「管理職、断りました」が正解だった話。40代ワーママの“生存戦略”
あなたは、管理職になりたいですか?
できればなりたくない、やりたくない。
そう感じる女性は少なくありません。
2024年の「女性の管理職に関する実態調査」では、
20代〜50代女性の 85.7% が「管理職になりたくない」と回答しています。(ラグザス株式会社「女性の管理職に関する実態調査」)
実は私自身も、30代後半と40代に差し掛かった頃、管理職の話をどう断るかで頭を抱えた経験があります。
それは「できる・できない」ではなく、
フルタイム×子育ての綱渡り生活の中で、
“この生活の上に、終わりのない責任を乗せて大丈夫だろうか”
と、直感的に恐怖を感じてしまったからです。
世の中では
「女性は自信がないから管理職を避ける」
と言われがちですが、少なくとも私は違いました。
むしろ “これ受けたらやばいぞ” という野生の直感。いま思えば、それは立派な 生存戦略 だったと思います。
この記事では、私自身の経験と周りの女性たちの声から見えてきた「キャリアのU字回復」 のリアルについて書いてみます。

30代:保育園時代の「終わりなきマラソン」への恐怖
仕事も育児も、常に時間が足りない日々。
そんな地面すれすれで走っていた頃、
最初の管理職オファーが来ました。
当時、プロジェクトマネージャーはいくつか担当していましたが、それは“納期”というゴールがあり、
そこまでは気力でなんとか踏ん張れるものでした。ここ乗り切ったら終わり!みたいな…
でも、管理職は違います。
トラブル対応
部下育成
業績管理
そこには 「終わり」がありません。
「今のギリギリの生活に、終わりのない責任は背負えない」そう直感した私は、迷わず No を選びました。
しかも、その当時在籍していた会社は完全なブラック体質。子どもが未就学児だったこともあり、もっと“子育て優先”で働ける環境に移りたい。そう判断して転職したのが、私の30代最後の年でした。
40代前半:子育て優先のキャリアの活かし方
40歳で転職した私は、縁あってホワイト企業へ。
ありがたいことに(いや、ありがた迷惑でもあるけれど)、女性活躍の流れの中で、「女性で長く働いている」というだけで管理職候補に挙げられやすく、
入社して1年ほどで再びオファーが来ました。
でも私は、ここには譲れない優先順位がありました。それは 「子育てを優先するために転職した」 という原点です。
そこで女性上司に対し、なぜ今は管理職を受けられないのか、それが「働きたくない」という後ろ向きな理由ではなく、
家庭とのバランスを守るための判断
であることを、パワポ資料にまとめて丁寧に説明し、辞退しました。
このとき私は静かに、“専門職で生きていく” という決意みたいのものを決めたんだと思います。
多くの女性は「断れる」と知らない
最近、お話しした女性から
「管理職って……断れるんですか?」
と驚かれたことがありました。
その瞬間、そっか、そうだよな、って
気づきがありました。
多くの女性が、
会社の流れを“絶対”だと思い込み、
自分で選べるという事実すら知らずに、
重たい責任を背負っているのかもしれない。
私が管理職を辞退したのは逃げではなく、
自分と家族を守るための戦略的判断 でした。
その選択肢は、誰にでもあります。
そう伝えたいと思ったんですよね。
管理職をやらない代わりに、私が提供できる価値
では、管理職を受けない私に何ができるのか。
それは、これまでの
コピーライターとしての経験
クリエイティブディレクションのスキル
を活かした 「言葉による整理」 でした。
前職までは制作現場にいましたが、
一般企業に入ってみて驚いたのは、
目の前の混沌やビジネス課題を“きちんと言語化できる人” が想像以上に少ないという現実。
そしてもうひとつの発見。
外注できない“根本的な会社の課題”を理解できなければ、本当の意味で会社の強みは言葉にできない。
これは、環境を変えたからこそ気づけた視点でした。
「場所を変える」と、キャリアの意味も変わる
今振り返れば、40代前半は
子育てを優先しながら、
これまでのキャリアの貯金で柔らかく働く時期。
そして、場所を変えるだけでこれまでのスキルがこんなにも役立つのか—そう思えたことは、私にとって大きな自信になりました。
一つの会社や業界に縛られていたら、きっと持てなかった感覚です。
つづきは後編で|40代後半、“働く意欲”が静かに戻ってきた話
そして40代後半、
思いがけないタイミングで
胸の奥にしまい込んでいた 「働く意欲」 が
静かに戻ってきました。
後編では、この“やる気の復活”について書きます。
後編はこちらです👇
