怖い怖い怖い。
スマホに久我先生からメッセージが届いてるっぽいんだけど、怖くて見れない。
昨晩何があったんだろう。
襲ってないよな?
マジで怖い。
今回のお題、「本当にあった怖い話」だけど、こういうことかよ。
怪談も嫌だけど、こういう怖さも嫌だ。
まだオバケとかゾンビの方が良かった。
何で俺たちの作者はこっちの怖い話にしたんだよ。何で自分が生みだしたキャラクターの精神をじわじわと疲弊させていこうとしてるんだよ。
いっそのこと、何か怪奇現象があってBLっぽいシチュエーションで解決する方が良かった!
しかも腰がだるい気がする。
腰がだるくなる理由って何だ?
これ、ただソファで寝たせいで会って欲しい。
あと、パンツないの周囲の乗客にバレてないよな??
そんな極限の精神と戦いながらも、何とか駅に到着した。後は家に帰るだけだ。
家に帰ればパンツがある。
朝帰りを遥夏と親父にからかわれたり、石崎さんにたしなめられたりするかもしれない。
でも、今はそんなの些細なことだ。
俺の昨晩のなくした記憶の方が怖いし、何よりもパンツを履くことが優先である。
家着いてパンツ履いて落ち着いたら、久我先生からのメッセージ見よう。
どうか変なことしてませんように。
いつもはこの辺りで少年が登場するが、さすがに今日はいないはずだ。
13弾のその1で登場してるからな。さっきnote見た。きっと2回は登場するまい。たまに登場するけど。
改札を出て周囲を窺うが、その姿は見えない。
うん、いないな。良かった。
ノーパンツのところに抱き着かれたりしたら、罪悪感持っちゃいそうだし。
「おやおやおや、市媛さんところの信夫君じゃないですか」
……マジか。
安心したのもつかの間、知ってる声に呼び止められてしまった。
恐る恐る振り返ると、予想通りの和装の男性がいた。
「あっっ……三条さん」
これは……少年の方が良かったなぁ……。
「今、『会いたくなかった』って顔しました?」
「してないです。本当に。会えて嬉しい。運命の出会い」
三条さんとはあまり親しくないが、俺にはわかる。
この人は怒らせちゃいけないタイプの人だ。
美形だし話せば気さくな人だし人懐っこそうな笑顔してるけど、何か怖い。
「そうですか、僕も会えて嬉しいですよ。お互い地元ですし、会う確率は高いでしょうけど」
「ですよねぇ~。じゃ、俺はこれで!」
失礼にならない程度に挨拶をして、その場を去ろうとした。
……が、できなかった。
俺の肩は三条さんの手に掴まれていたからだ。
握力すごいな!?
「せっかく会えたのですから、お茶でもしましょう」
「いやいやいや、まだ9時前ですよ」
起きてすぐ久我先生の家を出たのだ。
っていうか、あの家の家主は朝っぱらからどこ行った!?
「商店街にあるファミレスなら24時間営業ですよ。ちょうど9月に入って秋の味覚フェアが始まったのだとか。気になりますよね」
うわぁ~、雑に「秋の味覚」のお題回収させやがった。
そして涼し気な顔に似合わない、この強引さよ。
これはハッキリ断らないとずるずると引っ張られてしまうやつだ。
俺は恥を忍んでありのままを話すことにした。
「すいません、俺、今パンツ履いてなくて何か落ち着かないんですよ。パンツ履いてる時でいいですか?」
「それが?」
きょとんとした顔をされた。
え?
俺としては衝撃の事実を告白したつもりなのだが、三条さんにとっては取るに足らない話なのか?
あ、和服だからこの人もパンツ履いてないとか!?
俺の方が混乱してきた。
「君の下半身事情、僕に関係あります? さすがに下半身に何も身に付けてなかったら僕も他人のフリしますけど」
「えっ」
「ほら、行きますよ」
そう言って腕を引っ張られる。
そうだった。
この小説に俺の話を聞いてくれる人はいなかった。
自己中率が脅威の90%(信夫調べ)を誇る小説だ。
俺は諦めて商店街まで引きずられていった。
三条さん、握力だけじゃなくてめっちゃ腕力もあるな!?
休日のファミレスは朝ということもあって待たされることもなく席についた。
注文用のタブレットを目の前に置かれる。
「お先にどうぞ」
「そこまでお腹空いてないので飲みものだけ……」
「そうですか? 僕は秋の贅沢パフェにしましょうかね。あ、和菓子も美味しそうで悩みますね」
そう言って三条さんは楽しそうにタブレットを操作している。
甘いもの好きなんだろうな。
俺はドリンクバーだけ注文し、飲み物を取りに席を立った。
「それで、どうしたんですか?」
戻って腰を下ろすと、急に真面目な声のトーンで三条さんが尋ねてきた。
「な、なんのことでしょうか……」
パンツ履いてないことは申告済みだ。
何だ、俺は何をした。
久我先生だけじゃなくてこの人にも何かしちゃったのか、俺。
全く記憶ないけど、総攻めってやつか。
「駅で困ったようなオーラを出していたので。下着履いてないのとは別で、何かあったんじゃないですか?」
「えっ」
久我先生に手を出したんじゃないかと悩む俺を気遣って……?
「気がかりだったので、つい声をかけてしまったんです」
「三条さん……!」
俺はこの人のことを誤解していたかもしれない。
ただ暇つぶしに声をかけてきただけじゃなかったんだ。
いつもと違う様子の俺を心配してくれてたんだ。
なんて優しい人なんだ……!
俺は己の身に起こったこと、心の中で思っていることを全て伝えた。
一気に話し終えた後にちらりと時計を見ると、3分もかかってなかった。
俺の全ては短かった。
「なるほど、昨晩何かあったのかもしれないと悩まれていたのですね」
「そういうことです」
話が短いだけあって、三条さんの要約もシンプルだった。
何か笑いをこらえたような顔をされているが、気にしないことにしよう。
心配してるんじゃなくて面白がってるだけだなんて、そんなことない。
そういうことにしよう。
でないと泣きそうになるから。
「さすがにあの人も酔った人を襲うことはないと思いますけどねぇ。あれでも常識人です。あなたがよく遊んでる響くんや千影くんと比べたら、随分マトモな倫理観してますよ」
「比べる先がちょっと……」
少年は確かに何かズレてる。
優しくて素直な良い子だとは思うが、変だ。
ちーちゃんは怖い。
倫理観がどうとかじゃなくて、本能的な恐怖を感じる。何つーか生物的に怖い。
その二人に比べたら、久我先生のゴーイングマイウェイっぷりなんて可愛いものだ。
ちょっとしたお茶目レベルだ。
ちょっとしたお茶目にしてはバイオレンスな時もあるけど。
「臀部に違和感はないでしょう? じゃあ大丈夫ですよ」
「腰は何かだるいですけど、尻は特に……って、俺、そっち側なんですか!? 俺が襲ってないかの方が心配なんですけど!?」
さっきまで総攻めとか考えてたんですけど!
「あなた如きが敵うわけないでしょう。大丈夫ですよ、安心なさい。腰は気のせいです」
「確かにあの人強い……!」
不良がはびこる学校で恐れられてるもんな。
あと、腰のだるさを「気のせい」で雑に片づけられたけど、俺は大人だから何も言わない。偉い。
「きっとあなたのスマホに届ているメッセージも、体調を気遣うメッセージですよ。見てごらんなさい。あなたが心配するようなことは書かれてませんから」
「ありがとうございます……!」
三条さんに後押しされ、俺はメッセージアプリを開いた。
『書き置き読んだ? でかけるから鍵よろしく。君、半裸なのに暑いってうるさかったからとりあえず服は全部脱がしといたよ。服は近くに置いてあるからわかるでしょ。下着は洗濯機の中ね。君が起きる頃には乾燥まで終わってると思うから探して持ってって』
……うん。
淡々と説明が書かれているだけだな。
この文面からは何の感情も読み取れない。
全裸の理由も予想通りだ。
「どうでした?」
「俺のパンツの行方以外、特に有益な情報はなかったです」
この様子だと、何もなかったのだろう。
少し安心した。
「見せてもらっても?」
「どうぞ」
別に見られて困ることは何もない。
素直に渡した。
「おや、新しいメッセージがきたみたいですよ」
画面を覗くと、久我先生から追加でメッセージが届いていた。
何だ何だ。
『まだ寝てるの? いい加減起きた方がいいよ。お腹空いたなら適当に冷蔵庫の中のもの食べていいから。冷凍庫にピラフがあるから、それなりにお腹いっぱいになるでしょ。炭水化物だけじゃなくて野菜も食べた方がいいよ。常備菜あるから。何食べてもいいけど、お皿は洗っといてね。僕は実家戻ってるから、律儀に帰りを待ってなくていいよ』
おお……先生らしいな。
なんつーか、あの人はあれこれと世話を焼くタイプなのだ。
お父さんの前では5歳児くらいの精神年齢だったけどな!
一緒に画面を見ていた三条さんが、ぽつりと感想をこぼした。
「……母親みたいですね……怖……」
「あ、こっちの話もオチがそれなんですね……」
この話、どう終わらせるのか気になっていたが、まさかの力技で強引に終わらせてきやがった。
わかってるよ、小説書くのが大変なのは。
今回もパンツに気を取られて他の要素がおざなりになってたもんな。
BL要素も薄いもんな。
他の参加者さんを見習った方がいいと思うぞ。
この小説のBL要素、鰹節くらい薄い。この薄さは職人の域。逆にすごい。
でも全部の要素を入れようと頑張ったのは皆認めてくれると思う。優しいから。
だがな、作者。
たまには先生と俺がいちゃつく話とか書いてくれてもいいんじゃないかな!?
~おわり~
*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:゚・:,。*:..。o○☆゚・:,。*:..
以上、信夫がパンツ履き忘れた「その2」でした!
今回は2作品ともコメディになっちゃった。
どうしてもエロスに持って行けない私のキャラクターたちよ……。
それでは、文フリの原稿やりながら皆さんの作品を堪能したいと思います🥰
今日はね、仕事サボってないよ!
休みだよ!!
弊社、休日と休日の間の平日は休日なの!
オセロ!
ではでは、皆さんの作品をワクワクしながら読みに行きます✨
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