「めんどくさい人」に振り回されなくなった、たった一つの見方
うわあ苦手、何考えてるかわからない。
言ってることがまわりくどいし、プライドも高そう。
会社には、そんな人が一人や二人いますよね。
正直、関わらずに済むなら避けたい。 でも会社員である以上、完全に距離を置くのは難しい。
転職を重ねる中で、私はあることに気づきました。
合わないから距離を取るよりも、少し関わり方を変えた方が、ずっとラクになる。 そして場合によっては、その人が一番頼れる存在になることもある、ということに。
このタイプの正体
いわゆる「めんどくさい人」には、いくつかのパターンがあります。 感情的になりやすい人、無口で反応が薄い人、マイペースで協調性がなさそうに見える人。
ただ、私がこれまで特に多く出会ったのは、こんなタイプです。
「戦略と戦術の違いを整理したくて、パーセプションチェンジが必要だと思う」 「コンセンサスを取った上で、組織間の連携が重要ですよね」
言っていることはわかる。でも、具体的にどうしたいのかが見えない。
このタイプは、間違っている人ではなく、抽象度が高すぎる人です。 頭の中には明確なイメージがある。ただ、それを言葉に落とし込む前に話し始めてしまう。
そして厄介なことに、本人はそれに気づいていないことがほとんどです。
なぜ「めんどくさく」見えるのか
このタイプの人は、しばしば過去に「わかってもらえなかった」経験を積み重ねています。
提案しても流された。意見を言っても無視された。 そういう経験から、少しずつ「どうせ伝わらない」という防衛心が育ち、言葉がよりふわっとしていく。
まわりくどく見えるのは、実は傷つかないための鎧だったりします。
二つのコツ
コツ① まず、ひたすら聞く
「めんどくさいな」と感じても、一度、自分の意見は横に置いて聞いてみてください。
このタイプは話すこと自体が好きな人が多く、聞き始めると驚くほど話してくれます。 そして、聞いてもらえたと感じた瞬間に、少しずつ鎧が外れていきます。
以前、私が転職先で出会った先輩がまさにそうでした。 最初は何を言いたいのかさっぱりわからず、正直避けていた。でもある日、締め切り前の追い込み期間に二人で残業になり、仕方なく話を聞き続けた。すると、その人が抱えていた問題意識の鋭さに、初めて気づいたんです。
聞くだけで、見え方はここまで変わる。
コツ② 言葉を「翻訳」する
ただ聞くだけで終わらせず、もう一歩踏み込みます。
それが「翻訳」です。
たとえば「パーセプションチェンジが必要」と言われたら、こう聞き返します。
「それって、誰のどんな認識を変えたいということですか?」
「具体的にどの場面でそう感じましたか?」
この問いかけがなぜ効くかというと、相手の頭の中にある「なんとなくのイメージ」を、言葉として外に出す手助けになるからです。
責めているわけでも、否定しているわけでもない。ただ、一緒に整理しようとしている。 その姿勢が伝わると、相手は驚くほど素直に答えてくれます。
そしてふわっとしていた言葉が、一気に具体的な行動に変わっていきます。
味方になる瞬間
ここまでくると、関係が変わります。
相手は「わかってくれる人」だと認識し、こちらの言葉も受け入れやすくなる。 そしてもともと仕事への意識が高い人が多いので、一度かみ合うと、驚くほど力を発揮してくれます。
気づけば、一番頼れる存在になっていることもある。
まとめ
「めんどくさい人」は、敵ではありません。 まだ言葉が整っていないだけの人、あるいはかつて言葉を整える必要がなかった人です。
だからこそ、聞いて、翻訳する。
それだけで、関係は大きく変わります。
もし今、苦手だなと感じている人がいたら、一度だけ聞く側に回ってみてください。 そこに、思っていたよりずっとラクな働き方のヒントが隠れているかもしれません。
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