スマホの電話帳から「あの人」を削除しました。 私の人脈整理術
60歳で社長を辞任した私が、スマホの電話帳から名前を削除した理由
人生には、「人間関係を見直すタイミング」が必ず訪れる。
会社を辞めたとき。家族が巣立ったとき。
あるいは、自分の中にポツンと空白ができたとき。
私は、60歳で社長業を引退し、婿(むこ)にバトンを渡した。
「まだ早い」と言われながらも決断した、その後に起きた“人との距離の変化”について、お話しさせてください。
会社を去った日、静まり返ったスマホ
「鈴木社長がいなくなったら困りますよ!」
「もう少し続けてくださいよ〜!」
そう言ってくれた人たちは、本当にたくさんいました。
けれど、社長を退任してから1週間。
私のスマホにかかってきた電話は、たったの3件。
しかも、すべて退任を知らなかった取引先からの商談依頼でした。
「担当者につなぎます」と電話を切ったが、幹部の担当に電話をしても電話は出なかった。(商談中だから電話に出れないのかな?)とは思ったのでメールを送信した。
幹部からの回答は
「了解です」の一言。
宛名も、感謝もない。
今まで教育してきた結果がこのような内容か?と怒りや残念な気持ちで一杯になった。まぁ、利害関係が無くなれば、タダの人になるな・・・と思い怒りも長続きしなかった。
あぁ、会社という肩書きを外した瞬間に、こうも人は離れるのか。
心にポツンと穴が開いたような、そんな感覚でした。
「学び直し」の場で出会った、人たち
やがて私は、「会社」以外の場所で、もう一度自分を試したくなりました。
選んだのは、月に一度開かれる人生哲学の勉強会。
講師は北野三郎さんという、穏やかで芯のある人物でした。
会の運営を担っていたのは、田中道子という女性。
明るく笑顔を絶やさず、場をうまく回す姿は、頼もしささえ感じるほど。
私はこれまでの“下請け根性”を捨て、この場では本来の自分でいようと心に決めていました。
違和感は、ふとした瞬間にやってくる
勉強会も慣れてきた頃、田中さんから声をかけられました。
「次回、ちょっとだけお手伝いお願いしてもいいですか?」
「いいですよ」と答えた私に、彼女は「ありがとう!」と笑顔を向けてきました。
――でも、その目が、笑っていなかったのです。
そのとき、はっきりと気づきました。
彼女は“誰が使えるか”を探している。
まるで昔、取引先の社長が人を「駒」として扱っていた、あの目と同じでした。
手伝いは“好意”か、“利用”か?
その日を境に、手伝いは増え続けました。
机の搬入、椅子の設置、他県での講演会の応援…
LINEでは絵文字やハートが添えられていましたが、それは誰にでも送っている定型文のようでした。
そしてある日、私は見てしまいました。
田中さんが来場者から現金で受け取ったチケット代を、自分のポケットに入れる姿を。
さらに食事をすれば「あとで合算してお支払いをするね」と言いながら、最後まで支払いはされない。
その瞬間、私は心の中で静かに決めたのです。
もう、「この人」とは・・・
人間関係において、大切なのは誠実さと透明さです。
「ありがとう」と心から言える人とだけ、つながっていたい。
肩書きや損得で付き合う関係は、もう十分です。
私は、これまで数えきれないほど“使われる痛み”を経験してきました。
悔しくて、虚しくて、眠れない夜もありました。
だからこそ、こう決めました。
使われる関係には戻らない
自分を我慢してまで付き合わない
お金に汚い人とは距離を置く
スマホの中の“関係”を整理する
ふと、スマートフォンの連絡帳を開きました。
そこには、もう連絡を取りたくない名前が並んでいました。
過去の“義理”や“つながり”に引っ張られて残していた人たち。
私はひとつ、名前を削除しました。
それだけのことなのに、心がすっと軽くなった。
電話帳は、私が大切にしている人だけにしておこうと思いました。
そう、嫌だな・・・と思う人からは電話がかかって来なくなることも分かりました。社長を辞めればもう用済みだからね。
自分の思うように生きる
人とのご縁や関係も
望んだようにできていると思います。
使われる、利用されるのも
自分自身がそのようなオーラーや
関係を望んでいたからだと今改めて気づきました。
会社を去ってから早3年
今は、心地いい友人や
私自身の経験を学びたいと思ってくれる
若者達が自然と集まるようになってきました。
さて、日曜日の朝です。
今日も楽しい1日になりそうです。1日1日ワクワクがとまりません。
※上記に登場する人物名、団体名等は仮名になります。
【解説】スマホの電話帳から始める「心地いい人間関係」の整理術
~何歳になっても、人は人で悩むし、人は人で救われる~
はじめに——人生を変えた、電話帳“リセット”体験
60歳で社長業を退いたある朝、私はひとつの決意をしました。
「スマホの電話帳に、もう義理や損得でつながっていた人の名前はいらない」
あの瞬間、心がすっと軽くなったのを今でも覚えています。
この解説は、私の実体験をもとに
「人間関係の整理=自分の心と人生を取り戻す」ためのヒントや手順、そして人生100年時代の“人との距離感”の保ち方をまとめたものです。
読者のみなさんにも必ず訪れる「人間関係の見直しタイミング」。
実践のための問いやワークも盛り込みながら、共に「本当に大切な人との人生」を築くための“心の片付け”をはじめましょう。
1章:なぜ、人は人間関係で悩み続けるのか
■どんな成功者も、人で悩み、人で救われる
「人間関係が全ての悩みの源だ」と、心理学者アルフレッド・アドラーは言いました。
この言葉の通り、社長もサラリーマンも学生も、専業主婦も——どれほど経験や地位を重ねても、人は人で悩み、人で救われるのです。
部下や上司の言動に一喜一憂する
家族や親族との距離感に悩む
旧友や取引先との義理で疲れる
新しいコミュニティで自分の居場所が分からなくなる
私自身、社長時代は“肩書き”で人が寄ってきて、辞めたとたんに誰も連絡してこなくなった。
学生時代の友人も、用がなくなれば疎遠になった。
しかし一方で、
「困ったときに救いの手を差し伸べてくれる人」
「弱い自分を受け止めてくれる人」の存在は、人生の宝物でした。
■“歳を重ねるごとに、人間関係の悩みは進化する”
人間関係の悩みは、年齢と共に変わります。
学生時代は友人関係、20~40代は仕事や家庭、50~60代は親の介護や世代交代、そして老後は孤独や社会とのつながり……。
何歳になっても、環境や価値観が変われば「新しい悩み」が生まれ続けるのです。
でも、それは決して「自分だけがダメ」なのではありません。
みんな、悩みながら「本当に大切な関係」を模索して生きているのです。
2章:あなたの“電話帳”が、人生の縮図になる
■電話帳を開けば、今の「自分の状態」が見える
スマホの電話帳やLINEの友達リスト。
これを眺めてみて、どんな気持ちになりますか?
「なんでこんな人まで残しているんだろう」
「もう義理でしか連絡していないな」
「着信が来ても正直出たくない……」
「この人にだけは何かあればすぐに駆けつける!」
スマホのリストは、まさに
「あなたが今、どんな関係を大切にしているか/どんな関係に疲れているか」の写し鏡です。
■「数」より「質」へ——人間関係のパラダイムシフト
若い頃は「知り合いの数」や「SNSのフォロワー数」が自慢でした。
でも本当に大事なのは「この人となら、心から笑えるか・泣けるか」です。
私も、かつては2000件を超える電話帳が「誇り」でした。
しかし、会社を辞め、友人が減り、孤独になったとき——
“10人”だけが、本当に大切な存在だと気づいたのです。
3章:なぜ「整理」できないのか?
人間関係の“しがらみ”を断つ心理
■“義理”と“人情”の鎖
「昔お世話になった人だから」
「仕事で何度も助けてもらったから」
「連絡しないと失礼かな……」
日本人は特に“義理”や“人情”を大切にしすぎて、自分の気持ちを後回しにしがちです。
それが、疲れる・苦しい・心が重いという感情の元凶になっています。
■「縁を切る=悪」ではなく「距離を置く=自分を大切にする」こと
電話帳から名前を消す、ブロックする、着信拒否をする……
これらは決して「冷たい行為」ではありません。
あなたの人生を、あなた自身のものに戻すための「セルフメンテナンス」なのです。
4章:今日からできる!
人間関係“整理術”7つの実践ステップ
ここからは、実際に人間関係の“断捨離”を行うための具体的なステップを解説します。
「やってみたいけど怖い」「どうしても義理が…」という方も、自分のペースで、少しずつ始めてください。
Step1. スマホの電話帳を“俯瞰”してみる
すぐに連絡を取りたい人に★マークをつける
見るだけで胸がざわつく人に△マークをつける
誰だっけ?と分からない人、不要なサービス番号を消す
→ポイント:まずは“仕分け”だけでも十分です。無理に削除する必要はありません。
Step2. “過去の義理”から、自分を解放する
「この人に連絡しなくなって何か問題があるか?」自問自答してみる
「会いたくない」「もう話したくない」と感じたら、それは本心です
→ポイント:義理や惰性でつながることは、もう卒業しましょう。
Step3. 着信があっても出たくない人——“距離を置く勇気”を持つ
直接削除できない場合は、“非表示”や“ミュート”にする
無理に付き合わない、“忙しいので”とやんわり断る練習を
→ポイント:相手も意外と気にしていません。
Step4. “お金・時間・心”を大切にしない人からは離れる
お金にルーズな人、支払いをしない人
愚痴や悪口ばかりの人、否定ばかりの人
一方的に頼ってくる人、自分本位な人
→ポイント:あなたの大切な“人生資産”を守るために。
Step5. 逆に「この人とは一生付き合いたい!」と思う人に、感謝と本音を伝える
「あなたといると本当に楽しい」
「これからも仲良くしたい」
時には“ありがとう”と伝えてみる
→ポイント:本当に大切な関係は、日々“手入れ”してこそ育ちます。
Step6. “スマホごとリセット”も選択肢
どうしても整理できない時は、思い切って電話番号を変えてみる
LINEやSNSのアカウントも断捨離してみる
→ポイント:環境が変われば、人間関係も新しくなります。
Step7. “人間関係の整理”を定期的な習慣にする
年1回、誕生日や年末に「人間関係の棚卸し」
大きな転機(転職・退職・引越・家族の巣立ち)ごとに見直す
「今の自分が心から大切にしたい人」だけをリストに残す
→ポイント:「今の自分」にフィットする関係をアップデートし続けましょう。
5章:人間関係を整理した“その後”——心と人生に起きる変化
■1. 心が軽くなり、「本当の自分」に戻れる
電話帳をスッキリさせると、不思議と心もスッキリします。
「義理」や「損得勘定」から解放されて、自分らしさが戻ってくるのです。
無駄な連絡が減り、時間が増える
無理に相手に合わせなくてよくなる
気を遣いすぎて疲れる日々がなくなる
■2. 本当に大切な人との絆が深まる
整理したことで「この人だけは大事にしたい」と心から思える人が見えてきます。
数は少なくなっても、一人ひとりとの関係が“質”で深まるのです。
■3. 新しい出会いと縁が生まれやすくなる
スペースが空くことで、心に余裕ができます。
不思議と、「今の自分にぴったりの人」が新しく現れることも増えていきます。
■4. “一人”を楽しめるようになる
「孤独=悪」ではありません。
人間関係を整理しても、一人でいる時間が充実していれば心が豊かになります。
6章:年齢・人生の節目ごとに、やってみよう——実践ワーク
▼【20代~30代】人脈の“数”より、“質”に目を向ける
SNSのフォロワー数を自慢したい気持ちを、少しだけ抑えてみる
本当に信頼できる2~3人を大切にする
“自分の居場所”を探し続けて大丈夫
▼【40代~50代】仕事や家庭の“しがらみ”を整理する
義理や義務や人情で続けている付き合いを見直す
家族との時間を優先し、「この人と過ごしたい」を再確認
自分の趣味や新しい挑戦の時間をつくる
▼【60代以降】“肩書き”を外して、新しい人生の友を見つける
会社を辞めたら、新しいコミュニティや学びの場へ
古い友人・元同僚への連絡を整理し、心地いい相手だけ残す
孤独を恐れず、“自分らしい繋がり”を楽しむ
7章:人間関係の「悩み」に効く、セルフチェックシート
□ 最近、無理に誰かに合わせていませんか?
□ 電話帳・LINEに、もう連絡したくない人がいませんか?
□ 着信があると、ドキッとしたり不快に感じる相手はいませんか?
□ 「この人と付き合うのが辛い」と感じている自分を責めていませんか?
□ 本当に心から感謝できる人は何人いますか?
□ 逆に、「この人にはもう連絡しなくていい」と思える人はいませんか?
もし3つ以上にチェックがついたら——
ぜひ一度、スマホの電話帳を開いて、整理の一歩を踏み出してください。
8章:それでも“人は人で悩み、人で救われる”という真実
私が社長を辞め、電話帳をリセットしたその後も、
やはり時々「人間関係で悩む日」はやってきます。
「本当にこれでよかったのか?」
「新しい場でまた“使われる関係”になっていないか?」
「ひとりでいることに、ふと寂しさを感じる瞬間」
でも、そのたびに気づくのです——
「人は人で悩み、人で救われる」のだ、と。
だからこそ、「自分にとって心地いい距離感」を大切にする。
「全部がうまくいく関係」なんて、そもそもない。
悩んでもいい。傷ついてもいい。でも、自分の人生の主人公は自分です。
9章:まとめ——あなたの人生に“本当に必要な人”は誰ですか?
この長い解説を、ここまで読んでくださったあなたへ。
「人間関係を見直す勇気」
「自分を大切にする決断」
「新しい一歩を踏み出す実践」
どれも、一気にはできません。
でも、小さな一歩から始めることで、人生が変わります。
「人付き合いに疲れた」「もう一度、人とのつながりを見直したい」
そう思ったときは、ぜひこの“電話帳整理術”を思い出してみてください。
あなたの人生にとって、「今、本当に大切な人」とだけ、
心からの時間を過ごせますように。
【最後に】実践者の声・おすすめアクション
電話帳の“削除祭り”を一度やってみたら、驚くほど気持ちが晴れた
着信拒否で心がスッとした
感謝を伝えたい相手だけに、思い切ってLINEやメールを送ってみた
「人は人で悩み、でも最後は人で救われる」と実感した
もしよければ、あなたの体験や感想もコメント欄でお寄せください。
一緒に、「本当に心地いい人間関係」を創り続けていきましょう。
おすすめ関連物語
この物語が、あなたの人生の「整理と再生」のヒントとなれば幸いです。
※ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
これからも、「人生の本音」と「行動できる知恵」をドキュメントと解説で届けていきます。
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