科学的に証明された人生を変える習慣112選|ハーバード等の研究まとめ
著者プロフィール: 堀田 秀吾
明治大学法学部教授。法と言語科学研究所代表。
専門は社会言語学、理論言語学、心理言語学、神経言語学、法言語学、コミュニケーション論。研究においては、特に法というコンテキストにおけるコミュニケーションに関して、言語学、心理学、法学、脳科学など様々な学術分野の知見を融合したアプローチで分析を展開している。執筆活動においては、専門書に加えて、研究活動において得られた知見を活かして、一般書・ビジネス書・語学書を多数刊行している。アイドルのプロデュースから全国放送のワイドショーのレギュラー・コメンテーターなど、研究以外においても多岐に渡る活動を見せている。
今回の記事は、堀田 秀吾さんの本です。2025年の年末に、堀田さんとこの本の編集者の杉本かの子さんにイベントで会う機会があり、その前に本を読んでいきました。
イベントは出版に関するものでしたので、本の編集や売り方、出版、アイデアに関してものすごく勉強になりました。以下は自分のメモです。
売れた理由(読者が「買う」スイッチ)
「科学的に証明された」= 信頼の担保。読者が「怪しくない」「裏取りされている」と感じやすく、手に取りやすい。
女性購買の重要性。ベストセラー化には女性が買うことが大きい、という前提が共有されており、表紙・色・棚(ビジネス棚)含めて“男女どちらも手に取りやすい”設計が効いた。
店頭で強い本。Amazonは検索起点だが、この本は棚で見て刺さる比重が大きい。店頭で売れ→SNS/ランキングで加速、の流れ。
企画・タイトル・構造(「読めそう」「使えそう」を作る)
「大全」ではなく「大百科」。「全部読まなきゃ」ではなく、パラパラつまみ食いOKというメッセージになる。心理的ハードルを下げた。
1トピック見開き(2ページ)。タイパが良い/挫折しにくい/SNSで切り出しやすい。
前置きの理屈を最小化し、すぐ本題へ。「理屈を読む」より「まずやる」導線。読者の集中力低下トレンドにも合う。
トピック(見出し)がアクション(動詞)になっている。「何をすればいいか」が即わかる。実用書としての強度が上がる。
ネタ選定と編集の作り込み
膨大な研究から“厳選”できる著者×徹底検証する編集。編集が論文やURLを辿って検証し、ネタを精査。
面白さの定義:①役に立つ+②ネタとして面白い(意外性)。真面目一辺倒にせず、飽きない構成に。
構成はデジタルよりアナログが強い(紙で切って並べ替え)。112項目レベルの並べ替えは紙の方が早く、全体最適しやすい。
表紙・デザインでやっていること
表紙は「タイトルが読める」が最重要。そこに視線を誘導する設計が大事。
色(アボカドグリーン)で棚の中で差別化。ビジネス棚で珍しい色で目立つ。女性が好む色としての仮説も。
立体感・影など、微差の作り込み。「なんか違う」を作る。既製の色・既製フォントではなく、差を設計する発想。
写真/人物の目線がタイトルに向くと強い(一般論として共有)。人間は目→視線の先へ注意が移る、という説明がされていた。
SNS・プロモーションの当たり方
見開きをそのまま撮って投稿できる=SNS相性が極めて良い。画像だけで成立する、視認性が高い、ネタ化しやすい。
PR投稿→非PRの自然拡散が連鎖。仕掛け(書評家・インフルエンサー起点)で火を付け、二次拡散が増殖。
話せるネタだからラジオ露出とも相性が良い。文章/画像なしでも成立する小ネタが多く、メディアに乗せやすい。
メディア側から「論文を送ってほしい」と言われる。検証に耐えることが露出のハードルを下げる。
また、このイベントの後、懇親会にも参加させていただいたのですが、運良く、堀田先生の隣の席で、かつ、杉本さんも同じテーブルになりましたので、色々とお話しを伺うことができました。
また、イベントには『人生がときめく片づけの魔法』の近藤麻理恵さんもいらっしゃっており、帰り道に一緒に写真を撮っていただきました。
感想
本の内容自体は、面白い習慣がたくさん羅列されており、勉強になるものが多いとは思いました。しかし、弊社で学習や習慣に関する記事をたくさん取り扱い、読んでいるため、本の内容や参照されている効果や習慣化の方法でこれまで知らないものがあったかな?という感じでした。
それでも、研究論文を集めてきて、このような方式でまとめて載せるというのは、良い・参照しやすいと思いました。
引用
アメリカの行動経済学者リチャード・セイラーが2017年にノーベル経済学賞を受賞したことで広く知られるようになった、「ナッジ」 という行動経済学の用語があります。
端的に説明するなら、「行動科学の知見を利用し、人々の選択の自由を損なうことなく、環境を整えることで本人や社会にとって好ましい行動を実現させる方法」 を意味します。
千葉大学の研究によると、 感じている時間というのは、体験した出来事の数ではなく、出来事を「体験した」と認識するために必要な脳のエネルギーや集中力を使えば使うほど長く感じられる ──つまり、いまやっていることにどれだけ一所懸命に頭を使っているかによって、体感時間は変わるということが示されたといいます。
ボーッとすると脳の一部に血流が向かうのではなく、均一的に血流が流れるため、結果的に使われていなかった部位にもエネルギーを行き届かせることにつながり、ひらめきやすくなる というのです。
仮釈放が認められたのは全体の約3分の1だったのですが、認められる確率は1日のなかで時間帯によって大きなばらつきがあったそうです。午前中の早い時間から審査された受刑者は、約65パーセントが仮釈放を認められたのに対し、時間が経つにつれて、その確率が0パーセントに近くなった そうです。
チュレットとインズリクトは、「脳内のひとり言」を使えない場合は、より衝動的に行動しやすくなる と指摘し、 自分の行動を言語化して自分に伝えられないと、セルフコントロール能力が低下してしまう と述べています。
プロッパーは、 左脳は記憶の蓄積(インプット) を担当し、右脳は記憶の引き出し(アウトプット) を担当するため、手を握る動作が、それぞれ対応する脳半球を活性化させることで、暗記や想起の効率が向上する と説明しています。
プリマス大学のシュコルカ゠ブラウンらが行った、「テトリスをすると、食欲、睡眠欲、性欲、薬物への依存といったあらゆる欲求を減少させる効果がある」 という研究があります。
いまは動画配信サービスで、新旧の名作を簡単に見直すことができますが、レーゲンズバーグ大学のフロバーとフライブルグ大学のトーマシュケの研究によると、 家で映画を観るのは退屈な感情を増大させるそうです。
「冷たい飲みものが入ったカップをもつときと比べて、温かい飲みものが入ったカップをもって接したときのほうが他者をより温かい人物であると評価する」 というコロラド大学のウィリアムスとイェール大学のバーグの研究があります。
半面、 過去の記憶を思い出す頻度が増えると、記憶障害を引き起こすタンパク質が脳に溜まりやすくなる ことが、理化学研究所の木村らの研究で報告されています。
驚くべきことに、恐怖の表情──つまり 目を大きく見開いた状態では、周辺視野の感度が高まり、広い範囲からの情報を素早くキャッチできるようになった といいます。逆に、嫌悪の表情── 目を細めた状態では、視覚の「識別力」が高まり、小さな違いや細かなディテールを見逃さないようになった のです。
「不便益」 という考え方があります。京都大学の川上らによって提唱されている「不便だからこそ得られる益」があるという考え方 です。
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ハーバード、スタンフォード、オックスフォード… 科学的に証明された すごい習慣大百科 人生が変わるテクニック112個集めました
