業種別にみる労働生産性のばらつき📊データから読み解く「一人当たり」と「時間当たり」の格差と伸びしろ✨:2026年版中小企業白書 No.11
2026年版中小企業白書をできるだけ
シンプルに読み解いて解いていく講義シリーズ。
今回のテーマは、中小企業の「業種別労働生産性」
に存在するばらつきと、直近の動向です📈
前回、中小企業全体として見ると
「時間当たり労働生産性」が着実に
上昇している成果を確認しました。
しかし、これまでの講義でもお話しした通り
中小企業の統計データを見るときには
「平均値」だけでなく「ばらつき(多様性)」に
着目することも肝心です🔖
中小企業白書のデータを用いながら
業種ごとにどのような生産性の格差があり
直近3年間でどこが伸びているのかなどの
観点を丁寧に整理していきます🧐
業種別の労働生産性にみる「ばらつき」の現状
まず、中小企業における業種別の
「(1)一人当たり労働生産性」(図1)と
「(2)時間当たり労働生産性」(図2)の
グラフを並べて比較してみましょう👍
全体を俯瞰すると、業種によって生産性の水準に
大きな開きがあることが分かります🔖

✅①水準の高い業種
建設業:一人当たりで884.8万円(2024年度)と
主要業種の中で最も高い水準を示しています。専門・技術サービス業、学術研究:
時間当たりで4,786円(2024年度)に達しており
ナレッジワーカーを中心とする
業種の効率性の高さが目立ちます。
✅②宿泊業、飲食サービス業の注目すべき特徴
一人当たりで見ると、飲食サービス業(348.1万円)
や宿泊業(328.7万円)は他業種に比べて
低めの水準に留まっています📉しかし、時間当たりで見ると
宿泊業(2,843円)や飲食サービス業(1,908円)
となり、他業種との差が相対的に小さくなって
いることが分かります。
✅データから読み解く現状💡
宿泊・飲食などのサービス業は、パートタイム労働者
などの短時間勤務の比率が高いため、「一人当たり」で計算すると数字が小さく出がちです。
しかし、実際の現場の業務効率を表す「時間当たり」で測り直すと、他業種との格差はそこまで絶望的なものではない、という本質的な実態が見えてきます📈
直近3年間における「時間当たり労働生産性」の伸び
続いて、2022年度から2024年度にかけての
「直近3年間の変化」に注目してみましょう。
時間当たり労働生産性(図2)の推移を見ると
コロナ禍からの回復期において
特定の業種で大きな伸びが見られます👍

特に顕著な上昇を示しているのは、以下の業種です。
卸売業・小売業
2022年度の3,663円から
2024年度には4,267円へと大きく伸びています。宿泊業、飲食サービス業(宿泊業)
2022年度の2,578円から、2024年度には
2,843円へと着実に上昇しています⤴️
これらの業種において、直近3年間で
時間当たり生産性が大きく伸びている背景ですが
インバウンド需要の回復や消費活動の正常化に伴う
売上(付加価値額)の増加だけでなく
人手不足を補うためにセルフレジの導入や
予約システムのデジタル化といった効率化投資が
現場で進んだことが影響していると考えられますね!
今回の講義のまとめは以下の通りです✨
中小企業の労働生産性は業種ごとにばらつきが
あり、一人当たりでは建設業、時間当たりでは
専門・技術サービス業等が高水準です。宿泊業、飲食サービス業の時間当たり
労働生産性は、一人当たりに比べて
他業種との格差が相対的に縮小します。直近3年間では、卸売業・小売業や宿泊業
飲食サービス業において、時間当たり労働生産性の大きな伸びが確認できます👍
「自分の業種は平均値が低いから」と諦めるのではなく
指標を時間当たりに分解したり
近年のデジタル化による伸びしろに注目したり
することで、自社が取り組むべき
次の一手が見えてくるのではないでしょうか😊
私もこのような視点を持ちながら、自分自身の仕事も
含めて取り組んでいければと感じました🔥
最後までご覧いただき、ありがとうございました👍
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本記事は、中小企業庁公表の「2026年版中小企業白書(概要等)」を基に、学習および情報提供の目的で作成されたものです。
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