マドンナとサブリナとデトロイト・テクノ〜Inner City - Good Life (1988)
コーチェラ2週目で、茶番サプライズとしてサブリナのステージにマドンナが登場。ここで披露されたBring Your Loveが、Madonnaの新曲としてリリースされました。
デトロイト・テクノの雄Inner CityのGood Life(88年全英4位)をサンプリング。トラックメイカーのKevin SaudersonとシンガーのParis Greyによるユニットです。テクノというよりハウスの名曲として今も聴かれており、デトロイト・テクノ自体は同時期に活躍したDerrick MayやJuan Atkins、のちに登場するJeff Millsの方がイメージしやすいかと思います。
私はDJでもクラバーでもないので、この曲を知ったのは全英チャートをチェックしているとき、そして当時発売になったコンピ盤Now! Thet's What I Call Music 14の収録で知りました。ちなみに14には以前紹介したRobin BeckのFirst Time(88年全英1位)など他ではなかなか聴けない曲も収録されていました。
80年代後半のダンス・ミュージックというと音をごちゃごちゃ詰め込んだBPM高めのユーロビート・ハイエナジーが主流でどうにも苦手でした。彼らとSoul II Soulに出会わなければ、今でもダンス系は苦手なままだったかもしれません。
Inner CityはBig Fun(88年8位)が最初のヒットでしたが、2ndシングルのこの曲が最大のヒットとなり、その後もAin't Nobody Better(10位)、Do You Love What You Feel(16位)、Stephanie MillsのカバーWhatcha Gonna Do with My Lovin'(12位)とヒットを連発します。90年代は(特に女性ヴォーカルを擁した)ダンス・ユニットのヒットは当たり前になるのですが、彼らはそのさきがけといえるでしょう。現在はKevin Sauderson中心に曲ごとのヴォーカルというスタイルで活動中です。
MadonnaにとってはまもなくリリースされるアルバムConfessions IIからの先行シングル。タイトル通り05年のConfessions On A Dancefloor(全米全英1位、日本も5位)の続編という扱いらしいです。その前作からはHung Up(全米7位、全英他ほとんどの欧州で1位)という大ヒットが出ました。本国のチャート順位こそ大したことありませんが、YouTubeの再生回数ではLa Isla Bonita(87年全米4位、全英1位)に次ぐ人気です。Spotifyも似たような傾向。Madonnaに限りませんが、当時のヒット状況が今の人気度と必ずしも一致しないというのが面白いです。
ちなみにハウス・クラシックの導入はBeyonceの4年遅れということで良いでしょうか。
こちらは22年1位。Robin SのShow Me Love(93年3位)をBig FleejiaのExplode(14年)とともにサンプリング。著作権については一悶着あったようです。
