【HSP/AC】怒られるのが怖い。心を守る境界線の大切さ。
つい最近、一緒に働いていた仲間が会社を辞めてしまいました。
昨日まで当たり前のように並んで仕事をしていた人が急にいなくなるのは、人手不足の今の世の中、どこの職場でもよくある話なのかもしれません。
明日からどうやって仕事を回せばいいんだろう、と焦りが頭に浮かびます。 残された人たちの負担は、あっという間に大きくなっていきました。
一人でやらなければいけないことが増えて、一気にのしかかってくる感覚。
締め切りに追われて、みんなの心から余裕がなくなっていきます。
内向型で生きづらい性質を持っていると、予期せぬトラブルや急な環境の変化に、人一倍大きなストレスを感じてしまいます。
頭の中が真っ白になって、どうすればいいのか分からなくなる。
心が追いつかないまま、ただ目の前の状況に飲み込まれそうになります。
次から次へと降ってくる仕事の山に押しつぶされそうになりながら、毎日必死に息継ぎをしているような状態でした。
怒られるのが怖かった時間
昔から、人との間にうまく境界線を引くことができませんでした。
境界線とは、他人と心や時間を区別するための見えないバリアのことです。
誰かからお願いをされると、どうしても断ることができない。
特に、立場が強い人の前では、絶対に断れない性格でした。
本当は手一杯で苦しいのに、無理をして笑顔を作って引き受けてしまいます。
相手の期待にこたえないと、見捨てられてしまうかもしれない。
胸の奥には、いつも見えない不安が隠れていました。
よその家の子が怒られている声を遠くで聞いただけで、身体が自然とこわばってしまいます。
心臓がドキドキして、胸の奥がギュッとなる感覚。
自分が直接怒られているような気分になってしまいます。
誰かの機嫌が悪くなるのが、何よりも怖かったのです。
いい大人が怒られることを、心の底から怖がっているなんて。
おかしいと自覚しているのに、いい年になるまで恥ずかしくて誰にも相談できませんでした。
怒っている人が近くにいるだけで、息ができなくなるような気持ちになります。
周りの人の顔色ばかり気にして、無理して空気を読んで、できるだけ波風を立てないように生きてきました。
境界線を引けずに無理をして仕事を引き受けたあとは、決まって一人でぐったりと疲れていました。
家に帰ると、ソファに倒れ込んで動けなくなる。
頭の中に霧がかかったような、重たくて暗い時間。
他人を優先して、本当の気持ちをずっと押し殺していたからです。
断れない性格のせいで、いつも色々なものを背負い込んでしまっていました。
立ち止まる勇気を持てた日
仲間が減って負担が大きくなったある日、お休みの日に仕事の穴埋めをお願いされる出来事がありました。
直接声をかけられて、目の前でお願いをされたのです。
今までなら、顔を見た瞬間に、反射的に全部を引き受けていました。
すぐに返事をしないと、相手を怒らせてしまうかもしれない。
焦りが、頭の中をぐるぐると駆け巡ります。
ただ、いつもとは違い、不思議と口は動きませんでした。
全部を抱え込むのではなく、頭の中を整理して、どこまでならできるのか、どこからが無理なのか。
境界線を引いてから答えを返そうと、立ち止まることができたのです。
まるで、心の奥で警報が鳴っているかのようです。
言葉を返すのを一旦やめて、一呼吸おく時間を作りました。
今、本当にやりたいことなのか、ただ怖くて引き受けようとしているだけなのか。 心の中の小さな声に、じっと耳を澄ませてみます。
本当は、もう限界だと泣いている声。
勇気を振り絞って「担当同士で話してから報告します」と返事をすることができたのです。
すぐに引き受けず、心と体を守るためのストップ。
ずっと引けなかった境界線を、はっきりと引けた瞬間です。
ほんの少しの勇気。
今までできなかったことが、やっとできるようになった気がしました。
心のバリアが教えてくれたこと
断る言葉を伝えたあと、相手に嫌な思いをさせたかもしれないと、初めは少しだけドキドキしていました。
でも、時間が経つにつれて、不思議と心が落ち着いてきました。
大きな岩をどけた後のように、風が通り抜けていくのを感じます。
ずっと背負っていた重たい荷物を、そっと下ろせたような気分です。
無理をして頑張り続けると、いつか必ず心も体もパンクしてしまいます。
限界を超えて、心が壊れてしまう音。
一度壊れてしまった心を元に戻すのは、とても大変なことです。
だからこそ、嫌なことは嫌だと言って、心のバリアを張る必要があります。
ただただ、大切な心を守るために。
つい最近、境界線を引く練習を始めてから、職場は相変わらず忙しいけれど、少しだけ周りの空気に飲み込まれにくくなってきた気がします。
無理なものは無理だと認めて、大事なペースを守る。
常に誰かの顔色をうかがったり、周りの期待に縛られる必要はないのだと気づくことができました。
すぐにすべてを変えることは難しくても、少しずつ、本当の気持ちを大切にしながら生きていきたいです。
僕のこと
📌プロフィールはこちらから
🗺️サイトマップはこちらから
