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メタバースの「新たなイノベーションの機会」を探す

『那由他@発想法、成長論ApB広報』さんの記事で「イノベーションの機会は予想外のところにある」をご紹介いただきました。

那由他さん、ご紹介ありがとうございます。

那由他さんの記事中の「イノベーションを待つメタバース」では、次のように述べられています。

“科学誌「Newton」では「メタバースにイノベーションを起こす鍵になるのは”ブロックチェーン”ではないか?」と予想されていましたが、僕は他の要素も十分に検討すべきだと考えています。 先日の青戸けいさんのnoteでもイノベーションの例が紹介されていましたが、ApBでもそういった「イノベーションの細胞」を見落としてしまうことは十分に考えられます。”

構想「メタセル」 ~イノベーション細胞を発見する、育てるプラットフォーム~

「メタバースのイノベーション」とても興味深いフレーズです。

正直に言うと、私(青戸けい)自身は「メタバース自体がイノベーションなのでは?」といった認識を持っていました。

認識ギャップ

ご紹介いただいた『イノベーションの機会は予想外のところにある』では、イノベーションの機会として「認識ギャップの存在」を取り上げています。

「現実についての誤った認識」によるギャップを埋めることで、イノベーションが行われた事例を解説しました。

上記の事例に倣って、私の認識ギャップも埋める必要があると感じました。

那由他さんの言葉をお借りすると「メタバースもイノベーションを待っている」ということですね。

そのため、システム思考で、メタバースイノベーションの機会を探ってみることにしました。

メタバースをシステムとする

システム思考で何かを分析するときは、分析したい対象システムとします。

そして次のようなシステム図をつくります。

図1.システム図

メタバースをシステムにした場合、システム図を次のように定義することができます。

図2.メタバースのシステム図

このシステム図をつくるうえで、次の記事を参考にさせていただきました。

メタバースについて、私自身も、とても良い勉強になりました。

「場」とは

「メタバースのシステム図(図2)」でのについて説明します。

図2.メタバースのシステム図

「場」には、次のような意味があります。

  1. 物を置くところ、または、人が居るところ

  2. ある事が行われるところや、その雰囲気

  3. あるものが、その周囲に影響を与えている空間

メタバースがつくり出す「場」としては、上記(ある事が行われるところや、その雰囲気)が当てはまるのかもしれません。

「新しい価値をつくり出す」イノベーションの観点では、上記(あるものが、その周囲に影響を与えている空間)も面白いと思います。

上記3の「場」にはエネルギーが働いています。

「場」に働くエネルギーとしては、さまざまな種類のエネルギーがあります。

「メタバース空間」に働くエネルギーとしては

  • 電気エネルギー

  • 光エネルギー(映像など)

  • 振動エネルギー(音)

  • 人のエネルギー(感情など)

といったエネルギーが考えられます。

(上記以外のエネルギーも含めて)さまざまなエネルギーを使って「新しい価値を生み出すメタバース」を考えることができます。

メタバースのシステム図

システムは、大きく2種類に分けることができます。

  • タイプ:対象物を改良するタイプ

  • タイプ:対象物をつくり出すタイプ

図3.システムのタイプ

イノベーションというと、一般的にはタイプ2のシステムがイメージされると思います。

メタバース(システム)はタイプ2なので、私の中で「メタバース自体がイノベーションなのでは?」といった認識が生じたのだと思います。

図2.メタバースのシステム図

認識を変える

しかし「那由他さんの記事」を読んで、次のように認識を変える必要があることがわかりました。

  • 今までの認識:メタバース自体がイノベーション

  • 新しい認識:メタバースには、新しいイノベーションが必要

まずは、私(青戸けい)自身の認識ギャップを埋める必要があることがわかりました。

他のギャップについても考えたいと思います。

そのため、システム図を拡張してコンセプトモデルをつくります。

コンセプトモデル

「システムの主要機能」は効用を生み出します。

図6.主要機能と効用

その効用は、顧客や市場のニーズに対して提供されます。

図7.コンセプトモデル

上の図(図7)で示されたモデルを、コンセプトモデルと呼びます。

効用がニーズを満足させれば、そのシステムは必要とされます。

図8.ニーズを満足させる

このような「システム→機能→効用→ニーズ→満足→必要→システム」という循環によりシステムは成立します。

メタバースのコンセプトモデルは、次のようになります。

図9.メタバースのコンセプトモデル

「メタバースのコンセプトモデル」と書きましたが、効用ニーズも「」のままです。

ただ、ここでの論点は「ギャップの存在」ですので、このまま続けます。

価値観ギャップ

「商品(製品、サービスなど)のコンセプトモデル」をつくった時に見られるギャップとして、価値観ギャップがあります。

「価値観ギャップ」とは「異なる観点の間に生じるギャップ」です。

商品の場合には「商品をつくる側(企業)」と「商品を使う側(顧客)」に価値観ギャップが生じることがあります。(参考文献1)

例えば、次のようなギャップです。

  • つくる側(企業)の価値観:「高性能の製品」を提供すれば喜ばれる

  • 使う側(顧客)の価値観:高性能より使いやすさを望む

価値観ギャップの存在を、コンセプトモデルに追加すると次のようになります。

図10.価値観ギャップの存在

「メタバースのコンセプトモデル」の中で価値観ギャップを見つけることができれば、イノベーションの機会につながります。

図9.メタバースのコンセプトモデル

でもその前に、?部分を埋める必要がありますね(笑い)。

システムの時間・空間図

上記の「?部分」を埋めるためには、システムの時間・空間図を使って、メタバース(システム)の上位システム下位システム(構成要素)にも視野を広げる必要があります。

図11.システムの時間・空間図

また、メタバース(システム)の現在だけではなく、過去未来にも時間軸を広げて分析することもできます。

面白い分析ができれば、記事にしたいと思います。

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参考文献

  1. P.F.ドラッカー『イノベーションと企業家精神【エッセンシャル版】』の「第4章 ギャップを探す|第二の機会」

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