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GŌ NO KOUTEI〜木箱について〜

この4月から僕は東京に住むことになったんですが、東京は4月で桜が散ってしまい早々に春が終わってしまいました。
なんだか感覚がまだ全然北海道のままなので、え?花見って5月頃までやるんじゃないんすか?みたいな感覚がまだあり、まだまだフィットしていない感じがあります。そらまだ1ヶ月もいねーんだからそうだわな。

いかがお過ごしでしょうか。林ズ加藤です。

GŌ NO KOUTEI参加バンド紹介連載第2弾でございます。
今回は札幌が誇るエレクトロユニット、木箱でございます。
木箱もまた、僕と同年代の札幌で活動しているバンドで知らない人はほぼいないんじゃないでしょうか。

木箱の存在を認識したのは、これまた僕が友達ほぼおらずの臆病すぎて軽音に入れなかった鬱屈大学生時代のことでありました。

鬱屈大学生は基本的に飲み歩くこと等の遊び方を知らず(そもそも酒自体飲まなかった)、飲まないどころか、親の金でモラトラム期間を謳歌する同年代を忌み嫌っていたので、家に帰るか蔵書豊富な図書館に入り浸ることしかやることがなかった訳であります。今思えば遊ぶことで広がる世界に怯えていただけで盲目なだけだし、親の金で無為な時間過ごしとるお前のが罪深いやんけ、と思いますが。

その当時僕はミュージックマガジンという音楽誌を愛読しておりまして、金はねぇので大学図書館に入ってくるそれを毎月読んでいた訳であります。
ミュージックマガジンはかなり歴史深い音楽誌で、内田裕也先輩やはっぴぃえんど先輩が所謂日本語ロック論争を巻き起こした時なんかに中心的役割を果たすような存在感のある雑誌なのであります。
ミューマガ以外の音楽誌も読んではいたんだけど、記事によっては読者に伝わっちゃうぐらいプロモーションかかっている部分があったり、インタビューとか対談記事なんかは面白いんだけど、レビューあたりは読みごたえがなくて、あんまり内容入ってこね~となっていた訳であります。
その点、ミュージックマガジンに記載されていたレビューはかなり詳細なジャンル分けがあって、その分野に知見があるレビュアーが極私的な見地から盤を紹介していて内容が面白く、書かれる記事を信用していた訳であります。
ロックに留まらず、所謂ワールドミュージックやらJ-POPなんかのレビューも豊富にあり、10段階評価で1とか平気でつけてて、読み物として面白い訳です。某エイベックス所属歌手はよく「サルトル言うところの嘔吐、カラオケボックス直輸のジャイアンボイス」などと書かれていたものでした。
ひどい。しかしそこが良い。

そのミュージックマガジンのバックナンバーが在籍していた学校の図書館に蔵書として保管されておりまして、月一の購読だけでは飽き足らくなった僕はバックナンバーも順に読んでいっていた訳であります。
確か1980年代ぐらいまで保管されていて、バックナンバーに記載されているのは当時のレビューなので、それら当時の空気感で書かれた文章は、僕にとってかなり興味深いもんであった訳です。

いや、どんだけミューマガについて書くねん。
こっから木箱の出会いに繋がる訳なんですけどね。

便利な言葉、閑話休題を発動したい。


そんな感じで友達もなく、図書館の奥地に保管されたミューマガバックナンバーを延々読んでいた時です。
たしか、日本ロックのレビューの中に木箱の項があって、ハマらない場合辛辣であるミューマガのレビューで7点という高得点を獲得していた訳です。
読んでいくと、どうも札幌のバンドであるらしいという事が分かる。
同じ町の人がミューマガに載ってるやん…しかも7点やん…という衝撃がありました。

当時僕自身は、といえば音楽活動はまだ始めておらず、しかしこのまま死んでいくのは嫌だ、なんかやりたいと思っており、スカイプのマイクでアンプから鳴らしたギターの音を録り、何bitなんすか?みたいな音しか出ないフリーソフトのドラムマシンで1小節ごとパターンを吐いて、これまたゴミのようなフリーの4トラックだけmixできるソフトにそれらの録り音をぶち込み、宅禄もどきみたいなのを始めた頃だったわけです。

何も知らなかったので一人でも楽曲を構成できるDTMのアプローチにびっくりし、強い可能性を感じていた頃でありました。
そういった中、木箱の音源を聴いてみるとあまりにもプロ品質のサウンドスケープ。精緻な音の積み重ね。
同じ札幌でこんなんが作れる人がいるんか。俺の音源ゴミ過ぎる…と打ちひしがれる等。

今思えばDAWのダの字も知らん奴が誰と比較しとんねん、という話なんですが。それが木箱の音楽との最初の出会いであります。

その後挫折を繰り返しながらなんとか独学でDAWを使えるようになり、オケや曲を自作して、それをバックトラックに歌うスタイルでライブ活動を始めるわけなんですが、ライブやり始めた頃は札幌のcolonyというライブハウスのブッキングに出るのが主でした。

colonyでライブ活動を続けていると、たしか自分の出ていないイベントだった気がするけど木箱がライブをしていて、え!木箱ってcolonyに出演してんの!となったのが木箱の存在を最初に視認した瞬間であります。
後に知るけど木箱の西村さんは元colonyのPAだった訳で、それも当たり前っちゃ当たり前やん、な訳なんですが。何も知らなすぎる。当時の僕。

そんなこんなで僕もDAWで作った同期曲をやったり、ルーパーとかカオスパッドを使ってマシン由来のパフォーマンスをしていたもんで、エレクトロ要素強いイベントに呼んでもらうことが増え、いつだったか木箱と対バンする機会を得た訳であります。
その時もライブでの出音の違いに絶望した記憶がある。
オケを作って流しときゃいいってもんじゃねぇのよ、という。

木箱のサウンドは本当に緻密で、音源の奥行感もすごいんだけど、ライブでの再現度もまたやべー訳であります。
SAyAさんの透き通るVoがまた奥行というか浮遊感にまた拍車をかける訳です。

これはおれが木箱の曲で一番好きな曲。
RADIOHEADみをめっちゃ感じるぜ。
最高っす。

そんなこんなで尊敬の対象としてながらく接していたんですが、モノポックルのいっき君という共通の仲良しマンがいたこともあり、主に西村さんと交流を深めて今に至るわけです。

お二人は今、栗山町に居を移され、主催レーベルであるキトリナレコードを運営しながらどんどん新しいことに挑戦しており、それもまた尊敬する部分です。
栗山に遊びに行かせていただいた時は、西村さんはツアーガイド的な任にも就いてているんすか?と思うぐらい栗山町の魅力スポットを隅々まで案内してくださりました。過去にも日中の仕事で行ったりはしていたんですが、知らない魅力がいっぱいでめっちゃいい街でした。

ナイスタウン栗山町
墨小屋で働く青年に出会った

木箱は音楽も当然すごいんですが、そいった活動の幅の広さや、音楽に取り組む姿勢もすごい。

急にTEDに出たりするし。TEDも普通に見てたコンテンツだったので、出演されてた時はビビりました。何度でもおれをビビらせてくれる。

この『なんどでもおれをビビらせてくれる』ってのも今回の企画GŌ NO KOUTEIのテーマで、活動始める前に憧れてた先輩が現役でまだおれをビビらせてくれるってすげー事だし、そういった先輩方と同じ時間軸で音楽活動をしているなら、同じステージで対バンしたいじゃないの、というのがあり今回皆さんにお声がけをした訳であります。

西村さんに関しては、サンレコで連載を持ってらしたり、札幌雪祭りでMIDIと照明を連動させるパフォーマンスのオペをしてたり、続々と新譜を出し続けてたり、ビビるポイントは枚挙にいとまがないっす。


う~ん、1記事2,000字ぐらいにしたいのに全然収まらない。
これはもう無理だ。最後まで読んでくれた人、ありがとう。

という尊敬する存在、木箱が出演しくださるTHEEE林's企画GŌ NO KOUTEIは5/5(月祝)札幌SOUND CRUEで開催されます。
この日は木箱に生ドラムが入るSetでやるとの事。やべーすね。

是非、お越しください。

チケットは各出演者、あるいはtheeehayashiz@gmail.comまで


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