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メタル君の「今日の精神医学豆知識!」(881)-(885)

皆様、こんにちは。

鹿冶梟介(かやほうすけ)です☺️

Xでもつぶやきましたが、先日こんなことがありました... ...。

医療ドラマあるあるな「袖の下(心付け)」でんがな... ...🙄

袖の下ーー、要するに患者さんやその家族が主治医に診療代以外に金銭(あるいは金券など)を直接渡す行為です。

余談ですが、医療界隈ではこの袖の下をドイツ語で「ゲシュンク(贈り物)」という隠語で呼ぶこともあるそうです(小生が所属する医療圏ではあまり使わない言葉ですが... ...)。

この袖の下を医師が受け取るか否かは、随分前から賛否ありましたが小生は基本的には受け取っておりません。

袖の下が違法ーー、というケースは患者個人からの場合ほとんどありませんが(企業からは違法)、それではなぜ小生が袖の下を受け取らないのか... ...。


そもそも医師はその患者さんに対して常に「ベストな治療」を提供するのが当然であり、従って金品をいただいても特別な治療・待遇をするわけでもありません。

つまり、こちら側が何かオプションで何かを提供できないにも関わらず、謝礼を受け取るのは医師・患者関係において何か「歪み」というか、「不公平」というか... ...、要するに「その袖の下に応えるものが何もなくて、申し訳ない」という気持ちになるからです(←この気持ちわかります?)!

チップのようなものだから、受け取ればいいじゃん」というドクターも中にはおりますが、そもそもこの「チップ文化」的なものが小生にはよく理解できない。

仕事(特に医療)はチップの有無で濃淡をつけるのではなく、常にベストを尽くすもの... ...と小生は思っているので、袖の下という「チップ文化」は医療には馴染まないものと感じます。

それにしても、チップ先進国である米国って「袖の下」ってあるんでしょうかね?(←米国の医療事情に詳しい方教えてください!😖)

ーー、なんだか話が逸れてきましたが、現在はこんなことを言っている小生ではありますが、医師になりたての頃は実は袖の下を受け取ったことがあります👿

その理由はーー、このエピソードはいつかnoteでご紹介いたしますね!


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【今日の精神医学豆知識集!(その177)】

881.”一週間分裂病”って知っている?一週間程度で治る統合失調症(旧:精神分裂病)様症状を呈するケースの俗称なんだけど、今では使われない言葉だね。要するに今でいう短期精神病性障害(急性一過性精神病性障害)のことだよ。

2025年11月6日

【メタルのおまけ】
”一週間分裂病”は1980年代ぐらいまで精神科医が使っていたジャルゴン(訳の分からん言葉)らしいけど、地域によって好んで使われていたようだね。前述のように短期精神病性障害のことだと言えるけど、原因は様々で、内因性の精神病状態から、死別・失恋・失業など精神的ショックから生じることもあるよ。

↓ジャルゴンとJALコン(コンソメスープ)は関係ありません!


882."二大精神病"って知っている?これは統合失調症(旧:早発性痴呆)と双極性障害(躁うつ病)のことなんだよ。19世紀にドイツの精神医学者E Kraepelinが混沌とした精神疾患の分類を整理した結果なんだけど、精神医学におけるパラダイムシフトと言って過言ではないよ。

2025年11月7日

【メタルのおまけ】
精神疾患の分類を現代の水準まで押し上げる基礎を作ったのがE Kraepelinだよ。彼は「精神医学教科書」を書くんだけど、その第6版で内因性精神病を、統合失調症(旧:早発性痴呆)と双極性障害(躁うつ病)に分けたんだ。本当に偉大な業績なんだけど、留学中の彼の講義を聴いた斎藤茂吉が感激のあまり握手を求めたけど、握手を拒否されたんだって。これは諸説あるけど、第一次世界大戦では敵国であった日本への遺恨では...と西丸四方は考察しているね。

↓クレペリンの本、小生も持っていました!


883.”うつ病治療における三つの柱”って知っている?それは、休養、精神療法、薬物療法だよ。この中で最も重要なのは休養で、薬物療法はあくまで補助的と言えるんだけど、「仕事を休めない」と言って薬物療法がメインになるのはうつ病治療においては良いことじゃないと思うよ。

2025年11月8日

【メタルのおまけ】
これはうつ病治療の基本中の基本だね。本来なら、薬を使わずにゆっくり休養さえすれば、うつ病も自然と改善できるのだろうけど、今の世の中では「働く」ことが中心になっているからね...。余談だけど、人類に農耕が始まる前の狩猟社会ではうつ病はなかったのでは...という説があるね(狩りに疲れたら休めたから)。

↓小生のnote過去記事、「Society 5.0と精神医学」で詳しく解説しております!


884."四環系抗うつ剤"って知っている?分子構造に4つの環状構造を持つ抗うつ剤だよ。テトラミド、ルジオミールが代表的なんだけどSSRIの登場により、今ではあまり使用されなくなったね。

2025年11月9日

【メタルのおまけ】
SSRIが登場する前、マイルドな抗うつ剤として四環系抗うつ剤は重宝されていたよ(特に高齢者のうつ)。ちなみに四環系抗うつ剤のうちテトラミド(ミアンセリン)はせん妄に対しても使用されていたけど、同じ抗うつ剤ならレスリン・デジレル(トラゾドン)の方が好みかな?(異論は認める)

↓未読ですが、面白そうですね!(流石に四環系は推奨していないかな?)


885.日本における"五大疾病"って知っている?これは厚生労働省が推進する医療計画の中で対策が取られるべき5つの疾患のことを言うけど、がん、脳卒中、心筋梗塞、糖尿病、精神疾患のことを指すよ。ちなみに最も多いのが精神疾患だよ。

2025年11月10日

【メタルのおまけ】
五大疾病の推計総患者数は、精神疾患が400-450万人、糖尿病が250-330万人、悪性新生物(がん)が160-180万人、心疾患が170万人、脳卒中が110万人だってさ。こうして見ると精神疾患がいかにありふれた病気なのかがわかるね。それにも関わらず、いまでも精神科受診の敷居は高いままだね...。

↓「ありふれた」で調べたらこんな小説が!ありふれた職業ってなんだろう?


【メタル君の考察】

今回は「精神科の一、二、三、四、五」に関係する精神医学ネタをポストしたよ!

数字と精神医学に関するネタって、結構あるあるだね。

ちなみにニ大精神病に「てんかん」を加えて、三大精神病という学者もいるね。

紹介した中で、個人的に一番マニアックだと思うのは「一週間分裂病」かな?

たぶんこの言葉を知っているのは、鹿冶さんを含めて結構ベテランの精神科医ぐらいだと思うよ。

... ...と言っても、この言葉は専門用語ではないから、別に知っておかなくてもいいんだけどね。

それでも、こういったマニアックな言葉を知っていると話の"幅"が広がるから、精神医学や心理学界隈のみんなには是非知ってほしいと思うな!

これからもマニアックな精神医学ネタをバシッと紹介するぞ😆


↓男子ってこういうのが好きなのです🥰


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