【丁寧な暮らしの実践#11】古民家をDIYして再利用してカフェと自宅にした【あるものを使うという豊かさ】
僕はブックカフェをしている者だが、うちのブックカフェは建物の価値が0円とされていた古民家を、水回り以外はほとんど自力で修繕して現在カフェと自宅として使っている。
単純に改装費用がなかったので自分でやるしかなかったというのもあるが、古民家を再利用したのには、もう一つ理由がある。
古民家を壊す=家一個分のゴミが出る
と考えたからだ。






不動産屋からすれば、家の価値は0円だった。
僕が「修繕して使います」というと、「えっ!? これ、使うの?」と驚いていたし、その後も半ば「やめておいた方がいいよ」と遠回しに言っていた。
実際にいろいろとなおすところは多かったし、自力でなおしていったので本当に大変だったが、結果として今も普通に使っているしブックカフェになっている。
DIYでなおしたと言っているが、そういう経験があったとか、大工だったわけでもない。作ったことがあるのは本棚やカラーボックスくらいで、古民家を修繕する、なんてやったこともなかった。
(カフェのインスタのストーリーズのハイライト、「カフェDIY」としてまとめてある。投稿を遡っていけば、古民家DIYの過程が全部のっているので、興味のある方は見てください。)
インスタはこちら↓
https://www.instagram.com/jibun_wo_mitukeru_bookcafe/
そんなDIY未経験でもそうしたのは、やはり
まだ使えるものを壊すのはもったいない
という思いだったと思う。
確かにボロボロだったし、不動産的には価値がないのもわかる。
でも、使えないと判断された瞬間に、この古民家は家一個分の巨大な産業廃棄物になる。
そう思うと、自分がカフェをやりたいからといって、住む場所が欲しいからといって、まだ使えそうな家を壊して巨大なゴミに変えてしまっていいのか、と感じたのだ。
まだ使えるなら使いたい。
この古民家を再利用できたら、全国で価値がないとされている古民家にも、まだ未来があると示せるかもしれない。
そう思って、生まれて初めて僕はバールを握り、土壁を解体し始めた。
言葉で書くと半分嘘みたいに思えてくるが、本当に何も知らない状態からバールで壁を殴り始めたのだ。笑
ぜひ↑のリンクから見てくださいね。
とにかく、家だけでなくなんでもそうだ。
本も、古着も、家具も……。
古くなったから、汚れたから、価値がなくなったのではない。価値がないと判断された瞬間に、ゴミになってしまう。
修繕できないくらいに壊れてしまったものは仕方ないとしても、まだ使えるものは使っていくべきだと思う。
僕が尊敬しているウルグアイの元大統領のホセ・ムヒカ氏も、国中に放棄されていた家や建物を修繕して、貧しい人が住める場所に変えたりもした。
日本はどうだろうか?
あるものを最大限、使えているのだろうか。
地元の問題で言えば、バイオマス発電所で木質系のチップを燃やして電気を作っている。これだけ聞けば環境に良さそうだが、実際は海外からチップを輸入してそれを燃料にして電気を作っている。
地元にチップになる原料は山ほどあるのに、わざわざ海外の森林から輸入していることに違和感を覚えずにはいられない。
枚挙にいとまがないが、僕たちの暮らしや生活は、実に「あるものを使っていない」のではないかと思う。
「新しいものを作る」ことばかりが豊かさではない。
すでにあるものを生かすことも、豊かさなのではないか。
価値のなかった古民家を自力で修繕して、今自宅兼ブックカフェとして使いながら、そんなことを思う。
そしてカフェに来てくれた人が、少しでも「古民家っていいな」と思ってくれたら「あるものを使う」という発想につながっていくのではないか。
僕はカフェをやっている人間だ。でも、きっとただそれだけじゃないのだろう。
少しでもいい影響になれば……。
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