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「誰も見向きもしなかったらどうしよう」出店前夜に泣いた妻を救った、子供たちの言葉

こんにちは。
妻の挑戦を見守る、けんくらです。

前回は、準備期間たった5日、
前情報ゼロの状態で、
仙台の超人気マルシェに
「ノリと勢い」で突撃したお話でした。

迎えた2021年12月。

いよいよ、「MONO iroiro market」初出店の朝。

会場は、仙台にある商業施設「BRANCH仙台」。

この日ぼくも荷物持ちとして付き添いました。

搬入口を教えてもらいながら、
なんとか無事にブースの設営が完了。

少し離れた場所から、
自分のブースに立つ妻の背中を見つめながら、
ぼくは心底ホッとしていました。

というのも、実は……前日の夜。

あんなに勢いよく突撃DMを送った妻が、
家でボロボロと泣いていたからです。

恐怖で泣き崩れた前夜

「どうしよう…誰も作品見てくれなかったら…」

マルシェ前夜。

80個の「端材キーホルダー」を
作り上げた妻。

しかし、不安と恐怖に押しつぶされて
泣き出しました。

「勢いで申し込んじゃったけど、
私なんかが場違いだったらどうしよう」

ノリと勢いで飛び込んだからこそ、
冷静になった瞬間に
失敗への恐怖が襲いかかってきたのです。

「うまくいかなかったら恥ずかしい」
「誰にも求められていなかったらどうしよう」

そんな弱音を吐き出す妻の背中を、
ぼくはただ撫でることしかできませんでした。

それは挑戦する人にしかわからない、
孤独な夜でした。

予想外の救世主。足を止めたのは子供たち

そして迎えた、マルシェ当日。

晴天に恵まれ、
会場には少しずつお客さんが増えてきました。

準備不足と無名ゆえの完全アウェー。

当然、人が殺到する状況ではありません。

でも、妻のブースの前で、
予想もしなかったお客さんが
足を止め始めたのです。

それは、子供たちでした。

お母さんに手を引かれた小さなお子さん。
車椅子の小学生。
そして、地元の高校生たち。

彼らは、妻が作った
端材のキーホルダーを手に取り、
目をキラキラさせながら言葉をこぼしました。

「わぁ、これかわいい!」
「ねえ見て、木に絵が描いてあるよ!」

子供たちの素直で熱っぽい反応に、
妻の表情がパッと明るくなりました。

「あ、ちゃんと届いてる人がいるんだ…」

少し離れた場所から見ていたぼくにも、
じわじわと温かい安堵感が
広がっていきました。

正直な鏡と、ピカソの名言

子供は、忖度をしません。

有名作家だから、
オシャレだから、
といった大人の理屈ではなく、
純粋に自分の心が動いたものにだけ
反応します。

その子供たちが、
妻の「木材キーホルダー」を選んでくれた。

妻の大好きな、ピカソの名言があります。

『すべての子どもは芸術家だ。問題は、大人になっても芸術家でいられるかどうかだ』

洗練された技術や、
完璧な陳列なんてなくてもいい。

「それがないことが、今の自分の良さなんだ」と、
彼女は現場で気づいたのです。

その場でキーホルダーに名前を入れる
「名入れサービス」を始めると、
子供たちはさらに大喜びしてくれました。

世界に一つだけの自分の名前が入った、
小さな木のキーホルダー。

それを受け取る瞬間の子供たちの笑顔が、
前夜に泣いていた妻の心を、
完全に救い出してくれました。

恥ずかしさよりも「やった事実」が勝つ

もう一つの大きな収穫がありました。

それは、同じように地元で活動する
「作家仲間」との出会いです。

チャレンジショップでの運営を抜け出し、
初めて外の世界に飛び出したことで、
「同じ悩みを抱えながら戦っている人たち」と
繋がることができたのです。

マルシェが終わった後の帰りの車内。

妻の口から、弱音は一切消えていました。

たくさん失敗して、
たくさん冷や汗をかいた、
でもちゃんと届いた初出店。

帰りの車の中で妻が言いました。

『次は、もっとうまくできる!』

あんなに失敗を恐れていた妻が、
「恥ずかしかった」ではなく、
「やってよかった」と言っている。

動かずに後悔するより、
動いて恥をかいたほうが、

圧倒的に大きな「資産」になるのだ
ということを、
妻の笑顔が証明していました。

さて、「やってやるぞ」と自信を深めたマルシェを終えた翌日。

妻は再びあの場所へ向かいます。

第2回「いわぬま創生ラボ」。
そこで彼女を待っていたのは、総勢40名、
そして「高校生19名」という、
驚きの光景でした。

この続きは、また次回お話しします!

おしまい!!!


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