【問題解決のパターン17】次元を変える
「次元が違う」
とても優れたものに対して使われる表現です。
そんな次元が違うアイデアを考えてみたいものですね。
次元を変えるには、どうすればよいでしょうか?
「発明原理17多次元」を使って、次元の変え方を解説します。
発明原理17 多次元
次の図は「発明原理17多次元」のイメージ図です。

1次元の直線を、2次元の平面にする。さらに3次元の立体にするという考え方です。
「発明原理17多次元」のサブ原理は次のようになります。
サブ原理A:1次元(直線)→2次元(平面)にする
サブ原理B:2次元(平面)→3次元(立体)にする
サブ原理C:単一層→多層にする
サブ原理D:向きを変える
サブ原理A:1次元(直線)→2次元(平面)にする
照明器具の形状は、図のように変化してきました。

蛍光灯の形状は、直線から曲線へと変化しました。
直線を1次元とすると、曲線は1.5次元といえるかもしれません。
その後、平面形状の照明器具も登場しました。平面は2次元といえます。
照明器具の形状が「直線(1次元)→曲線(1.5次元)→平面(2次元)」と変化することで、空間をより効率的に使えるようになりました。
サブ原理Aの適用例は以上です。
次はサブ原理Bを説明します。
サブ原理B:2次元(平面)→3次元(立体)にする
サブ原理Bは次のようになります。
サブ原理B:2次元(平面)→3次元(立体)にする
電車の形状は、図のように変化してきました。

平面形状から流線形のような曲面形状に変化してきました。
流線形にすることで、空気抵抗を減らすことができます。
平面を2次元とすると、曲面は2.5次元といえるかもしれません。
次は3次元の例を考えましょう。
立体交差では、鉄道と道路が異なる平面を通り、上下に異なった高さで交差します。

立体交差のような3次元の構造にすることで、空間を有効に使うことができます。
サブ原理Bの適用例は以上です。
次はサブ原理Cを説明します。
サブ原理C:単一層→多層にする
サブ原理Cは次のようになります。
サブ原理C:単一層→多層にする
立体交差のような3次元構造では、異なる平面を用いることで、空間を有効に使うことができます。
異なる平面の数をさらに増やして、多層の構造にすることもできます。
野球の硬式ボールは、多層の構造になっています。

多層にすることで、単一層の構造にはない特性が得られます。
サブ原理Cの適用例は以上です。
最後にサブ原理Dを説明します。
サブ原理D:向きを変える
サブ原理Dは次のようになります。
サブ原理D:向きを変える
ものごとの一面だけを見ていても、気づかないことがあります。
向きを変えて別の面を見ることで、新たな気づきを得ることができます。
次の図には、潜水艦の正面の形と側面の形が描かれています。

側面だけではなく、向きを変えて正面からも見ることで、潜水艦の特徴がよくわかります。
側面に対して、正面の面積が小さくなっています。その結果、進行方向の水の抵抗を減らすことができます。
魚のマンボウにも、似た特徴があります。

向きを変えて見る、つまり多面的に見ることで、さまざまな気づきが得られますね。
サブ原理Dの適用例は以上です。
次元を変える
「発明原理17多次元」では、次元を変えることを考えました。
1次元で不十分な場合は、2次元に変えてみます。
2次元で不十分な場合は、3次元に変えてみます。
次元を変えることで、空間をうまく使うことができます。
また向きを変えて見る、つまり多面的に見ることは、さまざまな気づきにつながります。
次回は「発明原理18 振動」を解説します。
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参考文献
Darrell Mann 『TRIZ 実践と効用 (1) 体系的技術革新』の「第10章 問題解決ツール-技術的矛盾/発明原理」
Yuri Salamatov 『超発明術TRIZ シリーズ5 思想編「創造的問題解決の極意』の「付録 B.発明原理」
高木芳徳『トリーズ(TRIZ)の発明原理 あらゆる問題解決に使える[科学的]思考』の「第2部 40の発明原理」
