元離島に生まれた、僕の最推しログサウナ──JUURI SAUNA体験記
サウナ好きなら、この場所を見逃すわけにはいかない。宮城県女川町の元離島、出島に生まれた「JUURI SAUNA(ユーリ・サウナ)」。島にサウナをつくるという無謀な挑戦に心を打たれ、気付けば現地へ向かっていた。
60年越しに橋がかかった出島で出会ったのは、日本一好きだと言える、唯一無二のサウナだった。
無謀にも思えた島でのサウナづくり

JUURI SAUNAがオープンしたのは2024年12月。僕がクラウドファンディングで支援したのはその直前、11月30日だった。
そもそも島にサウナをつくるというのだ。材料を運ぶのも、工事に行くのも、基本は船。
正直、「何をやっているんだ」と思った。同時に、応援するしかない、という気持ちが自然と湧いた。
これは、中途半端な「好き」ではできない。ただ、応援の気持ちとは裏腹に、あまり期待はしていなかった。
「愛」で実現された、本場のサウナ

ところが、オープンして間もない翌年2月に訪れてみたら──日本一だった。
僕が日本一好きなサウナは、JUURI SAUNAだ。
そのサウナを唯一無二たらしめている最大の特長は、薪ストーブにある。サウナ発祥の地といわれるフィンランドの文化をまとう特別なストーブで、よほどのサウナ好きでなければ、たどり着かないものだ。
実際、オーナーはフィンランドに足を運び、現地のサウナ文化を体感。それを日本の島で再現するほどのサウナ愛を持っている。
ぬるくても滝汗を促す、余熱の力
初級者にとって、ぬるいサウナは敬遠されがちだ。しかし、サウナ歴を重ねた今では、温度が高いだけが良いサウナではないことを理解しているつもりだ。
それでも、サウナに入った瞬間、「こんなにぬるくていいのか?」と思わず疑った。
ところが、どうだろう。結果的には、驚くほど大量に汗をかくことになった。
通常の薪ストーブサウナと違うのは、JUURI SAUNAでは火が消えていることだ。一定時間薪を燃やして石に熱を蓄え、その後は石の余熱だけでサウナを温める仕組みになっている。僕にとっては、未知の体験だった。
「石が冷めるのでは?」と思うかもしれないが、実際は3時間(※1)、汗をかくには十分すぎる熱を保っていた。さらにロウリュウ(※2)を繰り返すことで、発汗はどんどん促されていく。
この気持ちよさは、言葉にするのが難しい。発汗の心地よさに加え、水が蒸発する「ジュウ」という音が耳にも心地よかった。
空気の循環もよく、息苦しさを感じることなくサウナを満喫できた。
※1 公式によると、余熱の持続時間は鎮火後12〜16時間。(出典:JUURI SAUNA公式サイト)
※2 サウナストーンに水をかけて蒸気を楽しむ文化。
性能だけじゃない、JUURI SAUNAの魅力
サウナの性能に加え、思想に共感できることも、僕がJUURI SAUNAを好きな理由の一つだ。
小屋も薪も、島で伐り出された間伐材によるものだ。間伐によって山に光が差し込み、草が生え、動物が集い、やがて海がきれいになっていく。

そんな循環を目指す思想に共感できるうえに、サウナの性能も圧倒的に良い。言うまでもなく、海と森に挟まれたロケーションは抜群で、国内では唯一無二の体験ができる。

語り尽くせない魅力が、JUURI SAUNAには詰まっている。ぜひ、現地を訪れ、新しいサウナ体験を味わってみてほしい。


編集/三代知香
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