【わたし達夫婦に畑のご縁ができたワケ/後編】
前編の続きです。
野菜づくりの知識は全くなかった、わたし達。
「畑をやりたい」という思いも全くなかった、わたし達。
けれども、畑の草刈りを始めた途端に、ハマってしまい、ワクワクと開墾の日々に突入した、わたし達。
実は夫は畑に出会うまでは「週末になったら釣り」という生活でした。それが「週末になったら畑」というパターンに大転換。
わたしはパートのシフト時間が昼からなので、朝の散歩の後は畑に行って、昼まで開墾の続きをやる、という毎日。
とにかく二人して「畑に行きたくて行きたくて仕方がない」という状態になってしまったのです。
そんな風に、根を詰めて開墾している姿を見て、
「開墾ばっかりしとったら嫌になるけぇ、草刈りした場所には、夏野菜を植えんさいよ」
と、助言をくださった、おじさま。
おじさまは、畑の先輩でもあります。
野菜づくりのアドバイスをいただきながら、開墾を始めた1ヶ月後には、夫は野菜の苗を植え始めました。


わたしはといえば、畑の入り口に場所をもらって、花壇をコツコツと作り込みました。
わたしは野菜づくりには興味が湧かず、花壇づくりに没頭したんですよね。

そして畑の3分の1ほど開墾が進んだ、2019年の初夏。
畑とのご縁を繋いでくれたおじさまが、癌の治療で入院をしました。実は、この入院は知っているだけでも3度目の入院でした。癌の転移が見つかるたびに、抗がん剤治療の為に入退院を繰り返されていたのです。
「今回は、もう家には帰れん気がするわ。。あんた等が自分で作った野菜を、美味い美味い言いながら食べる頃には退院できるかのぅ」
と、めずらしく気弱に言われました。
「この前の入院の時も、桜が見れるかのぅって、心配しよったけど、桜を見れたじゃないですか。今回もちゃんと帰って来れますよ。ほぃで、うちの畑の監督、してくださいよ。わたしは花をいっぱい咲かせるけん、見てくださいよ」
と、わたしが言うと、
「あんたは、花かいね。野菜じゃぁ、ないんか(笑)まぁ、ええ。花でもなんでも植えんさい。好きなように使うてくれたら。使うてくれたら、嬉しいけぇ」
と、破顔一笑されました。
その笑顔を忘れることができません。
それが最後の会話となりました。おじさまは家に帰ることなく病院で最期を迎えられたのでした。
2019年9月のこと。
わたし達に畑とのご縁を繋いでくれて5ヶ月後のことでした。
ご自宅の仏壇に夫と手をあわせて、ご縁の不思議を思いながら、あらためて感謝の気持ちをお伝えしました。
これは、推測にしか過ぎませんが。
わたし達は「畑の神さま」に呼ばれたんだと思います。
あの荒れ地を開墾する者として、選んでもらったのだと。
畑の一族である、おじさまを通じて縁を結んでくださった。
おじさまはご自身の最期を予感していて、自分が元気なうちにと、夫に強引に話を持ちかけてくれたのでしょう。
わたし達二人の魂は、意識では認知できない領域で、畑の神さまと契約をしたのでしょう。
畑に全く興味がなかったのに。鎌を入れた瞬間からの、のめり込みぶりは、そうであるとしか思えません。
そして、その熱中ぶりは、5年が経とうとしている今も続いています。
良い意味で取り憑かれたのだと思っています。でも、それは有難いことです。
このご縁に心から感謝をしています。
夫婦で初めて共通の趣味を持つことができました。
一緒に育てた野菜やハーブを食べて、心身の健康を培っています(うちの畑は、無農薬、無化学肥料、殺虫剤不使用で育てています)。
まさに苦楽を共にする体験をいただいています。
どんなにお金を積んで願ったとしても、こうした奇跡のようなギフトを得ることは不可能だと思います。
畑を始めて1年が経過した頃に、わたしが作った動画があります。
↑🍀視聴くださる場合、音声注意⚠️🍀↑
「これから畑のこと、YouTubeでドンドン配信するぞ!」
と意気込んで作ったのですが、結局これ1本で終わってしまいました。
わたしはYOUTUBERには向いていなかったようです(笑)
その代わり、夫婦でFacebookやブログなどでコツコツと記録&発信を続けています。
夫の周りでは、夫の影響で畑を始める人が増えています。
わたしはハーブ好きな人とのご縁が繋がり、ハーバルライフを楽しむ輪が広がっています。
2019年5月1日。令和元年の初日に。畑の神さまと契約をした、わたし達の物語は、これからも思ってもみなかった展開で続いてゆくのでしょう。
ご縁を繋いでくださった、おじさまは、いつも畑の上から見守ってくださってると思います。
「どうね、自分らで作った野菜、美味いじゃろ?あんたも、上手に花を咲かせとるじゃない。ちゃんと見に来とるけん」
そんな声が聞こえてきそうです。
これからも、夫婦で畑ライフを楽しんでまいります。
前編・後編を最後まで読んでくださった人がおられましたら、心より感謝申し上げます。
ありがとうございます。
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