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便利なのに疲れる時代で、心を整えるために僕がしていること

便利になったはずなのに、なぜか心が落ち着かない。
そんなふうに感じることはありませんか。

仕事は早くなり、ツールも増え、何でもすぐできる。
それなのに、どこか焦ってしまう。

僕はときどき、社会人になったばかりの頃を思い出します。

当時の開発環境は、今とはまったく違いました。

PCもIDEもクラウドもない。
僕の最初の開発環境は――

紙と定規。

仕様書はすべて手書き。
図はハサミで切って貼り付ける。

プログラムを書く前に、まずやることがありました。

フローチャートを書くことです。

定規で線を引きながら、

初期処理 → 主処理 → 終了処理

この流れを紙に落とす。
それができないと、コーディングには進めませんでした。

今のように「とりあえず動かしてみる」という発想はありません。

まず考える。
整理する。
そのあと手を動かす。

この習慣は、今の僕の仕事にも残っています。


デバッグも、今とは違いました。

エラーは画面に出ますが、
ロジックを追うのは印刷した紙

プリントリストを眺めながら、
ペンで書き込み、バグを探します。

しかもプリンタは1日に数回しか使えない。

13時に間に合わなければ、次は夕方。

急ぎたいのに、急げない。

不便でした。

でも、その不便さのおかげで
一手一手を丁寧に考える習慣が自然と身につきました。

焦るより、整える。

あの頃の現場は、
それが当たり前だった気がします。


もちろん、今の環境は本当に便利です。

紙も定規も不要。
コードはすぐ動く。
チームで共有もできる。

昔に戻りたいわけではありません。

でも――

手で書き、
考え、
じっくり向き合ったあの日々が

今の自分の土台になっていることは、
やっぱり否定できません。

不便だったからこそ、
見えたものがあった気がします。


もし最近、
仕事や毎日に少し疲れているなら。

昔のやり方を、
ほんの少しだけ取り入れてみるのもいいかもしれません。

たとえばこんなことです。

・急ぐ前に、まず整理する
頭の中で考えるより、紙に書くと驚くほど整理されます。

・一度立ち止まって考える
すぐ動くより、流れを見てから動くほうが楽なこともあります。

・小さな完成を味わう
時代が変わっても「できた」という喜びは同じです。

効率ばかり求めていると、
楽しさを見失うことがあります。

少しゆっくりでも、
ていねいに進めたほうが
心がしんどくない日もある。

あの頃の開発現場を思い出すと、
そんなことをよく感じます。

時間も技術も変わりました。

それでも僕たちは、
今も何かをつくりながら生きている。

過去は、未来に使える材料になる。

少しずつ整えながら、
これからも進んでいけたらいいですね。

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