冷めた惣菜の向こうに
夕日が差し込む店内。
呼ぶ声がする。
手にはレシート。
惣菜の入った
カゴ。
トラブルか。
混雑するレジ。
少し離れて、聞く。
割引を忘れていた。
若かった自分。
マニュアル通り。
返金での対応。
閑散とした店内。
定年前の先輩が、戻ってきた。
事情は説明した。
解決はした。
だが、残る何か。
先輩に、頼った。
お客様への電話。
近所の、年金暮らしの人に。
頼まれて、来ていた。
どれだけのやりくりか。
わかってくれ と。
母子家庭だった自分。
重なる。
あの日。
何かだけが、残った。
「おはようございます」
「いらっしゃいませ」
流れていた、あの曲。
遠くに、
男性と先輩。
こちらに気づいて
近づいてくる…
※この物語は私自身の実体験をもとに書いています。
無断転載・無断使用はご遠慮ください。
実話のエッセイ書いてます。
あと。
スーパー業界25年の経験を書いた記事もあります。
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