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「このポテト少なくない?」から始まった|正反対の性格で33年続いた話

こんにちは、けんけんです。

週末に、心・習慣・思考を整えるヒントを発信しています。

今回は、習慣や思考の話ではなく、人の相性についての話です。

人の相性って、ほんとにわからないなと、最近あらためて思う。

若いころは「性格が似ているほうがうまくいく」と、なんとなく信じていた。

でも、今になって思うのは、その逆かもしれないということだ。

真逆だからこそ、最初から「違うものだ」と認識できて、案外うまくいく。

今日は、そんなことをふと思い出した、妻との出会いの話を書いてみようと思う。


妻とは同学年で、結婚してもう33年になる。

出会いは学生時代のアルバイト先、マクドナルドだった。

妻はカウンターで接客。

僕はというと、裏方でハンバーガーを作ったり、ポテトを揚げたりしていた。

あの頃のバイト先は、とにかく若い人ばかりで、高校生や大学生が中心。

みんな仲がよくて、今思い返しても、いい空気の職場だった。

僕と妻は、同じ時間帯にインすることが多かった。

妻はとにかく社交的で、誰とでもよくしゃべるし、気もよくつく。

自分が「これは違う」「これは正しい」と思ったことは、相手が誰であっても、ちゃんと言うタイプだった。

一方の僕は、どちらかというと無口で、いつもニコニコしているタイプ。

あまりしゃべらないけれど、なぜか存在感はあったらしい。

バイト仲間とも、関係はかなり良かったと思う。

今思えば、僕は仕事に関しては、妙に完璧主義だった。

ハンバーガーのケチャップが少しズレているのも嫌だし、パティがきれいに収まっていないのも気になる。

ポテトの塩加減も適当は嫌。

忙しくてもシンクはきれいにしておきたい。

そんな感じだったから、店長にも気に入られていた。

そのくせ、自分のことになると、意外とちゃらんぽらんだったりするのだから、不思議なものだ。


ある日のこと。

妻がカウンターでオーダーを取り、僕は厨房で全部を回していた。

かなり忙しい時間帯で、店全体がピリピリしていたのを覚えている。

妻がポテトをお客さんに持っていこうとしたとき、少し強めの口調で僕に言った。

「このポテト、少なくない?」

正直、「はぁ?」と思った。

確かに見た目だけ見れば、少なく見えたかもしれない。

でも、そのポテトは揚げたてで、一本一本をまっすぐ縦にそろえて詰めていた。規定はきっちり守っている。

忙しさもあって、お互い余裕がなかったのだと思う。

僕も引かずに言った。

「ほんだら、量ってみて」

フライヤーの近くには、規定重量を確認するための量りがある。

そのポテトを量りに乗せると、針はぴったり規定の位置を指した。

妻は一瞬黙ってから、「ごめん」と言って、そのポテトをそのままお客さんのところへ持っていった。

そのときの僕の心の中は、正直、まだムカムカしていた。

でも、なぜかこんなことも思った。

「とか言うて、こんなやつと最終的に結婚したりしてな」

……結果として、その通りになった。


僕と妻は、本当に性格が全然違う。

血液型で言えば、妻はA型、僕はO型。

性格診断(MBTI)で言うと、

妻はESFJ(領事館)。社交的で世話好き、場をまとめる調和型。そのまんまの人だ。

僕はINTJ(建築家)。先を見据えて、静かに全体を組み立てるタイプらしい。

ESFJとINTJは、

「正反対の特性を持つからこそ、互いの弱点を補い合える、相性のいい組み合わせ」

とされているそうだ。

これは、かなり当たっていると思う。

あまりにも感覚が違いすぎて、尊敬はすれど、「こうなりたい」と思ったことは一度もない。

正直、絶対に無理だ。

でも、だからこそ、ここまで一緒にやってこれたのかもしれない。

人の相性って、ほんとうにわからない。

似ているからうまくいくとも限らないし、正反対だからダメというわけでもない。

むしろ、最初から「違う」とわかっている関係のほうが、余計な期待をしなくて済むのかもしれない。

そんなことを、33年たった今、しみじみ思っている。


最後に、これだけは書いておきたい。

33年という時間を、一緒に歩いてこられたこと。

それは当たり前でも、偶然でもなく、あなたがいてくれたからだと思っている。

自分にはない感覚で人と向き合い、空気を読み、場を整え、必要なことを必要なときに言ってくれた。

その一つ一つに、何度も助けられてきた。

正直、今でも理解できないところはたくさんある。

でも、それでいい。

分かり合おうとするより、違うままで支え合えるほうが、ずっと強い。

正反対の性格で、考え方も感じ方も違う。

それでも、同じ時間を選び続けてくれてありがとう。

面と向かっては言わないけれど、これは本心です。


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