なぜか、「ガメラ 」の話になってしもうた
前回、「新幹線大爆破」のことを述べていて思ったことがある。
これは完全にぼくの独断と偏見になるけれど、「昭和の少年」だった大人たちは、爆破系の物語や映画が大好きだ。だから「新幹線大爆破」というインパクトあるタイトルに、まず惹かれてしまう。
とはいえ、何でも爆破や破壊をすればいいというわけでもなく、ぼくの場合、どうやらそれが自分のよく知る建物や場所であった時に気分が高揚するらしい。
例えば、「ゴジラ-1.0」でも再現された銀座のシンボルである和光の時計塔が破壊されるシーン。また昔の「ゴジラ vs メカゴジラ」では、ゴジラの放射熱線で京都タワーが木っ端微塵に破壊される場面に、やはり気持ちが昂った。
近年の爆破系だと映画「サイレント・トーキョー」(2020年)が豪華俳優陣の無駄遣いとしか思えないものだったけれど、それでも栃木県に再現した実物大の渋谷スクランブル交差点とその爆破シーン(VFX)を楽しみに観てみた。しかし、こちらも同じ渋谷が破壊される作品なら、それよりもかなり古い「平成ガメラ3部作」の最終章「ガメラ 3 邪神<イリス>覚醒」(1999年)の方が、ぼくは遥かに好きである。
ガメラとギャオスが東京・渋谷に現れ大暴れをするものだから、109も破壊されればハチ公像も炎に包まれる。人々は吹き飛ばされるわ、渋谷は火の海となり地獄絵図と化す。もう、めっちゃ怖い。そしてこの物語のクライマックスである最終決戦の地が、なんと京都駅ビル。それも屋内戦である。
京都駅ビルのアトリウム内観や空中展望通路を見たことのある人ならわかると思うけれど、まずあの巨大な鉄骨構造物のミニチュアによる再現度が素晴らしい。そしてその破壊シーンは、渋谷が壊滅する場面同様、凄まじい迫力で圧倒される。
怪獣としては、ぼくは完全に「ゴジラ派」だけれど、このとても巧みに描かれた渋谷界隈と京都駅ビルの破壊シーンは特撮映画史上最高峰といっても過言でない名場面ばかりで、その後の「シン・ゴジラ」や「ゴジラ-1.0」以上のものとさえ個人的には思う。
そんな特撮怪獣映画の大傑作「ガメラ 3 」で特技監督を務められたのが今回、Netflix版「新幹線大爆破」で演出をされた樋口真嗣監督だった。
ぼくが「シン・仮面ライダー」よりも「シン・ゴジラ」や「シン・ウルトラマン」の方がずっと良かったと感じたのは、演出(監督)をされたのが樋口監督だったからだと思っている。
また当時、「シン・ゴジラ」の絶大な評価が庵野 ”総監督” の独り占めな印象を受けたけれど、あれだって樋口監督・特技監督の演出による部分が大きかったのではないか。それを証明するかのように、シン・シリーズ最後の作品である「シン・仮面ライダー」では庵野監督が脚本・演出(監督)をされ、樋口監督は関わっておられない。その結果があの目も当てられない作品だと思うと、「シン・ウルトラマン」も脚本が ”盟友” 庵野さんでなければ、もっと良い作品になったのではないかとさえ思えてくる。
あれっ、書こうとしていた話から逸れて、「ガメラ3」と樋口監督の話になっちゃったなぁ
続きは、次回にしよう。
