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ABCクッキングで学んだからこそ、「本格ピザは別物だ」と気づけた話

ABCクッキングには、本格ピザのメニューはありません

最初に、はっきり書いておきます。

ABCクッキングに、本格ピザのメニューはありません。

あるのは、
家庭で作りやすく、
失敗しにくく、
「おかずとして美味しく成立するピザ」。

これは欠点ではなく、
料理教室として、極めて正しい設計だと思っています。


ABCクッキングで学んだこと

私は、ABCクッキングで
パンのライセンスを取得しています。

配合の考え方、
工程の組み立て方、
「なぜこの手順なのか」を言語化する姿勢。

これは、間違いなく
今の自分の土台です。

特に、
「レシピとは、再現性をつくるための設計図」
という考え方は、強く影響を受けています。


それでも、ピザだけは別だった

ただ、ピザ生地に関しては、
どうしても違和感が残りました。

同じ配合、同じ工程でも、
日によって仕上がりが変わる。

それはABCが悪いわけではなく、
本格ピザが“別ジャンルの料理”だからだと、
後になって気づきました。


おかずのピザ と 本格ピザの違い

家庭向けのピザは、
「配合」で美味しさを安定させます。

一方、本格ピザは、
配合よりも、生地の状態そのものが味を決めます。

機械捏ねでも、生地がちゃんと膜を張っています

・時間
・温度
・湿度
・生地の張り
・気泡の守り方

これらは、
短時間で完結するレシピに
落とし込むのが難しい。

だからこそ、
料理教室では扱わない。

それは、逃げではなく選択です。


2日間かけて、生地を育てるということ

今回の生地は、
2日間かけて仕込んでいます。

外はカリッと、
中はもっちり。
写真の通り、大きく膨らんだピザ耳。

これは「運が良かった」わけではありません。

ビガ製法を軸に、
発酵の進み方、
グルテン構造の変化を観察し、
なぜ膨らむのかを説明できる状態まで持ってきました。


400℃の電気釜でも成立した理由

焼成にはENROの電気釜を使っています。
最大温度は400℃。

高温に頼らなくても、
この膨らみが出たのは、

焼く前に、生地が完成していたからです。

温度は魔法ではなく、
最後の引き金にすぎない。

この考え方も、
パン作りで学んだ延長線上にあります。


なぜ、ここまで「再現性」にこだわるのか

正直に言うと、
これは「美味しいピザを作りたい」だけの話ではありません。

障がいを持った方も、
安心して、再現性よく働けるピザ屋をつくりたい。

これが、
僕がこの生地にここまで向き合っている
一番の理由です。


技術が属人化すると、働ける人は限られる

飲食の現場は、
「できる人にしかできない仕事」が多すぎます。


経験
感覚

それらが悪いわけではありません。
でも、それだけに頼ると、

・体調
・集中力
・その日の調子

で、結果が大きくブレる。

それは、
障がいを持った方に限らず、
誰にとっても不安定な職場になります。


再現性は、やさしさの設計だと思っている

だからこそ、
「なぜこうなるのか」を
言葉と構造で説明できる状態を目指しました。

・この状態ならOK
・ここを超えたらNG
・この条件なら失敗しない

判断基準を、感覚ではなく共有できる形にする。

それは、
誰かの才能に依存しないための準備であり、
安心して働ける環境をつくるための土台です。


このピザ生地は、店づくりの第一歩

今回たどり着いた生地は、
ゴールではありません。

「誰が作っても、同じ方向に近づける」
その入口に立てただけ。

でも、この一歩がなければ、
次はありません。


来年1月から、本格的に売り始めます

ようやく
「売っていい」と言えるラインに立てました。

理由を説明できる
安定して作れる
再現できる

この3つが揃った。

だから
来年1月から、本格的にピザを売り始めます。

それは同時に
誰かが「ここなら働けるかもしれない」と
思える場所づくりのスタート
でもあります。


本物のピザとは

味 × 食感 × 理由。

そして
人が無理をしなくても成立すること。

ABCクッキングで学んだ
再現性の考え方があり

本格ピザという
時間のかかる料理と向き合ったからこそ


この構想に立っています。


ここからが、本当のスタート

美味しいだけじゃない。
派手なだけでもない。

続けられる。
任せられる。
広げられる。

そんなピザ屋の
第一歩としての一枚です。

美味しいときのリアクション!

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ネーコ ダウン症の娘と歩む中で「誰もが自分らしく働ける社会」を目指すようになりました。福祉×AI×ものづくりに挑戦し、ピザ屋開業の夢と福祉現場のDX改善に取り組んでいます。いただいたチップは、福祉に役立つAIツール開発と娘と共に育むピザ屋づくりに大切に使わせていただきます。